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Cafe Meisiaでゲーム会

ボードゲームカフェCafe Meisiaでボードゲーム会を開催しました。

最初にプレイしたのはキング・オブ・トーキョー拡張:パワーアップ! (Power Up!)

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各モンスター専有の進化カードを裏向きにして自分の手前に起きます。

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ハートの目が三つでると進化カードの山札から一枚引くことが出来ます。カードはさまざまな効果を持っています。
従来ではトーキョーにいるモンスターは回復できないためハートの目は無意味でしたが、拡張をいれることによりトーキョーにいてハートの目が出てもカードを狙えるチャンスが生まれました。


ルーム25 (Room 25)

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映画CUBEをヒントにしたか、しないかで話題になっているゲーム。

トラップが仕掛けてあるいくつもの部屋を抜けて出口を発見し脱出を試みるゲーム。ただし仲間の中には看守が紛れていて脱出を阻止してきます。中央のスタート地点以外、最初は全ての部屋が裏向きになっています。

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ゲーム観はシリアスですが、プレイヤーの名前はふざけすぎ。

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プレイヤーは隣の部屋を覗き見する、隣の部屋に移動する、同じ部屋にいる誰かを隣の部屋に押し出す。部屋の列を動かす。の4つのアクションから2つ秘密裏に選び、順番に実行します。

隣の部屋を覗き見した場合、自分だけが部屋の情報を知ることが出来るので、そのプレイヤーが看守の場合は芝居を打ったりしてきます。今回自分は脱出する側。プレイが進むうちに1人が看守だと言うことが確実になり、皆対策を練ってうまくかわします。

出口を見つけてあとは残りの仲間を待つだけ。勝ったと思ったら仲間だと思っていた人が看守で部屋を移動されてゲームオーバー。見事な演技でだまされました。

この手のゲームは演技力のある人とプレイすると楽しいことこの上ないです。


キングスブルグ (Kingsburg)

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ダイスを使ったワーカープレイスメント。複数個のダイスを振り、その合計の値、あるいは単独のダイスをボード上の数字のマスに配置して木材や石等を集め、様々な効果を持つ建物を建築していきます。建物には大きく分けて4種類あり、いずれも建てる順番があります。

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今回は拡張を入れてのプレイ。プレイ条件がプレイヤー毎に異なるのでカードの効果に合わせた戦術が練れます。

相手のダイスの目からどう相手が置いてくるか、数種類ある建物をどう建てていくかで色々の戦術が出てきそうです。またダイスの目が小さくてもうまく使うことで効率よく資材を仕入れることが出来るのがポイントでよく出来ていると思いました

ここで人が抜け、2人になったので2人で出来るゲームをいくつかプレイ。

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4目並べ。なのですが、実は一つのスペースに2駒置くことが出来ます。写真はゲーム終了後の収納時。

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さらに写真のように2個分の厚さが駒があり、これをうまく使うことによって相手の裏をかくことが出来ます。


メモワール44 (Memoir '44)

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一度はプレイしてみたいと思っていたゲームです。第2次世界大戦の連合軍とドイツ軍の戦いをテーマにしたゲーム。ゲームには様々なシナリオがあり、地形、初期配置、勝利条件もそれぞれ違います。手持ちのカードから一枚選びアクションをします。

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マップが3分割され、カードにはどの領域の部隊を動かせるかが示してあります。部隊の配置状況や、手持ちのカードの状況によっては何も出来ないこともあるので理不尽に感じるところはあります。

現実の戦いでは急所を作らずにくまなく防御する必要があります。しかし将棋のようなボードゲームでは自陣をくまなく守るのは無理なので攻めるところは攻めさせ、王の守りはしっかりと固めるというのが基本戦術です。戦争のシミュレーションゲームでそのようなことをしてしまうと現実の戦いの再現からはほど遠くなります。こういったカードはデザイナーが将棋やチェスのような布陣にならないように、つまり常に部隊が散開するように敢えて意図したのではないでしょうか。

今回は2つのシナリオをプレイ。最初は自分が連合軍。しかしドイツ軍の攻撃が圧倒的に強く、敗北しました。次に別のシナリオでこちらがドイツ軍を担当。これまたドイツ軍が破竹の勢いで連合軍を一蹴。ドイツ軍が強すぎるような気がするのはシナリオのせい?


次はトワイライト・インペリアムの簡易版とも言われるエクリプス (Eclipse)。

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天体の探査、戦艦の改良、科学技術の開発等、トワイライト・インペリアムと似たような所を踏襲しています。

ユーロゲームを普段プレイする人にとってトワイライト・インペリアムはかなりの長時間ゲーム。その長時間がネックとなって自分はあまりプレイしなくなりました。

トワイライト・インペリアムのゲームレポートについては(こちら

そのトワイライト・インペリアムに比べると(自分にとっての)改良点が認められます。

政治や経済の要素がないことなど膨大な要素が詰まっていた前者に比べて宇宙探索や戦争に焦点を絞ってすっきりしています。決められたターンでゲームが終了するので計画が立てやすいです。

戦争はダイスを振って決めるというのは相変わらずで、攻撃した方が攻撃対象を選べるのではなく、攻撃された方が選べるというのも同じです。ただトワイライト・インペリアムでは戦闘時、数的優位に立っているにも関わらずカード1枚であっさりと状況を変えられてしまうことがありますが、エクリプスではこれはありません。

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またトワイライト・インペリアムでは領土を拡げたプレイヤーがより多くのアクションが出来るのに対し、エクリプスではアクションに必要な資源の消費が激しくなり、行動が制限されていきます。このシステムには感心しました。

とはいえやはりこちらも時間がかかるゲーム。でも宇宙を舞台にしたテーマが好きな人にはたまらないことでしょう。


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プレイする人が6人なったところで以前やって評価が良かったシャドウハンターズ (Shadow Hunters)をチョイス。

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正体隠匿系のゲーム。プレイヤーはハンター、シャドウ、ニュートラルのいずれかを担当し秘密裏に勝利条件達成を目指します。ワイワイと盛り上がりました。

やはり今回もアメリカ人やフランス人に好評で2回プレイしました。最初はニュートラル、2回目はシャドウのプレイヤーが勝ちました。


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一人抜けた後でアウグストゥス (Augustus)をプレイ。

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自分の手前には3枚の目的カード。各目的カードにはそれを達成するための条件と達成したときの効果が示されています。

巾着袋からトークンを一つとり、その出されたトークンと自分の目的カードに示されてあるマスの印が同じであればそこに手持ちの軍隊駒を配置する、あるいは別の目的カードから移動することが出来ます。カードの全てのマスを軍隊駒で埋められると目的達成となり、別の場所に置き、場に出されたカードを新たに一枚選ぶことが出来ます。

この他、達成した目的カードの枚数や種類によってボーナス等が得られます。

目的カードの条件を満たすと様々な効果があり、それによって目的カード達成の連鎖が起こることもあります。ボーナスを考慮した得点の手段や、トークンの出る確率を考慮してうまくカードを選びます。数が少なく出にくいトークンでもジョーカーがあるので確率が極端に低いとはいえません。

さくさく進み、時間がかかるのは目的カードを選ぶ時のみ。
シンプルなルールなのに病み付きになるような面白さがあります。3回もプレイしました。


次にプレイしたのはギークでも話題になっているカードゲーム、クー (Coup)。

coupとはフランス語で「叩くこと」ですが、クーデターはこのフランス語coup d'Étatから来ています。英語ではoustなどが使われます。5人でプレイ。

使うのは5人のキャラ各3枚の15枚のカード。最初に裏向きに2枚のカードが配られ手前に配置します。

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5人のキャラはそれぞれ個別の能力があります。プレイヤーが各手番でするのはお金を手に入れるか、7コイン払ってクーデターを起こすか、手持ちの2人のキャラのうち1人を演じるだけ。ただしバレなければ別のキャラを演じてもOKです。だれかがウソをついていると思ったらそのプレイヤーに挑戦することが出来ます。

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挑戦した側が正しかった場合、挑戦された方は2枚のうち一枚を表向きにします。挑戦された方が正しかった場合、挑戦した方が2枚のうち一枚を表向きにします。

2枚とも表向きになったら負け。最後まで残った人が勝者。

挑戦に失敗するのを恐れて何もしないと皆調子づいて3キャラや4キャラを演じ始めます。「さっきのがブラフか、今のがブラフか」疑心暗鬼になっていきます。また最初に配られたカードは大使をプレイする、(または大使のフリをする)ことで変えられます。これで他のプレイヤーに自分のキャラを絞られにくくすることが出来ます。

裏向きになっているカードが2枚(2キャラ)あっても一瞬でゲームオーバーになることもあります。

たとえば暗殺者に狙われて、「自分は伯爵夫人*である」とブラフをし、さらに相手が挑戦してきたら2人のキャラを同時に失ってしまい即負けです。どこまでブラフをするかの駆け引きが楽しいです。

*伯爵夫人は暗殺者の効果を無効にすることが出来る

手持ちのカードと所持金でどう勝負に出るか、他のプレイヤーの言動や心理の読み合い等、初めから終わりまで気の抜けないゲームです。

短時間で終わるにも関わらず、この手のゲームが好きな人同士でプレイすると本当に時を忘れてプレイしてしまいます。実際、この日何度プレイしたか忘れてしまいました。


4人なってプレイしたのはアーキペラゴ (Archpelago)。

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archpelagoは群島、列島の意味の英語ですが「〜列島」という英語は"~ islands"という言い方が一般的です。このアーキペラゴという単語はギリシア語が起源になっています。フランス語ではarchipel、ドイツ語ではArchipel、イタリア語ではarcipelago、スペイン語ではarchipiélagoでよく似ています。

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中央に置かれたヘックスから自分のヘックスを配置後、駒をつかって資源の確保等をします。

各自秘密のゲーム終了条件と勝利条件や得点条件が記されているカードを受け取ります。この他に全員共通の得点条件のカードが場に置かれます。つまり毎回違う条件でプレイすることになります。

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プレイヤーは資源の確保や人を増やす、物を売る、建物を建てる、探検する、移動する等多くのアクションから選びます。市場に物が余ると価格が下がるという経済の基本をゲームに導入しています。また輸出をすることでより高い値段で売ることが出来るなどルールは理屈にかなっています。

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コンポーネントは奇麗です。ヘックス以外にセットアップ時点でいろいろな物をテーブルに配置する必要があり、覚えることは多いのですが、慣れるとそれほど難しいということはないです。

問題なのはルールの多さというより、探検、発展、経済や住民との軋轢などなどいろいろな概念を詰め込みすぎたようで、ゲームの世界観がやや宙ぶらりんというかピンぼけになっているような気はします。

またある意味半強制的なプレイを強いられることもあるので、そこに不満を感じる人も出てくるかもしれません。

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さらにゲームの終了条件によってはそれらがあまり活きて来ないのが残念です。不幸にもそういう終了条件になってゲームが終わった場合、「いままでやってきたことはなんだったんだ。。。」という脱力感を感じます。

またこれはプレイした全員が指摘したことですが、終了条件や得点条件にプレイヤー間でかなりの難易度の差がある場合があることもわかりました。

ゲームの終了条件は3種類(短、中、長)あり今回は終了条件(短)でプレイしました。それでも2時間掛かったので長時間ゲームの一つと言えるでしょう。

ただギークでの評価は悪くなく、「そういうことも起こる」ということを承知でいろいろな終了条件でプレイしていくとゲームの流れをうまくつかめるような、やり込み型のゲームと言えるでしょう。数回はプレイしてみないとゲームの評価が定まりにくい作品と言えます。

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いろいろなゲームをプレイしましたが参加者全員、参加してよかったといってくれたのでまた企画しようかと思います。


気になったゲーム

ONE PIECE Pour une poignée de Berrys

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ワンピースはナルトと並んでフランスでも人気のマンガです。テレビでも吹き替えが放送されています。上の写真はカードゲームです。ワンピースを扱ったカードゲーム(One Piece Card Game)は既に出ているようですが、違うゲームのようです。

タイトルは直訳すると「一握りのベリーのために」となるのですが、自分はワンピースをよく知らないのでこのベリーが何を意味するのかわかりません。ネットで調べるとベリー(Berry)はこの世界の通貨単位のようですが定かでありません。

日本のアニメは欧米でも本当に人気があり(とくにイタリアはすごいらしい)、アメリカにいたときもここでもポケモンの名前について子供達から質問攻めにあい、閉口したことがあります。

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