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ドローンVSカモメ

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去年発売されてフランスで人気が出ている二人用ゲーム、ドローンVSカモメ。
原題はDrones vs Goelands(ドローン ヴェルセス グエロン)

踊るバトルライン」というべきこのゲーム、前回の二人ゲーム会を始め幾つかのゲーム会で紹介しましたが思いのほか好評なのでこの記事で細かく紹介したいと思います。

ゲームの流れ

12個ある前哨地(*)のトークンを7つランダムに選び、赤、青を交互に横一線に並べる。
(*)フランス語ではPost-avantとなっています。直訳すると「前哨地」になります。

playing cards
お互い11枚のカード(ドローン側(赤)、カモメ側(青))を手札にする。


中央のトークンの色が少ないほう(3個)がスタートプレーヤー。

play on going
スタートプレイヤーから手札から一枚選び、前哨地を一つ選びカードを自分側に配置する(相手はその前哨地トークンを挟んで反対側にカードを配置する)。

前哨地の数値を比べてその勝敗を決定する。自分の数値が相手を上回っていた場合、その前哨地を掌握できる。

掌握した場合

その前哨地にあるトークンが自分の色ならば何も起きない。
相手の色の場合、トークンを裏返して自分の色にし、そのトークンの効果を発動する。

発動はコンボにより複数生じることがある。
発動は強制のため場合によってはカード移動後、前哨地で相手に負けることがある。
相手の手番で自分の色に変わった前哨地のトークンの効果は発動しない。

発動できる効果をすべて使い終わったら相手の番に移る。

ラウンドの勝利

7つのトークンをすべて自分の色にする。

または

お互い手札をすべて使い切り、自分の色のトークンが多いほうが勝ち。
スタートプレイヤーは最後の一枚を配置後、自分が掌握した前哨地のトークンを一つ確保できる。(次の相手の手番でそのトークンの色は変わらない)

前のラウンドで勝ったプレイヤーが次のラウンドのスタートプレイヤーになる。

ゲームの勝利

先に2ラウンド勝ったプレイヤーの勝利。

プレイの具体例

赤手番1
上の写真、ドローン(赤)側の手番で赤は4のカードを配置。同じ前哨地にあるカモメ(青)側の数値は2なので赤がこの前哨地を掌握します。

前哨地の掌握 トークン
ドローン(赤)側は掌握した前哨地のトークンを裏返して赤にします。このトークンは「掌握した場合、もう一手番プレイできる」効果を発動します。

次の手番
ドローン側はカモメ(青)が掌握している別の前哨地にカードを配置しました。青3に対して赤4なのでドローン側がここも掌握します。

前哨地の掌握2
ドローン側はあらたに掌握した前哨地のトークンを裏返して赤にします。今度はこのトークンの効果を発動します。。。

所感

バトルラインを彷彿とさせるゲームですが、カードが目まぐるしく移動しコンボが発生するので違った面白さがあります。

初プレイで初手ではどのカードを出していいのかわかりにくいかもしれません。お互いカードが何枚か出てくると前哨地の効果が発動した時に自陣や敵陣のカードが動いたり入れ替わったりするので流れが見えてきます。

一つの前哨地で勝利して効果を発動するとカードの移動が起こり、これにより別の前哨地で勝利することができます。その前哨地のトークンの効果でまた別の前哨地が勝つ。。というが流れが生まれ、うまくいけば一手で7つの前哨地をすべて自分の色に変えることができます。これがきれいに決まると中毒になってハマります

どのプレイヤーも「この一手ですべてトークンを変えられるのでは」と真剣に考えます。長考になることもありますが、その気持ちはよくわかります(自分もそう)。

次のルール、

相手の手番で自分の色に変わった前哨地のトークンの効果は発動しない。

というルールが実に秀逸です。

強力な効果のあるトークンは「相手に使わせない」 という戦略が非常に重要でとくに強力な効果がある前哨地はあえて相手に色のままにしておく。あるいは自分の手番であえてその前哨地で敗北し相手の色に変えておく戦略が生まれます。
トークンの効果を「相手に使わせない」が「自分が使うことができる」となるので複数のトークンを相手に色にしておくと自分の手番でコンボを発動しやすくなります。
ただしあまりいくつものトークンを相手の色に変えすぎると次の相手の手番ですべて相手の色に変えられてしまうリスクもあるのでしっかりと読み切らなければなりません。

このゲーム、将棋などのアブストラクトをプレイする人は強いです。事実、山札がなく相手の手札がわかるためアブストラクトゲームです。しかし実際にプレイするとアブストラクト感はそれほど高くないです。
そして将棋や囲碁の棋譜のようにプレイ後、「ここはこうした方がよかったのでは」といった感想戦が始まります。


まとめ

フランスで人気のあるゲームですがカードゲームでコンボ好きなら国を問わず楽しめます。しかもカードにテキストが書いてあるのではなく言語依存しないのでプレイアビリティーも高いです。プレイする度、トークンをひっくり返すのは快感です。


実際のプレイ例を以下に示します。見づらい場合は写真をクリックして拡大してください。

初期配置 01
ドローン側の手番ですが2 : 5の劣勢。

手札 02
ドローン側の手札

初手 04
初手、右端の前哨地に赤4を配置して「もう一手番できる」前哨地を掌握。

2手目 06
続けて左端に赤2を配置して「自陣のカードを1枚移動する」前哨地を掌握。


カードの移動 011
自陣のカード1枚を「ここを掌握した場合、別の同数値の前哨地を掌握できる」前哨地に移動。

タイブレイクの掌握 08
相手側にカードは置いていないので赤1、青0で「ここを掌握した場合、別の同数値の前哨地を掌握できる」前哨地を掌握。その左の前哨地は赤6(1+5)、青6(2+4)で同数値


敵陣カードの移動の掌握 09
なのでここを掌握できる。この前哨地は「敵陣のカードを1枚敵陣内で移動できる」効果を発動。

敵陣カードの移動
敵陣のカード(青3)を1枚別の前哨地へ移動。Aの前哨地は赤6(3+3)、青4となり赤が掌握。Bの前哨地は赤6に対して青3で赤の掌握は変わらず。

赤の勝利 011
Aの前哨地も赤になり、赤がラウンドを勝利しました。

後記:一部写真と文章を訂正しました。