ボーナンザ フランス語版
下の写真はボーナンザ(Bohnanza)フランス語版です。

24から14

12から4と3番目の畑
手札から豆カードをだしてお金を稼ぐのですが、「手札の順番をかえてはいけない」というルールと出せる豆は2種類まで(3つめの畑をあとで買うことができる)であるため、いかにいらない豆を捌くかをつねに考えなければいけません。欲しい豆といらない豆を交換するためにうまく相手と交渉して進めるゲームです。
フランス語版では4から24までのカードが基本セットとなっていて2人から7人まで遊べるようになっています。
豆の名前について
仏語版では「HARRY COCHON (アリー コション)」「HARRY COPAIN (アリー コパン)」のように「HARRY CO- アリー コ~」の形をとります。これはフランス語で「豆」を意味する"haricot (アリコ)"にかけています。
オリジナルのドイツ語や英語ではどんな名前なのか興味があって調べたところ、なんとウィキペディア(Wikipedia)に載っていました[*]。以下はWikiの資料を併用した独英仏語の豆の名前の表と比較説明です。
表示例
脚注
[#] 独語は拡張版。英語版[*]と仏語版は基本セットに最初から入っています。
[24F]^ cognéは「打たれた」という意味ですがイラストから連想される訳が見つかりません。
[22D]^ ドイツ語版はWeinbrand Bohneですが、英語版ではイラストが違います[*]。仏語版は英語版と同じイラストです。Weinbrandはブランデーですが、"Weinbrand Bohnen"(BohnenはBohneの複数形)は、豆ではなく、豆の形をしたブランデーが入ったチョコレートのようです。
[22E]^ イラストからワックス(WAX)をかけていると思われます。
[22F]^ COCHETは人名ですが、ここはHARRY COCHETで ”ricochet"(リコシェ)「飛び跳ねること、石が水面をはねること」にかけています。
[20D]^ Bleue Bohnenは実在する豆ではなく、ドイツ語のスラングで「弾丸」を意味することから、イラストの豆がカーボーイの格好をしています[*]。
[20E]^ 独語と同様、実在しません。ドイツ語をそのまま訳したと思われます。
[20F]^ コルト銃から
[18D]^ Feuerは「火」の意。
[16D]^ Sau (ザオ)はブタの意のほか、汚い人といった意味もあります。
[16E]^ stink beansは実在する豆ですが、stink (スティンク)「臭い、臭う」にもかけています。ドイツ語から訳すならbroad beanとなるところですが、ここはイラストのイメージに準拠したようです。
[16F]^ cochon (コション)はブタの意ですが、汚い人の意でも使われます。
[14D]^ Brechbohne はサヤインゲン豆。またドイツ語の動詞brechen(ブレッヒェン)は英語のbreakに相当しますが、「吐く」という意味もあるのでイラストの豆が吐いているわけです[*]。
[14F]^ coliqueは「下痢」。ほかに「腹痛」の意もあります。イラストとドイツ語から「腹痛」の意をとりました。だって「下痢豆」じゃあまりにかわいそうです。
[12F]^ 胸にかけているピースシンボル(よくみるとちょっと違う)から?。ちなみにフランス語で大豆はsoja (ソジャ)。
[10D]^ Augeは「目」の意。
[10E]^ black eyedとは顔などを殴られて目の周りが充血して黒くなること。イラストがそんな豆のボクサーです。
[8E]^ 英語のred beanは特定の品種ではなく小豆などを含めて赤系の豆類をさします。
[6E]^ 独語Gartenbohneに相当する英語はcommon beanですが、独語Garten(=英: garden 庭)から訳したものと思われます。
まとめ
独語
基本的には一部を除き実在する豆をもとにしています。イラストは豆(Bohne)にかかる前の単語の意味から連想しています。
英語
英語版はドイツ語版をもとに翻訳されていると思われます。名称もほとんどが実在する豆を使っていて、ドイツ語と比較的リンクしています。
仏語
対してフランス語版はアリーコの韻を踏むのを徹底し、イラストから連想される名前をつけているため、独語、英語とは独立した命名法です。またどの豆も実在しません。
出典
*)Wikipedia “Bohnanza”
http://en.wikipedia.org/wiki/Bohnanza
誤訳や、もっといい訳等がありましたらご指摘くださるとありがたいです。

24から14

12から4と3番目の畑
手札から豆カードをだしてお金を稼ぐのですが、「手札の順番をかえてはいけない」というルールと出せる豆は2種類まで(3つめの畑をあとで買うことができる)であるため、いかにいらない豆を捌くかをつねに考えなければいけません。欲しい豆といらない豆を交換するためにうまく相手と交渉して進めるゲームです。
フランス語版では4から24までのカードが基本セットとなっていて2人から7人まで遊べるようになっています。
豆の名前について
仏語版では「HARRY COCHON (アリー コション)」「HARRY COPAIN (アリー コパン)」のように「HARRY CO- アリー コ~」の形をとります。これはフランス語で「豆」を意味する"haricot (アリコ)"にかけています。
オリジナルのドイツ語や英語ではどんな名前なのか興味があって調べたところ、なんとウィキペディア(Wikipedia)に載っていました[*]。以下はWikiの資料を併用した独英仏語の豆の名前の表と比較説明です。
表示例
番号 | 独語 言語 |
---|---|
24 カード番号 | KAFFEEBOHNE 豆名 カフェボーネ 読み コーヒー豆 日本語 |
各語の読みはあくまで便宜的です。
日本語はほぼ直(感)訳なので参考程度にとどめてください。
番号 | 独語 | 英語 | 仏語 |
---|---|---|---|
24[#] | KAFFEEBOHNE カフェボーネ コーヒー豆 | COFFEE BEAN コフィー ビーン コーヒー豆 | HARRY COGNÉ アリー コニェ ブツカリ豆 [24F] |
22[#] | WEINBRANDBOHNE ヴァインブラントボーネ ブランデー豆チョコ [22D] | WAX BEAN ワックス ビーン 黄色インゲン豆 [22E] | HARRY COCHET アリー コシェ 飛び跳ね豆 [22F] |
20 | BLAUE BOHNE ブラオエ ボーネ 青豆 [20D] | BLUE BEAN ブルー ビーン 青豆 [20E] | HARRY COLT アリー コルト コルト豆 [20F] |
18 | FEUERBOHNE フォイヤーボーネ ベニバナインゲン [18D] | CHILI BEAN チリ ビーン チリ豆 | HARRY CAUCHEMAR アリー コシュマール 悪夢豆 |
16 | SAUBOHNE ザオボーネ ソラ豆 [16D] | STINK BEAN スティンク ビーン ネジレフサ豆 [16E] | HARRY COCHON アリー コション ブタ豆 [16F] |
14 | BRECHBOHNE ブレッヒボーネ サヤ豆 [14D] | GREEN BEAN グリーン ビーン サヤ豆 | HARRY COLIQUE アリー コリック 腹痛豆 [14F] |
12 | SOJABOHNE ゾーヤボーネ 大豆 | SOY BEAN ソイ ビーン 大豆 | HARRY COPAIN アリー コパン 友達豆 [12F] |
10 | AUGENBOHNE アオゲンボーネ ササゲ豆 [10D] | BLACK-EYED BEAN ブラック アイド ビーン ササゲ豆 [10E] | HARRY CHAOS アリー カオ カオス豆 |
8 | ROTE BOHNE ローテ ボーネ 小豆 | RED BEAN レッド ビーン 赤インゲン豆 [8E] | HARRY COMIQUE アリー コミーク お笑い豆 |
6 | GARTENBOHNE ガルテンボーネ インゲン豆 | GARDEN BEAN ガーデン ビーン 庭豆 [6E] | HARRY COLIACE アリー コリアス お堅い豆 |
4[#] | KAKAOBOHNE カカオボーネ カカオ豆 | COCOA BEAN ココア ビーン カカオ豆 | HARRY CHOCO アリー ショコ チョコ豆 |
脚注
[#] 独語は拡張版。英語版[*]と仏語版は基本セットに最初から入っています。
[24F]^ cognéは「打たれた」という意味ですがイラストから連想される訳が見つかりません。
[22D]^ ドイツ語版はWeinbrand Bohneですが、英語版ではイラストが違います[*]。仏語版は英語版と同じイラストです。Weinbrandはブランデーですが、"Weinbrand Bohnen"(BohnenはBohneの複数形)は、豆ではなく、豆の形をしたブランデーが入ったチョコレートのようです。
[22E]^ イラストからワックス(WAX)をかけていると思われます。
[22F]^ COCHETは人名ですが、ここはHARRY COCHETで ”ricochet"(リコシェ)「飛び跳ねること、石が水面をはねること」にかけています。
[20D]^ Bleue Bohnenは実在する豆ではなく、ドイツ語のスラングで「弾丸」を意味することから、イラストの豆がカーボーイの格好をしています[*]。
[20E]^ 独語と同様、実在しません。ドイツ語をそのまま訳したと思われます。
[20F]^ コルト銃から
[18D]^ Feuerは「火」の意。
[16D]^ Sau (ザオ)はブタの意のほか、汚い人といった意味もあります。
[16E]^ stink beansは実在する豆ですが、stink (スティンク)「臭い、臭う」にもかけています。ドイツ語から訳すならbroad beanとなるところですが、ここはイラストのイメージに準拠したようです。
[16F]^ cochon (コション)はブタの意ですが、汚い人の意でも使われます。
[14D]^ Brechbohne はサヤインゲン豆。またドイツ語の動詞brechen(ブレッヒェン)は英語のbreakに相当しますが、「吐く」という意味もあるのでイラストの豆が吐いているわけです[*]。
[14F]^ coliqueは「下痢」。ほかに「腹痛」の意もあります。イラストとドイツ語から「腹痛」の意をとりました。だって「下痢豆」じゃあまりにかわいそうです。
[12F]^ 胸にかけているピースシンボル(よくみるとちょっと違う)から?。ちなみにフランス語で大豆はsoja (ソジャ)。
[10D]^ Augeは「目」の意。
[10E]^ black eyedとは顔などを殴られて目の周りが充血して黒くなること。イラストがそんな豆のボクサーです。
[8E]^ 英語のred beanは特定の品種ではなく小豆などを含めて赤系の豆類をさします。
[6E]^ 独語Gartenbohneに相当する英語はcommon beanですが、独語Garten(=英: garden 庭)から訳したものと思われます。
まとめ
独語
基本的には一部を除き実在する豆をもとにしています。イラストは豆(Bohne)にかかる前の単語の意味から連想しています。
英語
英語版はドイツ語版をもとに翻訳されていると思われます。名称もほとんどが実在する豆を使っていて、ドイツ語と比較的リンクしています。
仏語
対してフランス語版はアリーコの韻を踏むのを徹底し、イラストから連想される名前をつけているため、独語、英語とは独立した命名法です。またどの豆も実在しません。
出典
*)Wikipedia “Bohnanza”
http://en.wikipedia.org/wiki/Bohnanza
誤訳や、もっといい訳等がありましたらご指摘くださるとありがたいです。
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