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ファイナルタッチ

絵の具の色を組み合わせて絵を作るゲームというとパスティーシュが思い浮かびますが、今回はライトなフランスのゲーム、ファイナルタッチを紹介したいと思います。

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2人から4人まで遊べます。コロンバのように4人では2人一組のチーム戦です。

準備

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5色の絵の具カードがあり、シャッフル後、各プレイヤーは5枚のカードを受け取ります。

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場には作品の山札が裏向きに配置され、一番上の作品カードを中央に配置します。

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作品カードにはこの作品を完成させるために必要な絵の具の色と数が明記されています。

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裏側の絵。どっかでみたことがあるような。。。。

手番では1か2のいずれかが選べます。

1) カードに示された色の絵の具のカードを作品カードの横に好きなだけ5枚まで出せる。その後、山札から手札が5枚になるように補充する。

2) カードに示されていない色か、すでに条件を満たして完成に必要のない色のカードを絵のカードの反対側に1枚配置する。これは落書きを意味します。その後、山札から手札が5枚になるように補充する。

注:パスはできません。

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例:上の場合、青2枚、黄色3枚、赤1枚、緑2枚、茶2枚のうち、好きなだけ配置することができます。

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手番で置けるカードの枚数は5枚までなので何枚置いても構いません。

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落書きは反対側に配置します。手番に置けるのは一枚だけで絵の完成に必要でないカードしか置けません。

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上の場合、黄色いカードは置けません。まだ完成させるのに黄色いカードを2枚必要としているからです。

絵の完成

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カードに示された色のカードがすべて揃ったら絵が完成します。完成させたプレイヤーがそのカードを裏返して表向きに受け取ります。点が倍になります。

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完成させたプレイヤーが作品カードを裏返して獲得します。この場合、10点入ります。


絵の失敗

三枚目のラクガキカードが置かれた場合、3枚目のカードを置いたプレイヤー以外のプレイヤーにその絵が渡ります。3人プレイの場合は残り2人のプレイヤーの間に配置します。得点は両方にその点(上の写真の場合、5点ずつ)が加算されます。4人プレイの場合は相手チームに入ります。

次の作品カードを山札の一番上からスライドし、それが次に完成させる作品になります。

前の作品カードを完成させたプレイヤーあるいは3枚目の落書きカードを置いたプレイヤーから始めます。

ゲームの終了

誰か(チーム戦は合計得点)が25点以上獲得したら勝利です。


所感

 極めてシンプルなルールですが、よくできています。カードは点が低いほど完成させやすく、高いほど難しくなります。自分の手番で完成できない時、何枚までカードを配置するか悩みます。また次に完成させるべき作品カードが見えているというのもこのゲームのポイントです。

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 ゲームの肝はもちろん誰が絵を完成させるかなのですが、得点に幅があり、最低2点最高12点です。25点以上で勝利なので12点のカードをめぐる攻防は非常に大切になります。すべてのカードを獲得するのは難しいので点の低いカードは相手に譲るというのも一つの手と言えるでしょう。

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完成させると12点入る作品カード。12点取りに行くか、相手に6点を与えて抑えるか。考えどころです。

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落書きの配置がこのゲームの面白いところで、2枚目の落書きカードが置かれると次のプレイヤーは3枚目の落書きを出すことになると点を相手にもっていかれるため、完成できなくてもカードを出すように追い込まれます。つまり出さざるを得ない状況にもっていく/いかれるという事です。

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このような状況で1枚完成のために出して次のプレイヤーに完成させられるなら落書きするか、あるいは勝負に出るかの選択になります。勝負に出た後は次のプレイヤーの手番で相手が完成できるのかできないかドキドキ感があります。

二人戦はガチで、3人戦は読みあいからのハメ技の応酬、そして4人戦はパートナーとの息を合わせた協力プレイが必要になります。

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作品カードを眺めていると有名な絵のパロディになっていて笑えます。なにげにゲームが絵の中に。。。???


まとめ

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プレイ時間は15分から20分くらいですが、決して簡単なゲームというわけではなく、次の作品に必要なカードの管理など手札のマネッジメントや他プレイヤーが持っているカードの色など読み切るほど熟練したプレイヤーの前では完敗を喫することもあります。絵も眺めるだけでも笑えて初プレイでも楽しめるでしょう。