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ビリヤードの思い出(弘法筆を選ばず)

アメリカでビリヤードをしていたころの話です。

一人で深夜までビリヤードを撞いている日本人を見て、あるとき店のオーナーが声をかけてくれました。

べガスで撞いていたという彼は50代後半でしょうか、引退したとはいえ、がっしりした体つきでした。

ゲームはナインボール。バンキングで私が最初にブレイクすることに決まりました。

ラスベガスでビリヤードをしていたというからには腕もプロ級かそれに近いのでしょう。
そんな人相手に緊張しましたが、ブレイク後、なんとかマスワリを決めて最初に1セットを取りました。がここで終わりでした。。。

その後は彼の独壇場。ブレイクで的玉が入れば、ほとんどそのまま撞き切り、まれにポケットできないとみると鮮やかなセーフティをして、こっちは当てるのがやっと。難球はアンドセーフでこちらがポケットできなければおしまい。ジャンプショットもガンガン決めてくる。

途中2、3回程彼のミスショットのあとでセットを取ったくらいで完敗。

後はほとんど覚えていません。覚えているのは9番ボールが彼の手によってポケットに吸い込まれていくのをただただ見ていただけでした。

今までプロのゲームなどをテレビやビデオで見たことがありますが、間近で見てその凄さにショックを受けました。しかも彼はもう一線を退いているというのに。

私がショックを受けたのはそれだけではなく、ゲームが終わった後で彼が私に訊いてきたことでした。

「いいキューを持っているな、いくらしたんだい?」

私が「500ドル」というと

「500ドル?!このキューは15ドルだよ。」といって彼が見せたのは一本木のハウスキュー。

なんと彼は15ドルのハウスキューでマスワリを連発し、ジャンプショットを決め、鮮やかなセーフティを決め続けたのでした。

達人のレベルに達するとモノを選ばないとはこのことでしょうか。キューを購入するときあれこれ悩んでいた自分が気恥ずかしくなりました。

いつか彼が自分のキューで勝負する日までがんばるぞと思い練習を続けましたが、それもかなわずアメリカを離れてしまいました。

ビリヤードに限らず,仕事や日常で思うように行かないとつい物のせいにしてしまうことがあります。
でもそんなときにふと「そうじゃないんだよ」といっているような彼の姿を思い浮かべます。

Tag : ビリヤード

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