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パリのボードゲーム店 総括

この1年でパリのボードゲーム店をだいたい網羅したのではないかとおもいます。
ボードゲーム店を調べてわかったことを自分なりにまとめてみたいと思います。

店頭にあるゲーム


新作で仏語に翻訳されたゲームはどこの店でも店頭に多く置かれている場合が多いです。

ボードゲームギークのランクで上位に位置するゲームは在庫がある場合が多いですが、古い受賞作品となると在庫がある店は限られてきます。トップ10のなかでもトワイライト・ストラグルTwilight Struggle)、スルー・ジ・エイジズThrough the ages)、チグリス・ユーフラテスTigris & Euphrates)、エル・グランデEl Grande)などは店頭で見つけるのは困難です。傑作とはいえやはり売り上げによるものだと思われます。

ボードゲームのなかにはフランスを舞台にした作品は多いので、愛国心をくすぐるのか、 そういったゲームを多く取り扱っている店も多いです。

まずカルカッソンヌ(Carcassonne)はどこのボードゲーム店にも置いてあるといってもいいくらいです。さらに拡張の種類も充実しています。

また同様の理由か、ノートルダム(Notre Dame)を置いてある店も少なくありません。

ただしル・アーヴル(Le Harvre)のようなヘビー級となると在庫のある店は限られてきます。

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乗車券・ヨーロッパ版LES AVENTURIERS DU RAIL EUROPE, 英:Ticket to Ride: Europe)
土地柄ヨーロッパ版が人気があるようです。

ボードゲーム店以外ではどんなゲームを売っているか。


カタン(仏題:Les Colons de CATANE)などはやや大きな一般の玩具屋でも扱っていることもあります。

ブロックス(フランス語ではブロッキュスと言うのが正しいらしい)などはスーパーマーケットのおもちゃの場所に置いてあることもあります。


言語

店頭で販売されているゲームはほとんどフランス語に翻訳されています。

英語版は入手できるか?

英語圏の人からこういった質問をよくうけるのですが、プレイ中言語に強く依存するなゲームは、仏語版以外の在庫を見つけるのは難しいと思います。

言語に依存しないゲームなどは説明書のなかに英語などと併記されていることがあります。

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ティカル
説明書は英語、独語、仏語表記。

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ミスター・ジャック
説明書は仏語、独語、英語、蘭語、西語、伊語、葡語表記。

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ウィナーズ・サークル
説明書は英語、西語、仏語併記


また英語の説明書がなくても、販売元のホームページから説明書の英語版が入手可能な場合も多いです。

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ボーナンザ 仏語版

箱
アグリコラ 仏語版

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パンデミック 仏語版

いずれも英語版の説明書がホームページからダウンロード可能。


ドイツ語版は入手できるか?

一般のボードゲーム店ではきわめて難しいと思われます。しかしOYA Cafeなどでは独自に仕入れているようで、新作の独語版が見つかることもあります。そのかわり、説明書はオリジナルのドイツ語と店が添付した仏訳のみです。

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OYA Cafeで購入した「もっとホイップを aber bitte mit Sahne」。箱の記載もドイツ語です。

ゲームのタイトル

英語や独語のタイトルは仏語になることが多いです。だいたい仏題は英題と近い場合が多いです。

ロストシティ
英語:Lost Cities ロスト・シティーズ
仏語:Les Cit醇Ps Perdues レ・シテ・ペルデュ

ストーンエイジ
英語:Stone Age    ストーンエイジ
仏語:L'âge de Pierre   ラージ・ドゥ・ピエール

大聖堂
英語:The Pillars of the Earth   ザ・ピラーズ・オヴ・ジ・アース
仏語:Les Piliers de la Terre   レ・ピリエ・ドゥ・ラ・テール

しかし中にはフランス語の題名だけでは何のゲームかわからないこともあります。ただ箱のデザインなどで予想できます。

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魔法にかかったみたい 独語:Wie verhext
英語:Witch’s Brew ウィッチズ ブリュー
仏語:Malédiction マレディクスィオン
マレディクスィオンとは「呪いの言葉」の意味。

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余計な料理人
英語:Too Many Cooks トゥー・メニー・クックス
仏語: Chaud Devant! ショー・ドゥヴァン!
「ショー・ドゥヴァン!」は熱い鍋などを持った人が「熱いですよ、気をつけてください!」というふうに前にいる人に注意するときに使われます。

そういうわけでドイツ語や英語のタイトルを尋ねても店員が知らないこともあります。

一方、都市名などの固有名詞やラテン語はそのまま表記されることが多いです。

例: AGRICORA(アグリコラ)、PUERT RICO(プエルトリコ)など


営業形態

いずれのボードゲーム店もボードゲームのみを売っている店はほとんどありません。カードゲーム、トレーディングカードゲーム、ウォーハンマー製品およびその関連書籍、製品などと一緒に売られている店が多いです。また半数以上がチェスやバックギャモンなどの古典ゲームも扱っています。

これらの中には店内にテーブルを設置してカードゲームのトーナメントをしている所もあります。

Troll2Jeux
LE REPAIRE DU DRAGON
遊戯王などもフランス人の間でプレイされています。

またゲームを販売しているだけでなく、そこでゲームをプレイできる店もあります。
OYA Cafe

営業時間

ボードゲーム店に限らずパリでは「開店時間に店が開いている」ということは期待できません。開店時間から15分経ってもシャッターすら閉まっている店もあります。
店の前で待ちぼうけを食らわないためにも、開店時間から30分くらい後に行くのが無難です。一方、早く帰りたいのか、閉店時間が近づくと店員は客に早く店を出るように促してきます。
またほとんどの店が日曜日は閉まっています。平日仕事がある場合、土曜日のみが店に行ける唯一のチャンスになります。

日曜に開いている店

LE JOKER DE PARIS
OYA Cafe
Troll2Jeux

仏語版がでるメリットとデメリット

ドイツ発のボードゲームの場合、ドイツからまず英語版、そして仏語版という流れの中で後手にまわり、仏語版を入手するのは時間がかかるというのが現状です。とはいえフランス人にとっては仏語版の方が圧倒的にプレイアビリティはいいので無理をしてドイツ語版や英語版を買うのは少数派です。
もっとも利点もあります。たとえば新作でルールの訂正や拡張など発表された場合、仏語版発売時には修正されていたり、拡張と一緒になっていたりすることがあります。

こんな感じでしょうか。来年はもうすこしフランス人とゲームするできる機会を増やしたいと思います。
それではよいお年を。

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