2021年フランスで人気の出たゲーム
2022年になりました。コロナも収束せず限られた状態でのゲーム会でした。今年は状況が改善することを願っています。この記事では去年フランスで人気のあったゲームであまり長時間ではなく、言語依存しないゲームを中心に紹介したいと思います。
リビングフォーレスト(Living Forest)

ミスティックベイルのシステムを用いたデッキ構築型のゲームです。ミスティックベイルと同様、カードを展開してバーストするまで勝負するところは似ていますが、バーストしても1アクションはできるのでより攻めたプレイができます。カードを展開して自分のデッキをより強化したり、木を植えることで木からの効果を毎回発動できるようになります。
炎のチップを12個集める。聖なる花を12輪見せられるようにする。12種類の異なる木を手に入れる、のいずれかを最初に達成することが勝利条件になります。自分のデッキを強化すると森に火の手が広がるのでこの火の扱いに無頓着だとみんな困ったり、誰かが圧倒的に有利になったりするのでうまく協力して対応しなければならないときもある半協力型ゲームのような感覚もあります。
勝利条件が3つあるため、どの戦略で行くか毎回悩みます。炎のチップが集めやすく他のプレイヤーの動向に注意しながらプレイしないと炎戦術が有利になってしまうので何度かプレイしていくとそのあたりのコントロールができるようになります。カードもコンポーネントもきれいな作品です。言語依存しない点もいいです。
プレヒストリーズ(Prehistories)

サピエンスのように先史時代を題材にした作品はフランス人の琴線に触れるのか人気があります。この作品も販売されると人気が出て長らく品切れ状態が続いてようやく再生産されました。手札を選んで裏向きに置き、同時公開してプレイします。条件にあわせて手番順が決定され盤上の動物の取り合いが起きます。それだけでなく獲得した獲物のピースをテトリスのように自分のプレイボード上に勝利条件を満たすように配置しなければいけません。手札のマネジメントとパズルの同時プレイですがルールも明快で初プレイでも楽しめます。ジュソックで❤の評価を受けています。
パッチワークやオーディンの祝祭などが好きな人にはお勧めです。
スタークリッカー (Star Clicker)

協力型ゲームです。迫りくる外敵から宇宙船を駆使して自分たちの星を衛ると聞けばよくあるタイプのゲームですが、このゲームではプレイヤーが宇宙船の操縦の初心者という設定がみそ。ゲーム設定時にコマンドを裏向きに配置するためにプレイヤーは最初は正確なコマンドがわからず、ゲーム開始時は自分の行動が当てずっぽうになってしまい、思わぬ方向に動いたり、仲間を撃って同士討ちになったりと笑いが起きます。「その設定絶対ワザとだろー!」と突っ込みたくなることが多いです。それでもだんだんと宇宙船の操作に慣れて対応できてくるというシステムは面白いです。難易度が低いと手番に余裕ができて子供でも堅実な動きを選ぶようになりますが、難易度が高くなると余裕がなくなるため、真剣に勝負に出て同士討ちをしたりあらぬ方向に行ってしまうという真面目にプレイすればするほど可笑しなことが起きるというゲームです。勝利条件と敗北条件がわかりやすく、子供でも大人でも楽しめると思います。
ラグナロックスター (RagnaRok Star)

自分のロックバンドを有名にするためにいかに多くのファンを獲得するか競うゲーム。ラウンド開始時に相手の動向を読んで各プレイヤーは秘密裏にアクションを自分のボードに記入し、同時に公開します。各ラウンドに5アクション出来るのですが、アクションの順番も重要でしっかりと周りのプレイヤーの思惑を読まないと先を越されてしまい、ファンを獲得できません。
自分のコンサートホール(船の甲板上!!)の席に縦や横にファンを並べることが出来れば得点が入りますが、それ以外に契約書に書かれた条件を満たすことでも入ります。この契約書のタイトルがどこかで聞いたような曲名に似ているので知っている人はニヤリとするでしょう。
結構考えることが多いのですが8ラウンドしかないのでそれほど時間がかかりません。
フランス内外で評価が高いのですでに日本語版が出ている作品もあります。
リュウール (Leuer)[ 邦題:グロウ ~トモシビノタビ~]

Lueurとは「ほのかな光」の意味。英題はGlow。grow (成長する)と混同しやすいですが、glowは"glow in the dark" 「暗闇で光る」など夜光性製品でよく使われる単語です。日本語版ではトモシビノタビという副題がつきました。
ボタニク (Botanik)

二人用ゲームで人気が出て品切れ状態が続きました。きれいなコンポーネントでこちらも日本語版がすでにでています。
言語依存する作品
言語依存する作品も紹介します。そのうち和訳されて販売されるかもしれません。
カルタヴェンチュラ・ラサ (Cartaventura: Lhassa)

カードを配置しながら旅を続けていくゲームですが、カードに膨大なテキストが書かれておりプレイするには和訳が必須です。
ラサ、ヴィンランド、オクラホマなどのいくつかゲームが出ていますが、ラサが評価が高いようです。
モ マラン (Mot Malin)


Motは単語、Malinは意地が悪いの意味。もとはブルーオレンジゲーム社から出たCross cluesというゲームのフランス語版。縦に並べられた単語群と横に並べられた単語群のどちらにも当てはまる単語を言って周りの人に縦と横のそれぞれどの単語を指しているのか当ててもらう協力型ゲーム。
フランス発以外の作品で人気のある作品
デューン:インペリウム (DUNE: Imperium)

デューンの作品のなかでもこちらが人気があるようです。
メドウ (Meadow)

自分の牧草地に動物カードなどを配置して得点を稼ぐゲーム。カード入手のほかにさまざまな選択肢があり、手軽なゲームでありながら戦略性に富んでいます。
K2を出したレイベル社からポーランド語、その後各社からいろんな言語版が出版されています。
セブンワンダーズ 建築士 (7 wonders ARCHITECTS)

カードではなく建造物を配置するという本家のセブンワンダーズとは変わった趣向のゲームですが両隣のプレイヤーとの絡みは健在です。
ダイブ (DIVE)

こちらはすでに日本語版が出ています。
アルナックの失われし遺跡 (Lost ruins of Arnark)

こちらも日本語版が出ています。
日本発の作品
ハッピーシティ (Happy City)


日本発のハピエストタウンがリメイクされて仏版や英語版で出ました。
きれいな街とコミカルな建物のデザインでなかなか評価が高いです。
まとめ
2021年はフランス発のゲームよりフランス以外のゲームがフランス国内でも人気を圧してきているようでした。フランスのゲーム業界は今年は頑張ってほしいところです。
リビングフォーレスト(Living Forest)

ミスティックベイルのシステムを用いたデッキ構築型のゲームです。ミスティックベイルと同様、カードを展開してバーストするまで勝負するところは似ていますが、バーストしても1アクションはできるのでより攻めたプレイができます。カードを展開して自分のデッキをより強化したり、木を植えることで木からの効果を毎回発動できるようになります。
炎のチップを12個集める。聖なる花を12輪見せられるようにする。12種類の異なる木を手に入れる、のいずれかを最初に達成することが勝利条件になります。自分のデッキを強化すると森に火の手が広がるのでこの火の扱いに無頓着だとみんな困ったり、誰かが圧倒的に有利になったりするのでうまく協力して対応しなければならないときもある半協力型ゲームのような感覚もあります。
勝利条件が3つあるため、どの戦略で行くか毎回悩みます。炎のチップが集めやすく他のプレイヤーの動向に注意しながらプレイしないと炎戦術が有利になってしまうので何度かプレイしていくとそのあたりのコントロールができるようになります。カードもコンポーネントもきれいな作品です。言語依存しない点もいいです。
プレヒストリーズ(Prehistories)

サピエンスのように先史時代を題材にした作品はフランス人の琴線に触れるのか人気があります。この作品も販売されると人気が出て長らく品切れ状態が続いてようやく再生産されました。手札を選んで裏向きに置き、同時公開してプレイします。条件にあわせて手番順が決定され盤上の動物の取り合いが起きます。それだけでなく獲得した獲物のピースをテトリスのように自分のプレイボード上に勝利条件を満たすように配置しなければいけません。手札のマネジメントとパズルの同時プレイですがルールも明快で初プレイでも楽しめます。ジュソックで❤の評価を受けています。
パッチワークやオーディンの祝祭などが好きな人にはお勧めです。
スタークリッカー (Star Clicker)

協力型ゲームです。迫りくる外敵から宇宙船を駆使して自分たちの星を衛ると聞けばよくあるタイプのゲームですが、このゲームではプレイヤーが宇宙船の操縦の初心者という設定がみそ。ゲーム設定時にコマンドを裏向きに配置するためにプレイヤーは最初は正確なコマンドがわからず、ゲーム開始時は自分の行動が当てずっぽうになってしまい、思わぬ方向に動いたり、仲間を撃って同士討ちになったりと笑いが起きます。「その設定絶対ワザとだろー!」と突っ込みたくなることが多いです。それでもだんだんと宇宙船の操作に慣れて対応できてくるというシステムは面白いです。難易度が低いと手番に余裕ができて子供でも堅実な動きを選ぶようになりますが、難易度が高くなると余裕がなくなるため、真剣に勝負に出て同士討ちをしたりあらぬ方向に行ってしまうという真面目にプレイすればするほど可笑しなことが起きるというゲームです。勝利条件と敗北条件がわかりやすく、子供でも大人でも楽しめると思います。
ラグナロックスター (RagnaRok Star)

自分のロックバンドを有名にするためにいかに多くのファンを獲得するか競うゲーム。ラウンド開始時に相手の動向を読んで各プレイヤーは秘密裏にアクションを自分のボードに記入し、同時に公開します。各ラウンドに5アクション出来るのですが、アクションの順番も重要でしっかりと周りのプレイヤーの思惑を読まないと先を越されてしまい、ファンを獲得できません。
自分のコンサートホール(船の甲板上!!)の席に縦や横にファンを並べることが出来れば得点が入りますが、それ以外に契約書に書かれた条件を満たすことでも入ります。この契約書のタイトルがどこかで聞いたような曲名に似ているので知っている人はニヤリとするでしょう。
結構考えることが多いのですが8ラウンドしかないのでそれほど時間がかかりません。
フランス内外で評価が高いのですでに日本語版が出ている作品もあります。
リュウール (Leuer)[ 邦題:グロウ ~トモシビノタビ~]

Lueurとは「ほのかな光」の意味。英題はGlow。grow (成長する)と混同しやすいですが、glowは"glow in the dark" 「暗闇で光る」など夜光性製品でよく使われる単語です。日本語版ではトモシビノタビという副題がつきました。
ボタニク (Botanik)

二人用ゲームで人気が出て品切れ状態が続きました。きれいなコンポーネントでこちらも日本語版がすでにでています。
言語依存する作品
言語依存する作品も紹介します。そのうち和訳されて販売されるかもしれません。
カルタヴェンチュラ・ラサ (Cartaventura: Lhassa)

カードを配置しながら旅を続けていくゲームですが、カードに膨大なテキストが書かれておりプレイするには和訳が必須です。
ラサ、ヴィンランド、オクラホマなどのいくつかゲームが出ていますが、ラサが評価が高いようです。
モ マラン (Mot Malin)


Motは単語、Malinは意地が悪いの意味。もとはブルーオレンジゲーム社から出たCross cluesというゲームのフランス語版。縦に並べられた単語群と横に並べられた単語群のどちらにも当てはまる単語を言って周りの人に縦と横のそれぞれどの単語を指しているのか当ててもらう協力型ゲーム。
フランス発以外の作品で人気のある作品
デューン:インペリウム (DUNE: Imperium)

デューンの作品のなかでもこちらが人気があるようです。
メドウ (Meadow)

自分の牧草地に動物カードなどを配置して得点を稼ぐゲーム。カード入手のほかにさまざまな選択肢があり、手軽なゲームでありながら戦略性に富んでいます。
K2を出したレイベル社からポーランド語、その後各社からいろんな言語版が出版されています。
セブンワンダーズ 建築士 (7 wonders ARCHITECTS)

カードではなく建造物を配置するという本家のセブンワンダーズとは変わった趣向のゲームですが両隣のプレイヤーとの絡みは健在です。
ダイブ (DIVE)

こちらはすでに日本語版が出ています。
アルナックの失われし遺跡 (Lost ruins of Arnark)

こちらも日本語版が出ています。
日本発の作品
ハッピーシティ (Happy City)


日本発のハピエストタウンがリメイクされて仏版や英語版で出ました。
きれいな街とコミカルな建物のデザインでなかなか評価が高いです。
まとめ
2021年はフランス発のゲームよりフランス以外のゲームがフランス国内でも人気を圧してきているようでした。フランスのゲーム業界は今年は頑張ってほしいところです。
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