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ポンピデュー・センター

友人がパリに遊びに来たおり、ひさびさに美術館にいくことに。
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行ったのはポンピデュー・センター。

センターの前を通ったことはあっても、自分にとって当たり外れのある近代アートや入場料がやや割高とあって二の足を踏んでいました。

最初にチューブのなかのエスカレーターに乗って驚いたのは、ここからパリの西側が思いのほか見渡せるということでした。(北はモンマルトルから南はモンパルナスタワーまで)

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(左)サクレクール
(右)右上奥にオペラガルニエ、その左にはサントゥスタッシュ教会、左上奥はラ デファンス。

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(左)エッフェル塔、左の金色の屋根はアンヴァリッド。
(右)モンパルナスタワー(右)とサンジャックタワー(左手前)

ここから館内は写真撮影禁止。

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最初に見たのはモビールの創始者として知られるアレキサンダー カルダー (Alexander Calder)。

今回の展示は初期の針金のアートがメイン。

彼の代表作でもあるサーカスの作品群はまず上演されているビデオを見てから観察すると
「こんなものがあんな不思議な動きをするのか」と驚かされます。

彼のサーカスの様子は動画()で見れます。

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針金だけで表現される彼のアートはシンプルだけに想像力をかき立てられます。
何本の針金が複雑に絡み合ったように見えてたら、実は一本の針金だけだったりとシンプルな作品に計算された精練さをさりげなく見せています。
それだけにとどまらず芸が細かい。とくに動物のアートは牛のXXまで針金で表現されてたりしてユーモアさも見せてくれます。それはサーカスの上演の中でも見て取れます。

針金の顔のアートは角度が悪いと最初は何が何だかわからないのに正面から見てからまたもとの角度に戻ってみて見ると顔に見えるから不思議。

絵画やモビールも展示されていましたが、自分にはシンプルな針金のアートのほうが印象に残りました。

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次に見たのはワシリー カンディンスキー

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ピカソのように時期により画風が大きく変わる画家は少なくないですが彼もはっきりと画風の変化がわかります。
初期は濃い色で輪郭を取りながらも境界線はぼかした三原色を基調としたタッチ。
それが幾何学模様を多用した画風へ。
そして日本画に影響を受けたような色彩に変わり、微生物のようなものがキャンバスに登場し始める。ロシアに生まれドイツで学びモスクワに戻り、そしてまたドイツ、最後はフランスで生涯を閉じた彼は政治や戦争などさまざまな影響を受けたのは想像に難くない。彼の画風の変化は激動の歴史とリンクしていたのでしょう。

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このポンピデューセンターにあるライブラリーは美術関連の書籍が充実していて夜遅くまでしかも日曜も営業していて便利です。

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