フランストランプ博物館でゲーム
ボードゲームパーティーに参加しました。

今回はパリ南西部イースィー市にあるトランプ博物館(Museé français de la carte à jouer)でプレイ。

トランプは英語でplaying cards、仏語でcartes à jouer (カルタ・ジュエ)といいます。


この博物館は「パリ周辺の不思議な発見(DECOUVERTES insolites autoure de Paris)」という本でも紹介されていて前々から興味があった場所です。
その名の通り、展示されているのはトランプ、そしてそれに関連するものがメインです。

建物はかつて城(シャトー)があった場所ですが、戦災でダメージをうけ、取り壊されました。その後イースィー市が買い取り、博物館が建てられました。 現在も昔のシャトーの一部が残っています。

気持ち傾いているような塔

受付に売ってあったカード類。それほど多くはありませんでした。

博物館は一回に入り口があり、地下一階と、地下二階に主に展示物が設置されています。

卵形のカード

画像が悪くて恐縮ですが、日本のククのようなカードも展示されています。


トランプだけでなくトランプの容れ物、制作に必要な鋳型、裁断機なども展示されています。
展示されているのは、トランプだけでなく遠くアジアのカードゲームもありました。


日本の花札や株札、マージャン牌など。

説明には麻雀のカードゲームとあります。よく見ると諸葛亮や劉備と表記されています。

日本の百人一首も展示されています。

ところでこの博物館、トランプ関連がメインと行ってもボードゲームと全く無縁というわけではありません。
Table games in the worldで紹介されているようにティケット トゥ ライドの決勝戦が行われました。

また過去にはブルーノ フェドゥッティの展示会が行われました。
以下、プレイしたゲーム
洛陽の門にて (At the Gates of Loyang)

一度プレイしたかったゲーム。プレイしていてアグリコラを思い出しました。

野菜の形が実にわかりやすいのが好感。畑を耕し、野菜を育てては売って得点していきます。様々な効果を持ったカードは多いですが、繰り返し回ってくるので覚えられるようになっています。
いろいろ戦略が練れるゲームだと思います。今回はルールと流れを掴むのに時間が掛かりましたが次回からはもっとすっきりいけそうです。
農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする (SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS)
タイトルはラテン語のようです。

左から読んでも右から読んでも同じになる回文です。
また箱に記載されているように5行にして並べると縦、横どちらにも読んでも同じ単語になるようになっています。
邦題はふうかさんのサイト(こちら)から引用しました。

手持ちの魔法カードを使って盤上の自分の駒を動かして同じ色の本を入手します。手札には共通の魔法カード、相手の動きを邪魔する個人の魔法カードがあります。魔法はボード場にあるタイルを回転させたり、上下左右に移動させたりできます。その後、使ったカードの枚数により自分の駒を移動させることが出来ます。
最初に自分の本を全て回収したプレイヤーの勝ち。
ゲームの流れはシンプルなのですが、細かな禁止事項が多く、リッファレンスシートがあれば良かったかなと思いました。
使った枚数だけ駒を移動するので魔法が使えないと本が目の前にあるのになかなか手に入りません。
ときには無意味にタイルを回転させたりしなければなりません。まあこれはこれでいいとおもいますが。 個人の魔法は終盤にこれを食らったら一気にやる気をなくすような強烈なのもあり、バランスを重視する人には好みが割れるところでしょう。気の知れた友人とプレイした方がいいかもしれません。
次はスモールワールド (Small World)。いろいろと拡張が出ているスモールワールドですが、今回は拡張なしでプレイ。

終盤、グールとトリトンでラッシュをかけるも集中的に狙われてあっさりと勢力縮小。他プレイヤーの勢力を読み切れなかったこと、ラッシュをかけるタイミングを見誤ったのが敗因です。
ディクシット (DIXIT)
ディクシットをプレイするのは久しぶりですが、知らない人とプレイすると不思議と新鮮な感覚を受けました。なんだか新たな発見をしたようで得したような気分になりました。

写真は新しく出たディクシットオディッセイ。12人までプレイできます。
オブジェ・トルーヴェ (OBJETS TROUVÉS)


カードに描かれた6つのお題から一つ選び、手持ちにある歯ブラシや、石等のアイテムを使ってどれを指すかを相手に当ててもらいます。全員が正解すると全員が得点でき、間違えると減点されて収束しない等、さきほどのディクシットに比べるとルールが洗練されていないような気がしますが、ゲームをするというより、時間を気にせずにパーティーを楽しむというコンセプトならまあいいのでしょう。
サフラニート (Safranito)

プレイして即日に買ってしまったゲーム。ペタンク好きのフランス人には人気があります。
このサフラニート、慣れたプレイヤーとプレイする時はチップを投げる順番が非常に重要と痛感します。欲しいスパイスがある場合はどのタイミングで狙うか考えておかないとまず相手にはじき飛ばされてします。また場合によっては手に入るスパイスブレンドカードの組み合わせと場にあるスパイスカードがまったく一致しないこともあり、この時はアクションスペースの重要度が増します。おとりのチップを使って布石を敷いたり、それがバレないためにブラフをしたり、どのタイミングでアクションスペースを狙うかの攻防が熱くなります。
余談ですが、ポケットビリヤードでは的玉をポケットした後、次の的玉を落としやすいような場所に手玉をコントロールする必要があります(ポジションプレイ)。その際、手玉を残したい場所へ直接転がすより、残したい場所の直前に跳ね返るように手玉をクッションに当てると比較的楽に残しやすくなります。このサフラニートも同じ要領で遠くにあるスパイス皿を狙う場合、直接狙うより、スパイス皿の向こう側の壁にこつんと当たるようにチップを投げると比較的楽にスパイス皿に残すことが出来ます。
ジャングルスピード ラパン・クレタン (Jungle Speed: Lapins Crétins)

ラパン・クレタンとは直訳するとお馬鹿なウサギ。テレビゲームのキャラ等にも登場していてちょっとした人気者です。
ラパン・クレタンの動画など。


基本ルールはジャングルスピードと同じですが、トーテムの上にラパンクレタンを置きます。
ウサギ、あるいはトーテムだけを取るアクション、目をつぶりながらアクションする等、よりお遊び的要素が増えています。とくにウサギを取るアクションのカードは実に紛らわしくよくできていて何度も引っかかって笑いが起こります。

ところで電動のジャングルスピードが出るようです。トーテムに仕掛けがしてありゲーム展開がより変化に富むようになっています。

今回は博物館でのゲームとあって参加者はいつもより多めのようでした。

今回はパリ南西部イースィー市にあるトランプ博物館(Museé français de la carte à jouer)でプレイ。

トランプは英語でplaying cards、仏語でcartes à jouer (カルタ・ジュエ)といいます。


この博物館は「パリ周辺の不思議な発見(DECOUVERTES insolites autoure de Paris)」という本でも紹介されていて前々から興味があった場所です。
その名の通り、展示されているのはトランプ、そしてそれに関連するものがメインです。

建物はかつて城(シャトー)があった場所ですが、戦災でダメージをうけ、取り壊されました。その後イースィー市が買い取り、博物館が建てられました。 現在も昔のシャトーの一部が残っています。

気持ち傾いているような塔

受付に売ってあったカード類。それほど多くはありませんでした。

博物館は一回に入り口があり、地下一階と、地下二階に主に展示物が設置されています。

卵形のカード

画像が悪くて恐縮ですが、日本のククのようなカードも展示されています。


トランプだけでなくトランプの容れ物、制作に必要な鋳型、裁断機なども展示されています。
展示されているのは、トランプだけでなく遠くアジアのカードゲームもありました。


日本の花札や株札、マージャン牌など。

説明には麻雀のカードゲームとあります。よく見ると諸葛亮や劉備と表記されています。

日本の百人一首も展示されています。

ところでこの博物館、トランプ関連がメインと行ってもボードゲームと全く無縁というわけではありません。
Table games in the worldで紹介されているようにティケット トゥ ライドの決勝戦が行われました。

また過去にはブルーノ フェドゥッティの展示会が行われました。
以下、プレイしたゲーム
洛陽の門にて (At the Gates of Loyang)

一度プレイしたかったゲーム。プレイしていてアグリコラを思い出しました。

野菜の形が実にわかりやすいのが好感。畑を耕し、野菜を育てては売って得点していきます。様々な効果を持ったカードは多いですが、繰り返し回ってくるので覚えられるようになっています。
いろいろ戦略が練れるゲームだと思います。今回はルールと流れを掴むのに時間が掛かりましたが次回からはもっとすっきりいけそうです。
農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする (SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS)
タイトルはラテン語のようです。

左から読んでも右から読んでも同じになる回文です。
また箱に記載されているように5行にして並べると縦、横どちらにも読んでも同じ単語になるようになっています。
邦題はふうかさんのサイト(こちら)から引用しました。

手持ちの魔法カードを使って盤上の自分の駒を動かして同じ色の本を入手します。手札には共通の魔法カード、相手の動きを邪魔する個人の魔法カードがあります。魔法はボード場にあるタイルを回転させたり、上下左右に移動させたりできます。その後、使ったカードの枚数により自分の駒を移動させることが出来ます。
最初に自分の本を全て回収したプレイヤーの勝ち。
ゲームの流れはシンプルなのですが、細かな禁止事項が多く、リッファレンスシートがあれば良かったかなと思いました。
使った枚数だけ駒を移動するので魔法が使えないと本が目の前にあるのになかなか手に入りません。
ときには無意味にタイルを回転させたりしなければなりません。まあこれはこれでいいとおもいますが。 個人の魔法は終盤にこれを食らったら一気にやる気をなくすような強烈なのもあり、バランスを重視する人には好みが割れるところでしょう。気の知れた友人とプレイした方がいいかもしれません。
次はスモールワールド (Small World)。いろいろと拡張が出ているスモールワールドですが、今回は拡張なしでプレイ。

終盤、グールとトリトンでラッシュをかけるも集中的に狙われてあっさりと勢力縮小。他プレイヤーの勢力を読み切れなかったこと、ラッシュをかけるタイミングを見誤ったのが敗因です。
ディクシット (DIXIT)
ディクシットをプレイするのは久しぶりですが、知らない人とプレイすると不思議と新鮮な感覚を受けました。なんだか新たな発見をしたようで得したような気分になりました。

写真は新しく出たディクシットオディッセイ。12人までプレイできます。
オブジェ・トルーヴェ (OBJETS TROUVÉS)


カードに描かれた6つのお題から一つ選び、手持ちにある歯ブラシや、石等のアイテムを使ってどれを指すかを相手に当ててもらいます。全員が正解すると全員が得点でき、間違えると減点されて収束しない等、さきほどのディクシットに比べるとルールが洗練されていないような気がしますが、ゲームをするというより、時間を気にせずにパーティーを楽しむというコンセプトならまあいいのでしょう。
サフラニート (Safranito)

プレイして即日に買ってしまったゲーム。ペタンク好きのフランス人には人気があります。
このサフラニート、慣れたプレイヤーとプレイする時はチップを投げる順番が非常に重要と痛感します。欲しいスパイスがある場合はどのタイミングで狙うか考えておかないとまず相手にはじき飛ばされてします。また場合によっては手に入るスパイスブレンドカードの組み合わせと場にあるスパイスカードがまったく一致しないこともあり、この時はアクションスペースの重要度が増します。おとりのチップを使って布石を敷いたり、それがバレないためにブラフをしたり、どのタイミングでアクションスペースを狙うかの攻防が熱くなります。
余談ですが、ポケットビリヤードでは的玉をポケットした後、次の的玉を落としやすいような場所に手玉をコントロールする必要があります(ポジションプレイ)。その際、手玉を残したい場所へ直接転がすより、残したい場所の直前に跳ね返るように手玉をクッションに当てると比較的楽に残しやすくなります。このサフラニートも同じ要領で遠くにあるスパイス皿を狙う場合、直接狙うより、スパイス皿の向こう側の壁にこつんと当たるようにチップを投げると比較的楽にスパイス皿に残すことが出来ます。
ジャングルスピード ラパン・クレタン (Jungle Speed: Lapins Crétins)

ラパン・クレタンとは直訳するとお馬鹿なウサギ。テレビゲームのキャラ等にも登場していてちょっとした人気者です。
ラパン・クレタンの動画など。


基本ルールはジャングルスピードと同じですが、トーテムの上にラパンクレタンを置きます。
ウサギ、あるいはトーテムだけを取るアクション、目をつぶりながらアクションする等、よりお遊び的要素が増えています。とくにウサギを取るアクションのカードは実に紛らわしくよくできていて何度も引っかかって笑いが起こります。

ところで電動のジャングルスピードが出るようです。トーテムに仕掛けがしてありゲーム展開がより変化に富むようになっています。

今回は博物館でのゲームとあって参加者はいつもより多めのようでした。
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