新年ゲーム会
また日本在住の外国人のゲーム会に参加しました。



持ち込まれたゲーム。日本のゲームもいくつかありました。
最初にプレイしたのはデュエル オブ エイジ II (Duel of Age II)
プレイヤーは新天地の開拓者となり、敵対するグループを倒しながら課された目的を果たしていきます。

シナリオはいくつかあり、今回はそのうちの一つをプレイ。2チームに分かれての団体戦です。各プレイヤーは異なる能力を持つキャラのカードを受け取ります。

キャラクターには移動力に優れたもの、攻撃に優れたもの等、得手不得手があります。未来的なコスチュームのキャラもいればファンタジー風、西部劇風といろいろです。

ボードはシナリオで指定されたボードを配置して組み合わせます。その中で小さなピースを大きなピースと合わせるですが、この小さなピースがこのゲームでのキーポイントになっています(写真では中央部と左右両端の三角形で3つ配置されています)。そのピースにキャラが入るとカード等を入手でき結果的に相手チームに不利に働いたりします。
ボード上に配置された未知のアイテムを集めて強化して行くのですが、自分のキャラ能力によっては入手できなかったり、入手できてもそのアイテムを使えなかったりすることもあります。
相手のいるヘックスに進入するか、相手が自分が持っている武器の射程圏内に入れば戦闘になります。攻撃にしても直接攻撃するか、間接攻撃するかいくつかの攻撃方法があります。

戦闘はダイスを使わず、カードをめくってそのカードの示された数値によって勝敗を決定します。いろいろなパラメーターがあり、毎回計算しなければならないのがちょっと面倒です。
アメリカンテイストなゲームで似たようなゲームもあることを考えれば、とくに「これだけをプレイしたい」という感じではなかったのですが、それなりにファンがいるようです。とくにボードゲームギークでは高評価で10点をつけている人が、9点、8点を上回るのは驚きです。10点を付けているのがほとんどアメリカ人で彼らの好みに合うのでしょう。
タイムライン (Timeline)

手持ちのカードに描かれた物や出来事が起こった年を予測して、場に配置されたカードに表記された年の前か後かを考えてうまく順番に並べて行きます。カードには裏側にそれが起こった年が示されてあり、裏返して確認し、間違った場合は山札からまたカードを受け取ります。手持ちのカードをすべて置ききったプレイヤーの勝ち。
このゲームは3年ほど前にパリで初めてプレイしましたが、プレイする度にいろいろと勉強になります。今回は他人とのインタラクションがあるということでジャーマンバリアント(実際にドイツでプレイされているかは確認はとれていません)でプレイすることにしました。
ジャーマンバリアント
年号は全て伏せられたままでプレイします。あるプレイヤーがカードを場に並べた時、配置されたカードの順番がおかしいと思えばチャレンジできます。これはすでに配置されたカードも含まれます。
ただしチャレンジできるのはカードを置いたプレイヤーの次のプレイヤーのみ。
チャレンジされた場合、場に置かれたカードを全て裏返して年を確認します。全て順番が合っていたらチャレンジしたプレイヤーはペナルティーで2枚山札から受け取ったあと自分の手番をプレイします。間違っていた場合、チャレンジされたプレイヤーは3枚山札から受け取ります。このとき場に置かれたカードは全て取り除きます。新たに山札から一枚年号が伏せた向きで場に配置します。
最初に手持ちのカードを置き切ったプレイヤーの勝ち。
カードの年号が全て伏せられているので、場に並べられたカードのタイムラインが正しいか間違っているかは各人が頭の中で判断することになります。だれもチャレンジしないと怪しいタイムラインが出来上がって行きます。
オリジナルのルールでは他人とのインタラクションは皆無ですが、このバリアントの場合、自分の次の手番のプレイヤーが自信があろうがなかろうが、タイムラインが正しいか間違っているかに関わらず揺さぶりをかけて来ます。
カードを置く前に「チャレンジしなくていいのー?これ絶対怪しいよ」「私ならチャレンジするけどな」「しないのなら私が次チャレンジしちゃうよ」などなど。
こういったブラフの要素も入ってくるので「まただまされたー」という展開が起こります。
またチャレンジする度、場に出たカードが無くなるのでプレイしやすくなります。オリジナルのルールではゲーム後半は長いタイムラインができて、カードを正しい場所に置くのは至難の業になってきます。
なるほど、ルールをちょっと変えただけでまた違った楽しみ方が出来て、さずがはドイツ人と感心しました。
その後、花火を2回ほどプレイしました。協力型のゲームの場合、いつも写真を撮り忘れてしまいます。初プレイの人もいましたが気に入ってくれたようです。
最後にプレイしたのはワンス・アポン・ア・タイム(Once upon a time:The Storytelling Card Game)

「昔、昔、あるところに。。。」から話を始め、皆で物語を創って行くカードゲームです。
各プレイヤーは単語が書かれたカードを数枚受け取ります。カードには単語か文の他にアイコンが描かれています。

その他にエンディングとなるカードを1枚受け取ります。
あるプレイヤーが自分のカードを一枚場に出し、カードに書かれた単語や文を会話に混ぜながらお話を進めて行きます。そのまま他のカードを出し続けて話を続けることができます。
このカードの中にはお邪魔カードなどもあり、このお邪魔カードに描かれたアイテムと場に出されたカードに描かれたアイテムと同じ場合、お邪魔カードを出して今話しているプレイヤーの話を乗っ取ることができます。
乗っ取られたプレイヤーはそこで手番終了。乗っ取ったプレイヤーが手持ちのカードを使ってお話の続きをします。
この他、他のプレイヤーが話しているとき、自分の持っているカードに書かれた単語を話した場合もそのカードを場に出して話を乗っ取ることができます。
例:「村」と書かれたカードを持っていて、今プレイしてるプレイヤーが「〜が村を見つけました。」と言った場合。
手持ちのカードを全て使い切り、エンディングカードを使って話を終えたら、ゲーム終了。プレイヤーの勝ちとなります。ただし話に無理があったり、矛盾があった場合は投票となり、却下されることもあります。

最初のプレイでの自分のエンディングカード。このときは鳥が主人公の話となり、どうやって海の下の王国に帰ればいいのか、もう頭が痛い。うまく自分に手番が廻って来て「実は彼女は鳥は鳥でもペンギンだったのです」と無理矢理こぎつけてこのカードを出したら誰かに「さっき空を飛んだって言ったじゃん」と突っ込まれて却下されてしまいました。

この手のゲームは国籍を問わず女性が強い。怒濤のストーリーテリングに男性がお邪魔カードを出してようやく話をするチャンスを得るも「。。。。。。。駄目だ、話がまとまらない。パス」となり皆で爆笑。
子供から大人まで楽しめるゲームとして秀逸だと思います。英語版ではカードに書かれた単語も西洋風のおとぎ話にでてくるものばかりですが、日本版として日本のおとぎ話を織り込んで同じようなコンセプトのゲームが作れるのではないでしょうか。
今回の新年会には20人ほどの参加者。ゲームが終わったら皆でラーメン屋で夕食をとりました。箸を使いこなしラーメンを食べる姿から、皆日本の生活にすっかり慣れているようでした。



持ち込まれたゲーム。日本のゲームもいくつかありました。
最初にプレイしたのはデュエル オブ エイジ II (Duel of Age II)
プレイヤーは新天地の開拓者となり、敵対するグループを倒しながら課された目的を果たしていきます。

シナリオはいくつかあり、今回はそのうちの一つをプレイ。2チームに分かれての団体戦です。各プレイヤーは異なる能力を持つキャラのカードを受け取ります。

キャラクターには移動力に優れたもの、攻撃に優れたもの等、得手不得手があります。未来的なコスチュームのキャラもいればファンタジー風、西部劇風といろいろです。

ボードはシナリオで指定されたボードを配置して組み合わせます。その中で小さなピースを大きなピースと合わせるですが、この小さなピースがこのゲームでのキーポイントになっています(写真では中央部と左右両端の三角形で3つ配置されています)。そのピースにキャラが入るとカード等を入手でき結果的に相手チームに不利に働いたりします。
ボード上に配置された未知のアイテムを集めて強化して行くのですが、自分のキャラ能力によっては入手できなかったり、入手できてもそのアイテムを使えなかったりすることもあります。
相手のいるヘックスに進入するか、相手が自分が持っている武器の射程圏内に入れば戦闘になります。攻撃にしても直接攻撃するか、間接攻撃するかいくつかの攻撃方法があります。

戦闘はダイスを使わず、カードをめくってそのカードの示された数値によって勝敗を決定します。いろいろなパラメーターがあり、毎回計算しなければならないのがちょっと面倒です。
アメリカンテイストなゲームで似たようなゲームもあることを考えれば、とくに「これだけをプレイしたい」という感じではなかったのですが、それなりにファンがいるようです。とくにボードゲームギークでは高評価で10点をつけている人が、9点、8点を上回るのは驚きです。10点を付けているのがほとんどアメリカ人で彼らの好みに合うのでしょう。
タイムライン (Timeline)

手持ちのカードに描かれた物や出来事が起こった年を予測して、場に配置されたカードに表記された年の前か後かを考えてうまく順番に並べて行きます。カードには裏側にそれが起こった年が示されてあり、裏返して確認し、間違った場合は山札からまたカードを受け取ります。手持ちのカードをすべて置ききったプレイヤーの勝ち。
このゲームは3年ほど前にパリで初めてプレイしましたが、プレイする度にいろいろと勉強になります。今回は他人とのインタラクションがあるということでジャーマンバリアント(実際にドイツでプレイされているかは確認はとれていません)でプレイすることにしました。
ジャーマンバリアント
年号は全て伏せられたままでプレイします。あるプレイヤーがカードを場に並べた時、配置されたカードの順番がおかしいと思えばチャレンジできます。これはすでに配置されたカードも含まれます。
ただしチャレンジできるのはカードを置いたプレイヤーの次のプレイヤーのみ。
チャレンジされた場合、場に置かれたカードを全て裏返して年を確認します。全て順番が合っていたらチャレンジしたプレイヤーはペナルティーで2枚山札から受け取ったあと自分の手番をプレイします。間違っていた場合、チャレンジされたプレイヤーは3枚山札から受け取ります。このとき場に置かれたカードは全て取り除きます。新たに山札から一枚年号が伏せた向きで場に配置します。
最初に手持ちのカードを置き切ったプレイヤーの勝ち。
カードの年号が全て伏せられているので、場に並べられたカードのタイムラインが正しいか間違っているかは各人が頭の中で判断することになります。だれもチャレンジしないと怪しいタイムラインが出来上がって行きます。
オリジナルのルールでは他人とのインタラクションは皆無ですが、このバリアントの場合、自分の次の手番のプレイヤーが自信があろうがなかろうが、タイムラインが正しいか間違っているかに関わらず揺さぶりをかけて来ます。
カードを置く前に「チャレンジしなくていいのー?これ絶対怪しいよ」「私ならチャレンジするけどな」「しないのなら私が次チャレンジしちゃうよ」などなど。
こういったブラフの要素も入ってくるので「まただまされたー」という展開が起こります。
またチャレンジする度、場に出たカードが無くなるのでプレイしやすくなります。オリジナルのルールではゲーム後半は長いタイムラインができて、カードを正しい場所に置くのは至難の業になってきます。
なるほど、ルールをちょっと変えただけでまた違った楽しみ方が出来て、さずがはドイツ人と感心しました。
その後、花火を2回ほどプレイしました。協力型のゲームの場合、いつも写真を撮り忘れてしまいます。初プレイの人もいましたが気に入ってくれたようです。
最後にプレイしたのはワンス・アポン・ア・タイム(Once upon a time:The Storytelling Card Game)

「昔、昔、あるところに。。。」から話を始め、皆で物語を創って行くカードゲームです。
各プレイヤーは単語が書かれたカードを数枚受け取ります。カードには単語か文の他にアイコンが描かれています。

その他にエンディングとなるカードを1枚受け取ります。
あるプレイヤーが自分のカードを一枚場に出し、カードに書かれた単語や文を会話に混ぜながらお話を進めて行きます。そのまま他のカードを出し続けて話を続けることができます。
このカードの中にはお邪魔カードなどもあり、このお邪魔カードに描かれたアイテムと場に出されたカードに描かれたアイテムと同じ場合、お邪魔カードを出して今話しているプレイヤーの話を乗っ取ることができます。
乗っ取られたプレイヤーはそこで手番終了。乗っ取ったプレイヤーが手持ちのカードを使ってお話の続きをします。
この他、他のプレイヤーが話しているとき、自分の持っているカードに書かれた単語を話した場合もそのカードを場に出して話を乗っ取ることができます。
例:「村」と書かれたカードを持っていて、今プレイしてるプレイヤーが「〜が村を見つけました。」と言った場合。
手持ちのカードを全て使い切り、エンディングカードを使って話を終えたら、ゲーム終了。プレイヤーの勝ちとなります。ただし話に無理があったり、矛盾があった場合は投票となり、却下されることもあります。

最初のプレイでの自分のエンディングカード。このときは鳥が主人公の話となり、どうやって海の下の王国に帰ればいいのか、もう頭が痛い。うまく自分に手番が廻って来て「実は彼女は鳥は鳥でもペンギンだったのです」と無理矢理こぎつけてこのカードを出したら誰かに「さっき空を飛んだって言ったじゃん」と突っ込まれて却下されてしまいました。

この手のゲームは国籍を問わず女性が強い。怒濤のストーリーテリングに男性がお邪魔カードを出してようやく話をするチャンスを得るも「。。。。。。。駄目だ、話がまとまらない。パス」となり皆で爆笑。
子供から大人まで楽しめるゲームとして秀逸だと思います。英語版ではカードに書かれた単語も西洋風のおとぎ話にでてくるものばかりですが、日本版として日本のおとぎ話を織り込んで同じようなコンセプトのゲームが作れるのではないでしょうか。
今回の新年会には20人ほどの参加者。ゲームが終わったら皆でラーメン屋で夕食をとりました。箸を使いこなしラーメンを食べる姿から、皆日本の生活にすっかり慣れているようでした。
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