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メディイーヴァル アカデミー:中世の兵学校

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一年近く更新が滞っていましたが、今回はフランスで人気が出ているゲーム、Medieval Academy(メディイーヴァル アカデミー)を紹介したいと思います。

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プレイヤーは中世の兵学校に入り、立派な騎士*になるべく健闘します。
*説明書では「我らがアーサー42世に仕える栄光ある騎士」になることを目指すとあります。

2人から5人までプレイできます。

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7つのボードがあり、それぞれ女性への気遣い剣のトーナメント馬上槍試合勉強王への奉仕ドラゴン討伐チャリティーとなります。

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各ボードは2面からなりバリアントが用意されています。白枠に囲まれた方がバリアント。

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数字が振ってあるカードは6種類でそれぞれ上に示したボードに対応しています。剣のカードは剣のトーナメント、馬上槍試合どちらか好きな方を選べます。

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ゲームは6ラウンドからなり、最終ラウンドで最高得点者が勝者です。

ゲームの流れ

自分の色の駒を各ボードの左下(0)の場所に置きます。
カードをシャッフルし、各プレイヤーに5枚配ります。各プレイヤーは1枚だけ選び残りを隣のプレイヤー(奇数ラウンドは時計回り、偶数ラウンドは反時計回り)に渡します。このドラフトで5枚のカードを入手後、プレイ開始です。

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スタートプレイヤーを示すエクスカリバー。

スタートプレイヤーが手札から1枚選んで場に出します。そのカードの種類に対応したボード上の自分の駒をカードの数字分進めます。ラウンドの終わりに上位から高い点が入ります。

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ほかのプレイヤーと駒が重なった場合、上にあるプレイヤーが上位になります。上の写真の場合、赤が1位、青が2位、黄色が3位、緑が4位です。

ラウンドの終了

時計回りにプレイし4枚まで使います。最後のプレイヤーが4枚目を出して自分の駒を進めたらラウンド終了。

得点計算

まず女性への気遣いで3位の人が好きなボード(女性への気遣いも含む)の自分の駒を1つ進めます。
その後、2位の人がやはり好きなボードの自分の駒1つを2つ進めます。
最後に1位の人が好きなボードの自分の駒1つを3つ進めます。

その後、得点計算をします。得点計算するラウンドはボードによって異なり

剣のトーナメント馬上槍試合勉強は全ラウンド。王への奉仕は第3と第6ラウンド、ドラゴン討伐チャリティーは第6ラウンドのみとなります。

剣のトーナメント馬上槍試合は上位からより高い点(3、2、1点)が入ります。
勉強は最下位が−3点、ブービーが−1点と減点されます。
王への奉仕は0〜5では0点、6〜11は6点、12まで行くと12点入ります。
ドラゴン討伐はゲーム終了時のみ点が入り、上位には高得点が入ります。
チャリティーはゲーム終了時、最下位が−10点くらいます。ブービーは−5点。

計算が終わったらまたカードをシャッフルし次のラウンドに移ります。エクスカリバー(スタートプレイヤー)は左隣に移ります。

第3ラウンドで得点計算が終わったらドラゴン討伐、チャリティー以外のボードの駒はすべて0にリセットされます。

ゲーム終了

第6ラウンドが終わったらゲーム終了。各得点の合計が最高の人が勝者。同点の場合、女性への気遣いのボードの上位が勝者。

所感

プレイのしやすさ

まず初プレイでもわかりやすいのが特徴です。カードは種類と数値だけなので得点方法以外それほど覚える要素はありません。また得点方法もボードに表記されているのでつねにボードを見ながら再確認できます。

セブンワンダーズとの違い

このゲーム、フランス人の間ではよくセブンワンダーズと比較されます。セブンワンダーズは自分の好きなゲームの一つで在仏時はフランス人やフランス人在住の外国人とよくプレイしました。しかし日本に帰ってゲーマーの人達に尋ねると「誰が勝っているのかわかりづらい」「カードの種類が多すぎる」「インタラクションが薄い」。。。と評価は今ひとつ。カードの効果や構成を把握すると楽しくなると思うのですが。。。。またドラフトシステムが好きでない人には受け付けないようです。

このゲームもドラフトシステムを採用しています。ただプレイ中でなくラウンドの開始前です。むしろ後述のように選択肢はそれほどないもののカードを出すタイミングが重要になってきます。

初めてプレイしたときはセブンワンダーズのように手札を同時公開した方が、ゲームがスムーズに進むと思ったのですが、後から自分の駒をかぶせた方が有利というルールが実に良く効いていて、どのタイミングでカードを出すかというジレンマが生じます。それだけだとスタートプレイヤーが不利な上、ジレンマだけのゲームになってしまいますが、このゲームではドラゴン討伐、チャリティーなど「遊び」の要素を持たせています。このような場所をプレイすることで他のプレイヤーの様子見をしながらどのカードを出して行くべきか判断できます。また王への奉仕など順位に関係なく得点できる場所もあります。5枚のうち、どの4枚を使うか状況によって判断します。

得点源の変更可

セブンワンダーズは得点方法が7種類ありますが、どれも伸ばそうとするとたいていは失敗します。自分のワンダーボードと両隣のプレイヤーの状況に応じてゲームの最後まで一部の得点源を切り捨てることも重要になります。

一方でこのゲームは第3ラウンド終了後、ドラゴン討伐、チャリティー以外はリセットされるので第4ラウンド以降また違ったボードで得点を狙うことができます。


C’est la vie!!(セ ラ ヴィ)。「人生ってそんなもんさ」

セブンワンダーズでは第3世代のギルドを除き、人数に応じた全てのカードを使いますが、このゲームでは各ラウンドで使うカードは常に「プレイヤー数 x 5枚」のみ。従ってラウンドによっては自分が進めたいボードのカードが全く廻ってこない、あるいはそもそも無いといったことが起こります。なかなか思ったようにいかない人生そのものとリンクします。そんなときどうするかがプレイヤーの腕の見せ所でしょう。またこのゲームではプレイ後「愛の強さ」と「勉強の大切さ」を知ることになります。

なぜフランスで人気?

ボードゲームはアメリカ人受けするもの、フランス人受けするもの、日本人受けするもの、さらに国籍を問わず受けるものと様々。実際、ボードゲームギーク、トリックトラック、日本のゲームのレビューサイトにおいて、同じゲームをとっても評価が分かれることは多々あります。ゲームのシステムそのものの秀逸さだけでなくゲーム中の過程もそれ以上に重要視する人もいます。とりわけフランス人にとってゲーム中に会話が楽しめるかはゲームを評価する上で大事な要素となっています。

その観点から見るとこのゲーム、2回目以降をプレイするとなぜフランスで人気が出ているのかわかります。というのも2回目以降は必ず会話が発生します

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今回(のゲーム)はドラゴンは(君たちに)任せた。俺は愛に生きる!
「君たち、勉強しなくていいの?あとで後悔するよ」
「やっぱ騎士たるもの剣でしょう」「いやいや槍だよ」等々。

中世の兵学校のクラスメートをからかいながら学校生活を楽しむ様子をフランス人は想像するのでしょう。もちろん日本人同士でも何度かプレイすると自然とこんな会話が発生してきます。ゲームシステムのシンプルさはもちろんのことですが、何度もプレイした身としてはむしろここを強調したいほどです。

まとめ

ライトゲーマーから一般のゲーマーまで受け口は広いと思います。セブンワンダーズが苦手の人からも「わかりやすい」「自分が何をすべきか、相手が何を狙っているかが把握しやすい。」とお勧めできます。
もちろんセブンワンダーズが好きな人にも遊んでみることをお勧めします。セブンワンダーズに比べるとカード構成はシンプルで軽めといえますが、全員とのインタラクションがあり、かつゲームの終盤まで誰が勝つかわからない楽しいゲームです。中世の騎士になりきって級友(プレイヤー)同士を冷やかしながら会話できるようになればまたさらに楽しめるようになるでしょう。ぜひとも中世の騎士をコミカルに演じきって下さい。

参考:
リュテス
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