ボードゲーム in ヴァンセンヌの森
先日、ブログで知り合ったカナダ人とパリの公園でボードゲームをする約束をしました。
パリ中心部の公園にはボードゲームができるようなベンチがついたテーブルがありません。
ヴァンセンヌの森にある公園にはベンチ付きテーブルが置いてあるのでそこで落ち合うことにしました。
ヴァンセンヌの森(Bois de Vincenne ボワ ド ヴァンセンヌ)はパリの東側にあり、西にあるブローニュの森と合わせてパリ市民の憩いの場となっています。
その中にあるParc floral de Paris (パーク フローラル ド パリ)は大きな公園で植物園もあり、日本の盆栽なども展示されています。

盆栽。なかには樹齢100年を越すものもあります。
植物を見るだけでなく、公園内にはさまざまな遊具があり、家族連れで楽しむことができます。ピクニックでくるグループも多いです。まあわれわれのようにボードゲームをするために来る人は希有でしょうが。
カナダ人である彼は世界のあちこちを廻って仕事中とのこと。ゲームは普段、奥さんとドミニオン(DOMINION)をプレイしているとか。奥さんは彼を負かすこともあるとも。
奥さんとドミニオン。。。すごいね。うらやましいね。と感心しつつ、彼を打ち負かす奥さんとは一体。。。などと考えて森の中に入っていくうちに椅子付きテーブルを発見。早速ゲームをすることに。

最初にプレイしたのは自分が持参した「スモールワールド(Small World)」。
お互いこれが初めてのプレイだったので説明書を確認しながら始めました。
自分が先手で「空飛ぶトロール(飛行能力+トロール)」を選択し、地図の右下から占拠。トロールは自分の住処を占拠したところに配置できるので守りに強い種族です。
つぎに彼が「ラットマン」+「商人」。非常にいい選択だと思いました。
というのも商人は占拠した場所一つにつき1点もらえるので非常に強力。それゆえにトークンの数値は最低の2。これに対してラットマンは種族のなかで得られる数値の最大の8なので計10トークン手に入ります。ほかの組み合わせで平均的に手に入る数です。

上の組み合わせが「ラット商人」。両端の数字の合計が得られるトークンの数。(8+2=10)
下が「空飛ぶトロール」得られるトークンの数も5+5=10で同じ。
彼は地図の左上から占拠。最初と2ターン目はお互い接触せずに領地を広げる展開。
ところが商人の能力により、個々のターンでほとんど倍近い差をつけられていくのでこれはまずいと思い「ラット商人」の撃破を開始。実は2ターン目まで自分の特殊能力「飛行能力」を忘れて使っていませんでした。(飛行能力は地図上のどこでも攻撃が可能。通常は自分が占拠した土地に隣接する地域のみ攻撃可。)この飛行能力がなかったらもっと大差をつけられていたかも。
後記:あとで知ったのですが洞窟のあるマークはマップ上では離れていても隣接していると見なされます。よって飛行能力がなくても洞窟を使って離れた場所へ移動、攻撃が可能です。
彼の「ラット商人」を寸断し、戦力を分散。しかしあまりこれはクリティカルではありませんでした。ウォーゲームとはいえこのゲームでは「補給」とか「封鎖」といった概念がなく、孤立したトークンはさっさと回収して攻撃に参加できます。
彼の「ラット商人」は孤立した土地を捨てて別の土地を占拠しつづけ、さらに得点を重ねていきます。
一方、こちらのトロールは「トロールの巣」に守られて一向に減りません。彼も進撃が遅くなるのを避けるためにあえてトロールに攻撃をしかけてきません。そんなこんなで大差がつき最後のターンを終える前にほぼ勝負がついたゲームになってしまいました。もっと早い段階でトロールを衰退させ、別の種族で勢いをつけるべきでした。
思えば2人プレイで「後手ラット商人」は結構強力かも。ただし3~5人プレイならおそらく集中砲火を食らうはず。
もう一回プレイ。自分は今度は「不屈のスケルトン(不屈の精神:衰退を通常フェーズのあとで行える)+(スケルトン)」スケルトンは自分以外の種族がいる領域を2個占領するたび1つ新たにスケルトントークンを1つ入手できます。これはこれでけっこういけると思いました。
相手は「森のトリトン(森:占拠した森1つにつき1点入る)+(トリトン)」。トリトンは海か湖に接した土地をトークン1つ少なく占拠できます。2人用マップでは土地の半分が海か湖に接しています。ゆえに結構トリトンの活躍の場は大きく、しかも3つの森が海か湖に接しているのでこちらが森を取り返してもすぐにとりかえされてしまいます。その後、お互い種族を衰退させて一進一退の攻防でしたがおよばず、また負けました。
連敗しましたが、ゲーム中にいろんなことができるので面白いです。やはり衰退のタイミングとかが重要で勉強になりました。また特殊能力と種族でいろんな組み合わせがあるのでプレイするたびに未知の発見があるのもいいです。
カナダ人の彼もいたく気に入って自分も買うといっていました。

次に遊んだのは彼が持ってきたゲームで「ミスター・ジャック Mr. Jack」。一人が逃げるジャックをプレイし、相手が逮捕する警察をプレイします。8人いる容疑者のうち、だれがジャックかを警察が推理して逮捕すれば警察の勝ち。暗闇にまぎれて町の外に逃げるか、8ターンまでに捕まらなければジャックの勝ち。ルールを説明してくれた後、彼は「ジャックで一度も勝ったことがないんだ。」と。
自分ははじめてだったので彼がジャックを最初にプレイすることに。各ターン4人のなかからお互い2人選んで行動を選択します。ターンの終わりにジャックが目撃されているか(明かりに照らされているかだれかのとなりにいるか)、いないかをジャック側が申告します。
最初のターンでは何をすべきかよくわからなかったのですが、ターンの終わりに無実の人が勝手に(自分には)増えてきて要点をつかみました。ホームズ(無実の人を一人教えてくれる)が強力で4ターン目に容疑者は二人に絞られました。その後のターンでミス ステルシー(一番移動力がある)をジャックに近づけ、逮捕。
次はこっちがジャックをプレイ。偽のジャックとしてウイリアム卿(ほかの人と場所を入れ替えることができる)を町の出口に配置。チャンスがあれば本物と入れ替えて脱出させる作戦でした。が出口の街灯を消せず容疑者が絞られていく展開。もう一人に偽のジャックを演じさせ、最後のターンまで逃げ切る戦略にかえました。最終ターン。勝ったと思ったのですが相手が土管を利用した移動に気づき逮捕。もうちょっとだったのに。
彼のいうようにやっぱりジャックが不利かも。それにしても土管による瞬間移動は勘弁してほしい。。。
彼はうまくプレイするなあと思いましたが、それにも増して奥さんがどうやってドミニオンで彼を負かすのか想像がつきません。。。
ほかにも彼が持ってきた2 de mayoに食指の手が伸びていたのですが時間が経っていたのでここで終了。
結局、2ゲームを2回ずつだけ遊びましましたが楽しかったです。できればいつかまたもう一度彼と勝負したいものです。(もし可能なら奥さんとも)
パリ中心部の公園にはボードゲームができるようなベンチがついたテーブルがありません。
ヴァンセンヌの森にある公園にはベンチ付きテーブルが置いてあるのでそこで落ち合うことにしました。
ヴァンセンヌの森(Bois de Vincenne ボワ ド ヴァンセンヌ)はパリの東側にあり、西にあるブローニュの森と合わせてパリ市民の憩いの場となっています。
その中にあるParc floral de Paris (パーク フローラル ド パリ)は大きな公園で植物園もあり、日本の盆栽なども展示されています。


盆栽。なかには樹齢100年を越すものもあります。
植物を見るだけでなく、公園内にはさまざまな遊具があり、家族連れで楽しむことができます。ピクニックでくるグループも多いです。まあわれわれのようにボードゲームをするために来る人は希有でしょうが。
カナダ人である彼は世界のあちこちを廻って仕事中とのこと。ゲームは普段、奥さんとドミニオン(DOMINION)をプレイしているとか。奥さんは彼を負かすこともあるとも。
奥さんとドミニオン。。。すごいね。うらやましいね。と感心しつつ、彼を打ち負かす奥さんとは一体。。。などと考えて森の中に入っていくうちに椅子付きテーブルを発見。早速ゲームをすることに。

最初にプレイしたのは自分が持参した「スモールワールド(Small World)」。
お互いこれが初めてのプレイだったので説明書を確認しながら始めました。
自分が先手で「空飛ぶトロール(飛行能力+トロール)」を選択し、地図の右下から占拠。トロールは自分の住処を占拠したところに配置できるので守りに強い種族です。
つぎに彼が「ラットマン」+「商人」。非常にいい選択だと思いました。
というのも商人は占拠した場所一つにつき1点もらえるので非常に強力。それゆえにトークンの数値は最低の2。これに対してラットマンは種族のなかで得られる数値の最大の8なので計10トークン手に入ります。ほかの組み合わせで平均的に手に入る数です。

上の組み合わせが「ラット商人」。両端の数字の合計が得られるトークンの数。(8+2=10)
下が「空飛ぶトロール」得られるトークンの数も5+5=10で同じ。
彼は地図の左上から占拠。最初と2ターン目はお互い接触せずに領地を広げる展開。
ところが商人の能力により、個々のターンでほとんど倍近い差をつけられていくのでこれはまずいと思い「ラット商人」の撃破を開始。実は2ターン目まで自分の特殊能力「飛行能力」を忘れて使っていませんでした。(飛行能力は地図上のどこでも攻撃が可能。通常は自分が占拠した土地に隣接する地域のみ攻撃可。)この飛行能力がなかったらもっと大差をつけられていたかも。
後記:あとで知ったのですが洞窟のあるマークはマップ上では離れていても隣接していると見なされます。よって飛行能力がなくても洞窟を使って離れた場所へ移動、攻撃が可能です。
彼の「ラット商人」を寸断し、戦力を分散。しかしあまりこれはクリティカルではありませんでした。ウォーゲームとはいえこのゲームでは「補給」とか「封鎖」といった概念がなく、孤立したトークンはさっさと回収して攻撃に参加できます。
彼の「ラット商人」は孤立した土地を捨てて別の土地を占拠しつづけ、さらに得点を重ねていきます。
一方、こちらのトロールは「トロールの巣」に守られて一向に減りません。彼も進撃が遅くなるのを避けるためにあえてトロールに攻撃をしかけてきません。そんなこんなで大差がつき最後のターンを終える前にほぼ勝負がついたゲームになってしまいました。もっと早い段階でトロールを衰退させ、別の種族で勢いをつけるべきでした。
思えば2人プレイで「後手ラット商人」は結構強力かも。ただし3~5人プレイならおそらく集中砲火を食らうはず。
もう一回プレイ。自分は今度は「不屈のスケルトン(不屈の精神:衰退を通常フェーズのあとで行える)+(スケルトン)」スケルトンは自分以外の種族がいる領域を2個占領するたび1つ新たにスケルトントークンを1つ入手できます。これはこれでけっこういけると思いました。
相手は「森のトリトン(森:占拠した森1つにつき1点入る)+(トリトン)」。トリトンは海か湖に接した土地をトークン1つ少なく占拠できます。2人用マップでは土地の半分が海か湖に接しています。ゆえに結構トリトンの活躍の場は大きく、しかも3つの森が海か湖に接しているのでこちらが森を取り返してもすぐにとりかえされてしまいます。その後、お互い種族を衰退させて一進一退の攻防でしたがおよばず、また負けました。
連敗しましたが、ゲーム中にいろんなことができるので面白いです。やはり衰退のタイミングとかが重要で勉強になりました。また特殊能力と種族でいろんな組み合わせがあるのでプレイするたびに未知の発見があるのもいいです。
カナダ人の彼もいたく気に入って自分も買うといっていました。

次に遊んだのは彼が持ってきたゲームで「ミスター・ジャック Mr. Jack」。一人が逃げるジャックをプレイし、相手が逮捕する警察をプレイします。8人いる容疑者のうち、だれがジャックかを警察が推理して逮捕すれば警察の勝ち。暗闇にまぎれて町の外に逃げるか、8ターンまでに捕まらなければジャックの勝ち。ルールを説明してくれた後、彼は「ジャックで一度も勝ったことがないんだ。」と。
自分ははじめてだったので彼がジャックを最初にプレイすることに。各ターン4人のなかからお互い2人選んで行動を選択します。ターンの終わりにジャックが目撃されているか(明かりに照らされているかだれかのとなりにいるか)、いないかをジャック側が申告します。
最初のターンでは何をすべきかよくわからなかったのですが、ターンの終わりに無実の人が勝手に(自分には)増えてきて要点をつかみました。ホームズ(無実の人を一人教えてくれる)が強力で4ターン目に容疑者は二人に絞られました。その後のターンでミス ステルシー(一番移動力がある)をジャックに近づけ、逮捕。
次はこっちがジャックをプレイ。偽のジャックとしてウイリアム卿(ほかの人と場所を入れ替えることができる)を町の出口に配置。チャンスがあれば本物と入れ替えて脱出させる作戦でした。が出口の街灯を消せず容疑者が絞られていく展開。もう一人に偽のジャックを演じさせ、最後のターンまで逃げ切る戦略にかえました。最終ターン。勝ったと思ったのですが相手が土管を利用した移動に気づき逮捕。もうちょっとだったのに。
彼のいうようにやっぱりジャックが不利かも。それにしても土管による瞬間移動は勘弁してほしい。。。
彼はうまくプレイするなあと思いましたが、それにも増して奥さんがどうやってドミニオンで彼を負かすのか想像がつきません。。。
ほかにも彼が持ってきた2 de mayoに食指の手が伸びていたのですが時間が経っていたのでここで終了。
結局、2ゲームを2回ずつだけ遊びましましたが楽しかったです。できればいつかまたもう一度彼と勝負したいものです。(もし可能なら奥さんとも)
<<番号か色か | HOME | パリ最大のカリアティッド>>
COMMENTS
COMMENT FORM
TRACKBACK
| HOME |