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リュテス

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今回はフランスで人気の出ているゲーム、リュテス(LUTECE)を紹介したいと思います。2人から5人まで遊べます。
リュテス(Lutèce)とはフランス語でラテン語ではルテティア(Lutetia)、パリの街のもとになったガリア時代の街です。

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プレイヤーは人を集め、建物などを建て得点やお金を稼いでいきます。

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ゲームで入手するのは人カードと場所カード。そしてお金です。

準備

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プレイヤーは金貨3枚が描かれたカード2枚、そしてアルファベット(A~E)とローマ数字(I ~ V)のカードを持ちます。

注:2、3人プレイではA~CとI~III、4人プレイではA~DとI~IVを使用、金貨のカードは常に2枚

各プレイヤーはゲーム開始時5金受け取ります。

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人カードを上列に、場所カードを下列に並べます。写真は4人プレイの場合の配置です。

ゲームの流れ

場に出た自分が欲しいカードに対応する手持ちのカードを秘密裏に選び、2枚裏向きにして場に出します。例えば場にある「B」の位置にあるカードが欲しいと思ったら手札の「B」のカードを裏向きにして場に置きます。

2枚のカードの組み合わせは自由です。人カード1枚と場所カード1枚でもいいし、人カード2枚(例:AとC)や場所カード2枚(例:IとIV)、金貨3枚のカード1枚と人か場所カード1枚、あるいはこのラウンドは場のカードの入手はあきらめて金貨3枚のカード2枚というのもOKです。

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このゲームの面白いところですが、このとき「他のプレイヤーも自分と同じカードを狙っている」と思ったならそれに対応する手札カードにお金を載せることができます。

これを「賄賂(pot de vin)」と説明書には表記されています。

注:一度カードの上に載せた賄賂は増やすことはできても減らすことはできません。

カード入手の開始

全員「賄賂」の配分が終わったら場に置いた2枚の手札カードを一斉公開します。

金貨3枚のカードを選んだ場合、ただちにストックから3金獲得できます。金貨3枚のカード2枚選んだ場合は6金入手できます。

まず人カードの方(上の列)のアルファベットAから順に処理していきます。

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人カードは「パン」「薬袋」「剣」「ビール(注)」に携わる人、そしていずれかを選べる「見習い」などがあります。左上の数値が入手に必要なコスト。

注:正しくはセルヴォワーズ(Cervoise)。ビールのもとになった酒です。

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そして賄賂が同値の場合に賄賂の数値を上げる効果をもつ兵隊のカード。

カードの入手

自分がベットしたカードに誰もかぶらなかった場合、そのカードのコストと「賄賂」をストックに支払い、カードを獲得することができます。

他のプレイヤーとバッティングした場合、例えば自分が「C」の手札カードを出していて、複数のプレイヤーも「C」の手札カードを出していた場合、賄賂の多い方がそのカードを獲得することができます。上の場合と同様、そのカードのコストと「賄賂」をストックに支払います。獲得できなかったプレイヤーは代償にストックから1金もらいます。また賭けた賄賂も戻ってきます。

賄賂の数値が同点だった場合、そのカードは場から取り除かれてしまいます。

人カードの処理が終わったら場所カードの処理をローマ数字の「I」から順に処理していきます。

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場所カード。獲得することでお金やゲーム終了時の得点が入ります。

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カードに説明があるので効果がすぐにわかるようになっています。

場所カードの処理が全て終わったら場に残ったカードに1金ずつ載せます。空いたスペースにまたカードを補充し次のラウンドが始まります。

前のラウンドで使用した手札はまた回収して使うことができます。

ゲーム終了

場にある人カードか場所カードいずれかが補充しても空きができる場合、ただちに終了します。

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スコアシート。

「パン」「薬袋」「剣」「ビール」でそれぞれもっとも多く集めたプレイヤーが各10点、最下位は0点、それ以外は4点獲得します。同数の場合はカード左下の竪琴の数値「才能」が高いカードをもっているプレイヤーが獲得します。
あとはカードの色に応じた得点、柱のアイコンのあるカードの効果による得点、お金の得点(3金で1点)を合計します。

得点計算をしてもっとも高いプレイヤーが勝利します。


所感

初プレイでも問題なく楽しめる

流れはスムーズですんなりとルールを理解できます。場所カードの効果もカードを一目見るだけでわかるようになっています。競りにしても所持金はどのプレイヤーもそんなに多くは持てないので賄賂に使う額の選択範囲は狭いです。初心者と上級者でも経験差は出にくいと思います。

ドラフトのないセブンワンダーズ

メディイーヴァルアカデミーと同じく、このゲームもセブンワンダーズが比較例として取り上げられます。

セブンワンダーズと同じくドラフトシステムを用いたメディイーヴァルアカデミーは、セブンワンダーズの複雑な得点システムを盤上で視覚できる双六で簡略化しているのに成功しています。
 このリュテスではドラフト制を用いず、カードの入手を競りにしているのが特色です。入手したカードの効果で得点やお金が入るのはセブンワンダーズと共通ですが得点計算はぐっと簡略化され、また他のプレイヤーの入手したカードを一見するだけで、どの分野で自分や他のプレイヤーが優位に立っているのはわかりやすくなっています。

競り

競りの流れ

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まず人カードから入手するというのが秀逸です。次に場所カードを入手するときに直前に手に入れた人カードが得点やお金の入手に絡んできます。この流れの読み合いが競りを熱くします。

プレイ人数

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3人、4人、5人とプレイしてみましたが、どの人数でプレイしても入手したいカードがとにかくバッティングする、バッティングする。どの人数でプレイしても気は抜けません。

競りの勝負の結果

 競りに負けると1金入手できるので大損ということはないのですが、これが度重なるとじわりじわりと差が出てきてきます。「やはり無理してでもお金を積むべきだった。。。」とは後の祭りです。

とくに場にあるカードの上にお金がたくさん載っていたときに、お互いバッティングしてそのカードを捨てられるのは非常に痛いです。第3者が得をしてしまうのを繰り返すのは勝利から遠ざかるので避けたいところです。

カードの価値の変動

 上の項にも触れたように売れ残ったカードにはプエルトリコのようにお金が載っていきます。カードの価値が変わっていくのも毎ラウンド競りが熱くなる要因にもなっています。

会話もまた楽し。

 ルール上、競りの際に会話をする必要はないし、なくてもプレイできますが、ゲーム慣れしたプレイヤーがいる場合は自然とブラフの会話が始まります。

A:「Bさんはパンのカードを集めているから、ここはこのカードを狙ってくるでしょうね。」

B:「何言っているんですか、そんなことはしませんよ
(多分)、もっとおいしいカードがあるじゃないですか」

C:「またまた二人とも(笑)、まあ私は今回お金がないんであきらめますがね」

こういった会話が自然とできるプレイヤーがいるとゲームもまた楽しくなってきます。

おまけ要素

その1

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 なぜか説明書には一切説明がない「犬」のカード。イラストから想像はつきますが。フランスらしい遊びの要素が入っています。

その2

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 なぜか場所カードにはみんな「イノシシ」がいます。箱絵にもさりげなくいます。

まとめ

 まだ思いつきませんが、いろいろな戦術が取れるゲームだと思います。競りゲームが苦手な人でも、一般の競りゲームに比べてこのゲームの敷居は低いです。
 どの人数でプレイしてもそれほど時間がかからず、熱い読み合いが楽しめます。ゲームに慣れれば慣れるほどブラフ等の要素も楽しめるようになってくるでしょう。
 セブンワンダーズの要素を簡略化したフランスゲームの双璧として、「ドラフトメディイーヴァルアカデミー」、「競りリュテスと呼ぶこともできるでしょう。

参考:
メディイーヴァルアカデミー
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不思議な森の小人たち

最近、子供向けのゲームイベントに何回か参加したあと、子供向けのゲームにも興味を持つようになって来ました。

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今回は子供に(大人も)楽しめるフランスのゲーム、「不思議な森の小人たち(le Petit Poucet et la Forêt mystèrieuse)(注1)」を紹介したいと思います。

注1:タイトルは直訳すると「小さなプセと不思議の森」となります。プセとはフランスのシャルル・ペローが書いた「ガチョウ母さん(Les Conte de ma mère」に登場する小人のことです。このLes Conte de ma mèreは英訳された際、Histories. or Tales of Past timeとしてイングランドで、後にアメリカでは「マザーグース」として知られるようになりました。

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フランスでは初版が出た後に人気が出て、その後、第2版が出ています。

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ナイアガラのように箱の一部がゲームに利用されるものもありますが、このゲームでは箱の裏側が使われます。

概要

森の中で迷った小人たちがオーガに遭遇する前に家に帰ることを目指すゲームです。

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「城(Le château)」、「川(La rivière)」など9枚の場所のカード(上)とそれに対応するタイル(下)があります。この他に1枚の「オオカミ(Les loups)」のタイルがあります。

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オオカミタイル

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オーガのタイル(完成図)。6ピースで構成されます。

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ゲーム開始時は裏向きに重ねられています。

ルール

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まず最初に任意の6枚の場所タイルとオオカミのタイルを表向きにしてリング上に配置します。各プレイヤーにはそのタイルの場所を覚えてもらいます。


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その後、全てのタイルを裏返します。


スタートプレイヤーが案内役となりタイルに対応する6枚の場所カードをシャッフルし、そこから3枚抜き取り秘密裏に確認します。その中から一枚選び、左隣のプレイヤーに見せて「この[場所]のタイルはどこにありますか?」と尋ねます。

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例:「Aさん、『丘』のタイルはどこにありますか?」

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指定されたプレイヤーは裏向きのタイルのうち一枚を指差して裏返します。

正しければ案内役はさらに左隣のプレイヤーに残りのうち一枚を選び同様に質問します。

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3人全員正解した場合、ボード上のランタンが一つ前に進みます。

そのあと案内役は場に残された4枚の裏向きのタイルのうち2枚の位置を入れ替えます。そしてオオカミ(であろうと思われる)タイルを指差し、「皆さん、気をつけてください。オオカミはここにいます!」と言います(注2)。

注2:このときかりに案内役が間違えていても他のプレイヤーは指摘することは出来ません。

その後、全てのタイルをまた裏向きにし、左隣のプレイヤーが次の案内役になります。

途中で間違えた場合

 誰かが途中で間違えた場合はオーガのタイルを一枚裏返します。オオカミのタイルを裏返してしまった場合はオーガのタイルを2枚裏返します。
案内役の役目は直ちに終了し、タイルを全て裏向きにして左隣のプレイヤーが次の案内役になります。

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ランタンは橋を渡るとタイルが追加されます。任意のタイルを選び場に加え、それに対応する場所カードも加えてプレイを続けます。

最終的に10枚のタイルが場に配置されます。

勝利

オーガのタイルが全て表向きになる前に家にたどり着くことが出来れば勝利。

敗北

家にたどり着く前にオーガのタイルを全て表向きにしてしまった場合、敗北。


この他にお助けアイテムがあります。

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小石(Petits Cailloux)
難しいと思ったら全員で相談することができます。3回まで使用可。

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大木(Grand Arbre)
裏向きのタイルを全て表向きにし、タイルの再確認ができます。ペナルティーとしてオーガタイルを一枚めくります。

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七里の長靴(Bottes de sept lieuse)
案内役が、裏向きの状態でオオカミを除く全ての場所タイルの場所を正確に言い当てることが出来たら、すでに表向きになったオーガタイルを2枚裏向きに戻すことができます。途中で失敗したら、逆に裏向きのオーガタイルを2枚めくります。

この他、説明書にはバリアントがいくつか紹介されています。


所感

一見簡単そうに見えるが。。。。


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序盤こそ簡単ですが、ゲームが進むにつれて場にあるタイルが増えていきだんだん難しくなっていきます。とくにしばらく表になっていないタイルなんかはもう記憶が怪しくなっていきます。

子供向けのただの記憶ゲーム?いいえ違います。

ルールだけを読むと記憶力だけが重要なゲームにも見えますが、子供達と実際にプレイしてみるとそうでないことに気づきます。

ゲームを進めると誰が記憶力がいいのか、だれが悪いのか子供はわかってきます。そのため子供が案内役のときは簡単なカード(さっき出て来たばかりのカードなど)を記憶が苦手なプレイヤーに、難しそうなカード(しばらくあるいはまだ一度も表になっていないカードなど)を記憶力のいい人に見せるようになってきます。子供はそこらへんは賢いです。

覚え方にも興味あり

場に配置されたタイルの位置をどう記憶するかはひとそれぞれですが、子供はユニークな発想で覚えます。これを見ていると大人は非常に興味をそそられます。「なるほど、そう覚えるのか」と。このゲームではそんな子供の行動を観察するのも大人の楽しみとなります。

ダウンタイムは退屈?とんでもない


5〜6人プレイではゲームに参加しないラウンドがあります。一般にダウンタイムはなるべく短い方がいいと思う人が多いと思いますが、このゲームでは自分が参加しないラウンドになると、なんなんでしょう、この安堵感は。

まとめ

子供の記憶力だけでなくその覚え方にも感心させられます。小学生くらいのお子様がいるのならぜひ御薦めしたいゲームです。ルール上、場所の情報は教えることはできませんが、自然と会話が弾み、女性にも受けはいいです。大人はお助けアイテムなしでプレイしてみましょう。
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