Cafe Meisiaでゲーム会
Cafe Meisiaでゲーム会を開きました。
今回はフランス人だけでなくパリに住むアメリカ人、イタリア人などが集まり多国籍なゲーム会となりました。
彼らの中にはドイツゲームをはじめとするユーロゲームをプレイしたことがない人も結構いたので、いろいろなゲームを紹介してその感想を聞いてみることにしました。
最初にプレイしたのはセブンワンダーズ (7 Wonders)
人数が多くなるとリクエストが上がるセブンワンダーズ。今回はリーダーズの拡張なしで7人でプレイ。

今回の自分のワンダーボードは「エフェソスのアルテミス神殿」。カードと資源がどうにも噛み合ず、中途半端な展開で3位。ワンダーの効果が得点のみの「ギザのピラミッド」と得点とお金のみのこの「エフェソスのアルテミス神殿」は自分が苦手としているワンダーボードです。今回は初プレイのフランス人の女性が圧勝しました。彼女のワンダーボードは「ブリュッセルの小便小僧」。世界の七不思議が世界三大がっかりに破れました。
反響:
得点方法がちょっと込み入っているという意見があるものの、初プレイの人の評価も悪くありません。
次にプレイしたのはピックス (PIX)。
ピクショナリーのようにお題を決めて他の人に当ててもらうゲーム。ただし鉛筆ではなく黒四角のドットを使って表すというところがユニークです。pixの詳細については(こちら)

自分たちの作ったピックスに対して、周りから全然違う答えが飛び交って作った本人ですらも大笑い。
誰も最初は多くのピクセルを使ってお題を表現しようとしますが、慣れてくるとみんなうまくシンプルなピックスを作るようになってきます。これは自分自身や他人のプレイヤーのも明確に感じることが出来ます。
反響:
お題は仏語で書かれて多少言語依存しますが、国籍を問わず好評でした。
ここで新たに人が入ったので2グループに分かれて別々のゲームをプレイ。

女性陣からのリクエストで4人でディクシット (Dixit)。得点ボードはオデッセイのもの。
自分はこのゲーム、得意でも苦手でもないのですが、今回はほかのプレイヤーが選んだカードをうまく予想して勝てました。このゲームは同じ人と何度もプレイするより初めて会う人とプレイすると毎回新鮮な発見があっていいです。
反響:
初プレイの人はお題をどうだしていいのか最初は戸惑っていましたが終わりの方では要領を得ていました。またやってみたいとのこと。
十二季節の魔法使い (Seasons)

そのデザインの美しさから発売前から話題になっていた作品。春夏秋冬、季節毎に違うダイスを振り、各プレイヤーが出たダイスの目をそれぞれ順番に一つずつ選んでアクションを選択していきます。
ダイスの表示には火、水などのエナジーを獲得する、カードを一枚山札からとる、クリスタルを得る、召還できるカードの枚数を1つ増やす。エナジーをクリスタルに変換するなど複数あります。
ダイスの数はプレイヤーの数+1。スタートプレイヤーがダイスを振った後、出た目を見ながら一つずつ選んでいきます。全てのダイスにはドットが振ってあり、最後に一つ余ったダイスに付いているドットの数だけ時間が進みます。
3年後に一番多くクリスタルを獲得したプレイヤーの勝ち。

カードは50種類各2枚ずつあり、通常は開始時に9枚のカードをドラフトで1枚ずつ選んでいき、好きなカードを選択します。今回は初プレイ推奨の組み合わせを使いました。
カードには様々な効果が書いてありますが、これらの効果を発動するためには手札から場に出して召還する必要があります。場に出すことによってゲームの終わりに得点になるカードもあります。ただし召還できるカードの枚数に制限があり(増やすことができる)、制限以上の枚数のカードを場に出すことは出来ません。
一つのダイスにいろいろな複数の要素が詰まっていてダイスを選択する時でも悩みます。エナジーをとるか、クリスタルを優先するか、カードをとるか、召還できるカードの枚数制限をあげるか、などなど。
また最後に2つのうち1つのダイスを選ぶプレイヤーは、ダイスに振ってあるドットの数も考慮して時間の流れを自分の有利になるように調整することも出来ます。時間の流れに影響を受けるカードもあるからです。
D&Dなどを普段からプレイしているイタリア人がいくつものカードのコンボを炸裂させて圧勝。カードゲームが強い人がプレイすると手強いです。カードの効果を覚えるといろいろなコンボを見つけられてゲームがより楽しくなっていくでしょう。
ダイスを使ったゲームですが、一つのダイスの目に複数の要素が詰まっており、運だけでなくいろいろな戦略がとれるゲームです。またカードの強弱はあるかと思いますが、スタート時のドラフトで各プレイヤー間の差を少なくしています。デザイナーはダイスゲーム、カードゲーム、ボードゲームの融合を目指したのかもしれません。
この観点から敢えて穿った見方をすれば、純粋なダイスゲーム好きには時間が長く、複雑に感じられ、カードゲーム好きにはカードだけでもっとシンプルにできたのではと思われ、純粋なボードゲーム好きにはややスパイスが足りないといったところかもしれませんが、自分は気にならないし、一般のゲーマーには受けは悪くないと思います。
「Seasons」というタイトルから、季節に応じたイベントかなにかがあればよかったかなという感じはしますが、これはあくまで一日本人としての意見です。
反響:
カードゲーム好きなイタリア人はえらく気に入ったようで買うと言っていました。反面、この手のゲームに慣れていないと、上級者相手には初プレイの人ではちょっと苦戦するかもしれません。
モダンアート 仏語版 (Modern Art 仏題:Art Moderne)。

「モダンアート」の仏語版をゲーム棚から見つけたので「競りゲームはどう?」と聞くと「別にかまわない」ということだったので皆にインストしてプレイ。自分が持っているのはアメリカで買ったメイフェア版なのですが、マダゴ社の仏語版はカラフルです。

仏語版とはいえ、ついたてには西語、仏語、蘭語、波語、希語のルール説明がしてあり、他国での販売を意識したメーカーの工夫がうかがえます。
初プレイにもかかわらずうまく値をつけていたイタリア人が勝ちました。
反響:
勝った本人は面白いと言っていましたが、他のプレイヤーの評価は可もなく不可もなくといったところ。競りゲームの評価はひとそれぞれで難しいです。
その後でデジカメの電池が切れるというハプニングで写真を撮れず。。。
タルバ (Taluva)
ゲームの画像 (ボードゲームギークより)
3人になったところで手頃なゲームはないかとゲーム棚を見ていたところ、フランス人が「これはやったことがある」ということで彼が手に取ったのはタルバ。彼にルールを説明してもらいました。
六角形が3つつながった変わった形のタイルを配置していきます。タイルにはかならず一つの火山が含まれています。
タイルの一例 (同サイトより)
場に置かれたタイルに隣接するように置かなければいけないのですが、2枚以上のタイルの上に重ねることが出来ます。その際、上に置くタイルにある火山の真下に下のタイルの火山があるように置かなければいけません。
このとき下のタイルに小屋がある場合は自分も他のプレイヤーのでもつぶされてゲームから取り除かれます。
タイルを配置したら手持ちの小屋、寺院、塔を起てることが出来るのですが建て方に条件があります。小屋がある場所が3つ以上つながっていれば寺院を、三段以上重ねたタイルの上に塔を建設できます。ただし塔を置く場所に自分の小屋が隣接していなければいけません。2種類だけ建物を全て建てたプレイヤーの勝ち。あるいはタイルを全員が置ききった時に寺院の数が多いプレイヤーが勝ち。(同数の場合は塔の数が多い方)。
駒の画像(同サイトより) 左から寺院、塔、小屋
小屋がある場所が3つ以上つながったときに寺院を建てられるのですが、この小屋が固まった集落には一つしか寺院を建てられません。フランス人は大きな集落を作って寺院を建てたあと、タイルを自分の集落を寸断するようにして重ねました。なぜそんなことをするのかと聞くと、こうすることで集落が二つに分かれ別の寺院を建てられるから。と説明されました。ゲームとはいえ寺院を建てるために自分の小屋を破壊してしまうのかとちょっと驚きましたが、この方法でさっくりと彼が勝ちました。プレイする前は他の人の集落をつぶすためにタイルを上に配置するものと思っていたのでこの発想には気づきませんでした。
所感:
自分が作った集落をぶったぎるという発想はある意味凄いと思いました。ユニークな形のタイルと相まって印象的なゲームでした。
東海道 (Tokaido)
京都から出発して道中、温泉に入ったり、人と出会ったり、絶景を堪能したりしながら他の人よりももっとも多くいろんな経験することを目的として江戸を目指します。3人でプレイ。
マップ (ボードゲームギークより)
好きなキャラを選んで京都からゲームスタート。全員の駒を動かしたら、その後は最後尾の人がプレイします。進めるのはいくつでもいいのですが、すでに他のプレイヤーがいる場所に止まることは出来ません(3人プレイの場合)。4、5人プレイの場合、2人まで止まれるマスがあります。また特定のマスで必ず全員止まらなければならない場所(宿屋)がいくつかあります。
登場キャラ (同サイトより) 広重とか光圀などが登場します。それぞれ特殊な能力があります。
ちなみにフランスでは日本文化に興味がある人も多く、「広重知ってる!」とみんな言っていました。
景色のカード (同サイトより) 右は最初に風景を完成させたプレイヤーが入手できるボーナスカード。
村でお土産を買う、人と出会う、温泉に入る、景色を見入る、寺に寄付する、農家でお金を手に入れるなどさまざまなアクションをとるマスがあります。
村:お土産のカードを3枚引いて好きなだけ買うことが出来ます。獲得した種類に応じて得点が入ります。
出会い:出会いのカードを引く。なんらかの特典があります。
温泉:温泉のカードを入手でき、そのカードに表示された得点が入ります。
景色:同じ風景を見るたび、対応する風景のカードを1番から順番に手に入れ1点、2点と加算されます。
寺:ゲーム終了時により多く寺に寄付した人から3位まで得点が入ります。
宿屋に最初に着いた人はプレイ人数+1の数の食事カードを引きます。その中から好きな食べ物を1つ選んでお金を払いカードを入手します。2番目に宿屋に着いたプレイヤーが残りのカードから1枚選んでいきます。どのカードも6点入りますが、値段が安いのもあるので後になると高い食べ物ばかりが残ります。
食物カード (同サイトより)
お土産のカード (同サイトより)
この他にゲーム終了時に獲得したカードに応じてボーナスがあります。
全員江戸まで着いた時にもっとも得点を獲得したプレイヤーの勝ち。
出会いのマスに止まりまくったフランス人のプレイヤーがさまざまな特典を得てさらにキャラの効果も駆使して勝ちました。
日本をテーマにしたゲームでうれしいしテーマ的には悪くないと思うのですが、他のプレイヤーとのバッティングはあるものの、戦術を試行錯誤するとかゲーム全体として緊張感とかがなく、ほんわかした感じというか。負けても視覚的には楽しめるというタイプのゲームではあります。
ダイスを使わないオーソドックスなユーロタイプの双六ゲームです。2回プレイしてみてキャラに強弱があるような気がしますが、キャラに応じた戦術を研究していけば面白くなるでしょう。
反響:
他の人も気に入ったようでした。勝ったフランス人から「やっぱり人との出会いは大切なんだよ」と説教(?)されました。
ボーナンザ 仏語版 (Bohnanza)
最後は残った人全員集ってボーナンザを7人でプレイ。ほとんど初プレイということで自分がインストしました。
仏語版の画像については(こちら)。
ボーナンザはプレイ人数毎にルールが違うので、毎回ルールブックで確認が必要です。手札の位置を変えてはいけないというルールだけでなく、ほかにも細かな制限があるのですが、ルールだけでなく何がポイントか、どうして交渉が大事かを丁寧に説明したので、プレイ前にみんな要領を得たようです。
反響:
7人だと時間が掛かってだれるかなと思ったのですが、それほど掛からず大人数で交渉し合うのは盛り上がり、思った以上に楽しんでもらえました。
セブンワンダーしかりボーナンザしかり、7人でダウンタイムがなく、全員が終始プレイに参加できるゲームというのはやはり好印象をもたれるようです。
総括
今回はいろんな国出身の人が集まったゲーム会。ゲーム会に初めて参加する人もいて経験上、はずれにくいゲームを選んだつもりですが、おおむね評価はよかったようです。話す言語は違えどルールさえわかれば、笑いや楽しみを共有できるボードゲームの魅力を再確認した一日でした。
今回はフランス人だけでなくパリに住むアメリカ人、イタリア人などが集まり多国籍なゲーム会となりました。
彼らの中にはドイツゲームをはじめとするユーロゲームをプレイしたことがない人も結構いたので、いろいろなゲームを紹介してその感想を聞いてみることにしました。
最初にプレイしたのはセブンワンダーズ (7 Wonders)
人数が多くなるとリクエストが上がるセブンワンダーズ。今回はリーダーズの拡張なしで7人でプレイ。

今回の自分のワンダーボードは「エフェソスのアルテミス神殿」。カードと資源がどうにも噛み合ず、中途半端な展開で3位。ワンダーの効果が得点のみの「ギザのピラミッド」と得点とお金のみのこの「エフェソスのアルテミス神殿」は自分が苦手としているワンダーボードです。今回は初プレイのフランス人の女性が圧勝しました。彼女のワンダーボードは「ブリュッセルの小便小僧」。世界の七不思議が世界三大がっかりに破れました。
反響:
得点方法がちょっと込み入っているという意見があるものの、初プレイの人の評価も悪くありません。
次にプレイしたのはピックス (PIX)。
ピクショナリーのようにお題を決めて他の人に当ててもらうゲーム。ただし鉛筆ではなく黒四角のドットを使って表すというところがユニークです。pixの詳細については(こちら)

自分たちの作ったピックスに対して、周りから全然違う答えが飛び交って作った本人ですらも大笑い。
誰も最初は多くのピクセルを使ってお題を表現しようとしますが、慣れてくるとみんなうまくシンプルなピックスを作るようになってきます。これは自分自身や他人のプレイヤーのも明確に感じることが出来ます。
反響:
お題は仏語で書かれて多少言語依存しますが、国籍を問わず好評でした。
ここで新たに人が入ったので2グループに分かれて別々のゲームをプレイ。

女性陣からのリクエストで4人でディクシット (Dixit)。得点ボードはオデッセイのもの。
自分はこのゲーム、得意でも苦手でもないのですが、今回はほかのプレイヤーが選んだカードをうまく予想して勝てました。このゲームは同じ人と何度もプレイするより初めて会う人とプレイすると毎回新鮮な発見があっていいです。
反響:
初プレイの人はお題をどうだしていいのか最初は戸惑っていましたが終わりの方では要領を得ていました。またやってみたいとのこと。
十二季節の魔法使い (Seasons)

そのデザインの美しさから発売前から話題になっていた作品。春夏秋冬、季節毎に違うダイスを振り、各プレイヤーが出たダイスの目をそれぞれ順番に一つずつ選んでアクションを選択していきます。
ダイスの表示には火、水などのエナジーを獲得する、カードを一枚山札からとる、クリスタルを得る、召還できるカードの枚数を1つ増やす。エナジーをクリスタルに変換するなど複数あります。
ダイスの数はプレイヤーの数+1。スタートプレイヤーがダイスを振った後、出た目を見ながら一つずつ選んでいきます。全てのダイスにはドットが振ってあり、最後に一つ余ったダイスに付いているドットの数だけ時間が進みます。
3年後に一番多くクリスタルを獲得したプレイヤーの勝ち。

カードは50種類各2枚ずつあり、通常は開始時に9枚のカードをドラフトで1枚ずつ選んでいき、好きなカードを選択します。今回は初プレイ推奨の組み合わせを使いました。
カードには様々な効果が書いてありますが、これらの効果を発動するためには手札から場に出して召還する必要があります。場に出すことによってゲームの終わりに得点になるカードもあります。ただし召還できるカードの枚数に制限があり(増やすことができる)、制限以上の枚数のカードを場に出すことは出来ません。
一つのダイスにいろいろな複数の要素が詰まっていてダイスを選択する時でも悩みます。エナジーをとるか、クリスタルを優先するか、カードをとるか、召還できるカードの枚数制限をあげるか、などなど。
また最後に2つのうち1つのダイスを選ぶプレイヤーは、ダイスに振ってあるドットの数も考慮して時間の流れを自分の有利になるように調整することも出来ます。時間の流れに影響を受けるカードもあるからです。
D&Dなどを普段からプレイしているイタリア人がいくつものカードのコンボを炸裂させて圧勝。カードゲームが強い人がプレイすると手強いです。カードの効果を覚えるといろいろなコンボを見つけられてゲームがより楽しくなっていくでしょう。
ダイスを使ったゲームですが、一つのダイスの目に複数の要素が詰まっており、運だけでなくいろいろな戦略がとれるゲームです。またカードの強弱はあるかと思いますが、スタート時のドラフトで各プレイヤー間の差を少なくしています。デザイナーはダイスゲーム、カードゲーム、ボードゲームの融合を目指したのかもしれません。
この観点から敢えて穿った見方をすれば、純粋なダイスゲーム好きには時間が長く、複雑に感じられ、カードゲーム好きにはカードだけでもっとシンプルにできたのではと思われ、純粋なボードゲーム好きにはややスパイスが足りないといったところかもしれませんが、自分は気にならないし、一般のゲーマーには受けは悪くないと思います。
「Seasons」というタイトルから、季節に応じたイベントかなにかがあればよかったかなという感じはしますが、これはあくまで一日本人としての意見です。
反響:
カードゲーム好きなイタリア人はえらく気に入ったようで買うと言っていました。反面、この手のゲームに慣れていないと、上級者相手には初プレイの人ではちょっと苦戦するかもしれません。
モダンアート 仏語版 (Modern Art 仏題:Art Moderne)。

「モダンアート」の仏語版をゲーム棚から見つけたので「競りゲームはどう?」と聞くと「別にかまわない」ということだったので皆にインストしてプレイ。自分が持っているのはアメリカで買ったメイフェア版なのですが、マダゴ社の仏語版はカラフルです。

仏語版とはいえ、ついたてには西語、仏語、蘭語、波語、希語のルール説明がしてあり、他国での販売を意識したメーカーの工夫がうかがえます。
初プレイにもかかわらずうまく値をつけていたイタリア人が勝ちました。
反響:
勝った本人は面白いと言っていましたが、他のプレイヤーの評価は可もなく不可もなくといったところ。競りゲームの評価はひとそれぞれで難しいです。
その後でデジカメの電池が切れるというハプニングで写真を撮れず。。。
タルバ (Taluva)
ゲームの画像 (ボードゲームギークより)
3人になったところで手頃なゲームはないかとゲーム棚を見ていたところ、フランス人が「これはやったことがある」ということで彼が手に取ったのはタルバ。彼にルールを説明してもらいました。
六角形が3つつながった変わった形のタイルを配置していきます。タイルにはかならず一つの火山が含まれています。
タイルの一例 (同サイトより)
場に置かれたタイルに隣接するように置かなければいけないのですが、2枚以上のタイルの上に重ねることが出来ます。その際、上に置くタイルにある火山の真下に下のタイルの火山があるように置かなければいけません。
このとき下のタイルに小屋がある場合は自分も他のプレイヤーのでもつぶされてゲームから取り除かれます。
タイルを配置したら手持ちの小屋、寺院、塔を起てることが出来るのですが建て方に条件があります。小屋がある場所が3つ以上つながっていれば寺院を、三段以上重ねたタイルの上に塔を建設できます。ただし塔を置く場所に自分の小屋が隣接していなければいけません。2種類だけ建物を全て建てたプレイヤーの勝ち。あるいはタイルを全員が置ききった時に寺院の数が多いプレイヤーが勝ち。(同数の場合は塔の数が多い方)。
駒の画像(同サイトより) 左から寺院、塔、小屋
小屋がある場所が3つ以上つながったときに寺院を建てられるのですが、この小屋が固まった集落には一つしか寺院を建てられません。フランス人は大きな集落を作って寺院を建てたあと、タイルを自分の集落を寸断するようにして重ねました。なぜそんなことをするのかと聞くと、こうすることで集落が二つに分かれ別の寺院を建てられるから。と説明されました。ゲームとはいえ寺院を建てるために自分の小屋を破壊してしまうのかとちょっと驚きましたが、この方法でさっくりと彼が勝ちました。プレイする前は他の人の集落をつぶすためにタイルを上に配置するものと思っていたのでこの発想には気づきませんでした。
所感:
自分が作った集落をぶったぎるという発想はある意味凄いと思いました。ユニークな形のタイルと相まって印象的なゲームでした。
東海道 (Tokaido)
京都から出発して道中、温泉に入ったり、人と出会ったり、絶景を堪能したりしながら他の人よりももっとも多くいろんな経験することを目的として江戸を目指します。3人でプレイ。
マップ (ボードゲームギークより)
好きなキャラを選んで京都からゲームスタート。全員の駒を動かしたら、その後は最後尾の人がプレイします。進めるのはいくつでもいいのですが、すでに他のプレイヤーがいる場所に止まることは出来ません(3人プレイの場合)。4、5人プレイの場合、2人まで止まれるマスがあります。また特定のマスで必ず全員止まらなければならない場所(宿屋)がいくつかあります。
登場キャラ (同サイトより) 広重とか光圀などが登場します。それぞれ特殊な能力があります。
ちなみにフランスでは日本文化に興味がある人も多く、「広重知ってる!」とみんな言っていました。
景色のカード (同サイトより) 右は最初に風景を完成させたプレイヤーが入手できるボーナスカード。
村でお土産を買う、人と出会う、温泉に入る、景色を見入る、寺に寄付する、農家でお金を手に入れるなどさまざまなアクションをとるマスがあります。
村:お土産のカードを3枚引いて好きなだけ買うことが出来ます。獲得した種類に応じて得点が入ります。
出会い:出会いのカードを引く。なんらかの特典があります。
温泉:温泉のカードを入手でき、そのカードに表示された得点が入ります。
景色:同じ風景を見るたび、対応する風景のカードを1番から順番に手に入れ1点、2点と加算されます。
寺:ゲーム終了時により多く寺に寄付した人から3位まで得点が入ります。
宿屋に最初に着いた人はプレイ人数+1の数の食事カードを引きます。その中から好きな食べ物を1つ選んでお金を払いカードを入手します。2番目に宿屋に着いたプレイヤーが残りのカードから1枚選んでいきます。どのカードも6点入りますが、値段が安いのもあるので後になると高い食べ物ばかりが残ります。
食物カード (同サイトより)
お土産のカード (同サイトより)
この他にゲーム終了時に獲得したカードに応じてボーナスがあります。
全員江戸まで着いた時にもっとも得点を獲得したプレイヤーの勝ち。
出会いのマスに止まりまくったフランス人のプレイヤーがさまざまな特典を得てさらにキャラの効果も駆使して勝ちました。
日本をテーマにしたゲームでうれしいしテーマ的には悪くないと思うのですが、他のプレイヤーとのバッティングはあるものの、戦術を試行錯誤するとかゲーム全体として緊張感とかがなく、ほんわかした感じというか。負けても視覚的には楽しめるというタイプのゲームではあります。
ダイスを使わないオーソドックスなユーロタイプの双六ゲームです。2回プレイしてみてキャラに強弱があるような気がしますが、キャラに応じた戦術を研究していけば面白くなるでしょう。
反響:
他の人も気に入ったようでした。勝ったフランス人から「やっぱり人との出会いは大切なんだよ」と説教(?)されました。
ボーナンザ 仏語版 (Bohnanza)
最後は残った人全員集ってボーナンザを7人でプレイ。ほとんど初プレイということで自分がインストしました。
仏語版の画像については(こちら)。
ボーナンザはプレイ人数毎にルールが違うので、毎回ルールブックで確認が必要です。手札の位置を変えてはいけないというルールだけでなく、ほかにも細かな制限があるのですが、ルールだけでなく何がポイントか、どうして交渉が大事かを丁寧に説明したので、プレイ前にみんな要領を得たようです。
反響:
7人だと時間が掛かってだれるかなと思ったのですが、それほど掛からず大人数で交渉し合うのは盛り上がり、思った以上に楽しんでもらえました。
セブンワンダーしかりボーナンザしかり、7人でダウンタイムがなく、全員が終始プレイに参加できるゲームというのはやはり好印象をもたれるようです。
総括
今回はいろんな国出身の人が集まったゲーム会。ゲーム会に初めて参加する人もいて経験上、はずれにくいゲームを選んだつもりですが、おおむね評価はよかったようです。話す言語は違えどルールさえわかれば、笑いや楽しみを共有できるボードゲームの魅力を再確認した一日でした。
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多国籍のメンバーでゲーム大会ですか?
No title
今回はアメリカ人やイタリア人がいたのでインストは英語がメインでした。
九州弁といってもいろいろあるようですが。自分は九州に一度も行ったことがないのでいつか行ってみたいと思っています。
ゲームのレポート記事楽しみにしています。
九州弁といってもいろいろあるようですが。自分は九州に一度も行ったことがないのでいつか行ってみたいと思っています。
ゲームのレポート記事楽しみにしています。
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インストは、やっぱりフランス語でしょうか?
僕は3つの日本語(標準語と関西弁と九州弁)を駆使しますが・・・
デジカメは残念でしたね。
もっと見たかったです。
ゲームを楽しむ心は万国共通ですね!
僕も、次の日曜日に『親子で楽しむカードゲーム&ボードゲーム大会』です。
キチンとしたインストももちろんですが、自分も楽しみたいと思います。