ボードゲームイベント
去年参加したゲームのイベントに参加してきました。去年のイベントの内容についてはこちら。
今年で2回目のこのイベント。場所は同じですが、去年に比べると1.5倍ほど規模が多くなっていました。今回はベルギーとイタリアのメーカがいくつか参加しました。



また子供用のスペースが前回に比べるとかなり充実していました。あきらかにコアなゲーマーだけでなくターゲットを拡げていることがわかります。

デモンストレーション用に大型化されたゲームがいくつも設置されていました。

巨大な「ワニに乗る?」
右側の緑色のワニは30cm近くあります。

やや大きめのセブンワンダーズ

ワンダーボードの厚さに注目

拡張のCitiesのワンダーボード、ペトラとビザンティウム
巨大なタケノコ(Takenoko)

デモンストレーション用とはいえここまで周到に準備している出展者側に恐れ入るところですが。。。。

パンダや庭師を見るとちょっと違うだろうと突っ込みたくはあります。



貸し出し用のゲーム群。その数はゆうに300を越えます。


ボードゲーム以外にも、屋外で楽しめるようなゲームがいくつも設置されていました。

自分の駒をはじいて他のプレイヤーの駒を中央の穴へ落とします。

ダイスを振って指定された数字の場所に木片を置きます。うまくバランスを取るのがコツです。
プロトタイプの展示スペース

JEUX DE DEMAIN、直訳すると「明日のゲーム」ですが、プロトタイプが多く発表され、テストプレイされていました。去年に比べると数だけでなく、コンポーネントもかなり凝ったものが多く見受けられました。いくつか試そうと思いましたが、すでに満席のところばかりでテストプレイすることは出来ませんでした。
イスタリ(Ystari)社のブースにて
イスタリ社の新作

Myrmes

セレニッシマ (Serenissima)
だいぶ前に出たゲームですが、新たにイスタリ社から出るようです。
フンタ(JUNTA)

フランス版のようです。
フラットラインド ゲームズ(Flatlined Games)社
TWIN TIN BOTS

ロボットを使いクリスタルを回収して得点を稼ぐゲーム。ロボットがなんとも可愛いです。
写真のがプロトタイプか最終版かは不明ですが、癒し系のロボットは見ているだけでも楽しそうです。
Ankama社

Dofus-Arena
イデアル(Id&al)社
Kahmaté

2人用ラグビーゲーム。
Days of Wonderのブース



スモールワールド Realms
ルポ プロデュクスィオン(Repos Production)社

City of Horror
迫り来るゾンビから、時には仲間を犠牲にして生き延びるサバイバルゲーム。キル・ビルvol. 1に出ていたGOGO夕張のような女子高生が出てきます。
Mall of Horrorというゲームのリメイクだそうです。
アサンクロン(Asyncron)社


1812 カナダ侵攻 (1812: The Invasion of Canada)

米英戦争をもとにしたゲーム。アメリカ正規軍、アメリカ民兵、英軍、カナダ民兵、ネイティブアメリカンなどを担当し、2人から5人までプレイできます。

ライナー クニツィアのゲーム。英題は"Loot"、邦題は「略奪」だそうです。
プティ ジュウール(Petit Joueur)社

ジャック バナナス (Jack Bananas) 自分の飛行機をうまく着地させることできるか。ダイスを使ったブラフゲーム。まだ少人数ですが、トリックトラックでの評価は高いです。
Terra Mutandis社


Roue Breizh
その他

Matagot社

Kemet



Sunrise City

東海道(Tokaido)

UNITED SQUARE 4色のタイルを同じ色が辺で合うように配置します。うまく配置して相手をブロックします。

Mediterranean 箱には「ローマとカルタゴ」と書いてあります。

相当年期が入っています。写真のは1955年に出たようです。
前回に比べて子供用のスペースにもゲームが多く用意されていました。



さらに子供用のゲーム販売スペースもかなりの数が用意されていました。

ボードゲームだけでなく小さな子供たちが遊べるような場所も設けられていました。小さい子供も退屈しないように家族ぐるみで来ることが出来るようにとの主催者側の工夫が窺えます。
プレイしたゲーム
今回も去年と同様、テストプレイではなく、どんなメーカーがどんな作品を観察するのが目的だったのですが、短時間で終わるゲームを2つほどプレイしました。
ジャクタレア(jactalea)社のブースで
マナ(Mana)

奇妙な文様の盤に惹かれて覗き込んでいるとスタッフの方から「プレイしませんか」と声をかけられました。
大きな駒は大名、小さいのは浪人だそうです。
駒は縦横に移動できますが、自分の駒が置いてあるマスによって移動できる数が違います。
縦横1本同士が交差するマス(「十」字のマス)にある駒は1マス、
縦横2本同士が交差するマス(「井」字のマス)にある駒は2マス、
同様に縦横3本同士が交差するマスにある駒は3マス移動できます。
ただしこれだけが制限ではなく、相手が駒を動かしたとき、その駒が留まったマスと同じ種類のマスにある駒しか動かせません。
例:相手の駒が「井」字のマスに止まった場合、「井」のマス上にある自分の駒しか動かせない。
ただしどの駒もそのマスにない場合は好きな駒を動かすことが出来ます。自分の駒をうまく動かすことでこの条件を発生させるのが鍵です。当然相手もこれを狙っていることを考慮に入れなければいけません。
相手の大名を獲った方が勝ち。
相手の動きを制限するだけでなく、自分の動きを制限することで逆に自由度を上げるゲームでちょっと慣れが必要です。
今回は2回プレイして2回ともスタッフの術中に嵌ってしまい負けました。
最初にどうするかわかりづらいゲームではありますが、相手の駒を獲ることを目的とするだけでなく、いかに相手をこちらの術中にはめるかを考えるのに熟達していければ楽しめるかと思います。コンポーネントが全て紙でも木でもプラスチックでもないのは珍しいのではないでしょうか。四半世紀前に発表されたゲームですが、パリ近郊で行われるボードゲームクリエイターの国際コンクール(Concours International de Créateurs de Jeux de Société)で賞をとった作品だけにロングセラーなのでしょう。
過去の受賞作品リスト (英語)
最近ではウィッティークロノス、東海道などがあります。
オキヤ(OKIYA)

その後でスタッフが薦めたゲーム。写真はデモンストレーション用です。
場にあるタイルを自分の芸者タイルに置き換えます。場に置かれた各タイルには2つの情景が描かれています。たとえば「もみじに短冊」、「梅に月」など。相手がタイルを取って自分の芸者タイルに置き換えたら、相手がとったタイルの情景のうち一つがあるタイルを自分の手番でとらなければなりません。
例:相手が「菖蒲に鳥」のタイルを取ったなら「菖蒲に〜」か「〜に鳥」のタイルを取らなければならない。
最初は端側からタイルを獲らなければなりません。自分の芸者タイルを縦か横あるいは斜め一列揃えるか、縦横2マスずつの正方形を作るか、あるいは相手が先の条件でタイルを引けなくなるのいずれかになった場合勝利します。
「とりあえず角から」と始めましたが、次の手が相手が取るタイルに依存するのでそれほど選択肢はありません。限られた選択肢の中でうまく勝利条件を満たすように配置するわけですが、しっかり先を読まないとすぐに相手にしてやられてしまいます。
というわけで、今回はまたスタッフに負けました。
慣れたプレイヤー相手に気を抜くとすぐに終わってしまいます。同レベルのプレイヤー同士でプレイするのがいいでしょう。
アブストラクトの熟練者なら最初の状況を見ただけで手を読み切ってしまうかもしれませんが、短時間で終わるアブストラクトと考えるとゲームの雰囲気でも楽しめるでしょう。
明らかに花札を意識したデザインは気に入る人もいると思います。
このメーカー、ジャクタレア社は小粒ながらなかなか興味深いゲームを出しています。日本ではブルーライオン(The Blue Lion)などが紹介されています。
ブルーライオンのプレイレポート(こちら)
終わりに
今回のイベントではフランスのみならずベルギー、イタリアのメーカーも参入していました。また子供を意識したゲーム、設備が整っていました。プロトタイプのブースもかなり力が入っているように企業だけでなく個人レベルでゲームを発表できる機会が大きくなっているようです。多岐に渡って規模が大きくなった今年のイベント。去年の規模を比較考慮すると来年はまたより大きくなっていくのではないでしょうか。
今年で2回目のこのイベント。場所は同じですが、去年に比べると1.5倍ほど規模が多くなっていました。今回はベルギーとイタリアのメーカがいくつか参加しました。



また子供用のスペースが前回に比べるとかなり充実していました。あきらかにコアなゲーマーだけでなくターゲットを拡げていることがわかります。

デモンストレーション用に大型化されたゲームがいくつも設置されていました。

巨大な「ワニに乗る?」
右側の緑色のワニは30cm近くあります。

やや大きめのセブンワンダーズ

ワンダーボードの厚さに注目

拡張のCitiesのワンダーボード、ペトラとビザンティウム
巨大なタケノコ(Takenoko)

デモンストレーション用とはいえここまで周到に準備している出展者側に恐れ入るところですが。。。。

パンダや庭師を見るとちょっと違うだろうと突っ込みたくはあります。



貸し出し用のゲーム群。その数はゆうに300を越えます。


ボードゲーム以外にも、屋外で楽しめるようなゲームがいくつも設置されていました。

自分の駒をはじいて他のプレイヤーの駒を中央の穴へ落とします。

ダイスを振って指定された数字の場所に木片を置きます。うまくバランスを取るのがコツです。
プロトタイプの展示スペース

JEUX DE DEMAIN、直訳すると「明日のゲーム」ですが、プロトタイプが多く発表され、テストプレイされていました。去年に比べると数だけでなく、コンポーネントもかなり凝ったものが多く見受けられました。いくつか試そうと思いましたが、すでに満席のところばかりでテストプレイすることは出来ませんでした。
イスタリ(Ystari)社のブースにて
イスタリ社の新作

Myrmes

セレニッシマ (Serenissima)
だいぶ前に出たゲームですが、新たにイスタリ社から出るようです。
フンタ(JUNTA)

フランス版のようです。
フラットラインド ゲームズ(Flatlined Games)社
TWIN TIN BOTS

ロボットを使いクリスタルを回収して得点を稼ぐゲーム。ロボットがなんとも可愛いです。
写真のがプロトタイプか最終版かは不明ですが、癒し系のロボットは見ているだけでも楽しそうです。
Ankama社

Dofus-Arena
イデアル(Id&al)社
Kahmaté

2人用ラグビーゲーム。
Days of Wonderのブース



スモールワールド Realms
ルポ プロデュクスィオン(Repos Production)社

City of Horror
迫り来るゾンビから、時には仲間を犠牲にして生き延びるサバイバルゲーム。キル・ビルvol. 1に出ていたGOGO夕張のような女子高生が出てきます。
Mall of Horrorというゲームのリメイクだそうです。
アサンクロン(Asyncron)社


1812 カナダ侵攻 (1812: The Invasion of Canada)

米英戦争をもとにしたゲーム。アメリカ正規軍、アメリカ民兵、英軍、カナダ民兵、ネイティブアメリカンなどを担当し、2人から5人までプレイできます。

ライナー クニツィアのゲーム。英題は"Loot"、邦題は「略奪」だそうです。
プティ ジュウール(Petit Joueur)社

ジャック バナナス (Jack Bananas) 自分の飛行機をうまく着地させることできるか。ダイスを使ったブラフゲーム。まだ少人数ですが、トリックトラックでの評価は高いです。
Terra Mutandis社


Roue Breizh
その他

Matagot社

Kemet



Sunrise City

東海道(Tokaido)

UNITED SQUARE 4色のタイルを同じ色が辺で合うように配置します。うまく配置して相手をブロックします。

Mediterranean 箱には「ローマとカルタゴ」と書いてあります。

相当年期が入っています。写真のは1955年に出たようです。
前回に比べて子供用のスペースにもゲームが多く用意されていました。



さらに子供用のゲーム販売スペースもかなりの数が用意されていました。

ボードゲームだけでなく小さな子供たちが遊べるような場所も設けられていました。小さい子供も退屈しないように家族ぐるみで来ることが出来るようにとの主催者側の工夫が窺えます。
プレイしたゲーム
今回も去年と同様、テストプレイではなく、どんなメーカーがどんな作品を観察するのが目的だったのですが、短時間で終わるゲームを2つほどプレイしました。
ジャクタレア(jactalea)社のブースで
マナ(Mana)

奇妙な文様の盤に惹かれて覗き込んでいるとスタッフの方から「プレイしませんか」と声をかけられました。
大きな駒は大名、小さいのは浪人だそうです。
駒は縦横に移動できますが、自分の駒が置いてあるマスによって移動できる数が違います。
縦横1本同士が交差するマス(「十」字のマス)にある駒は1マス、
縦横2本同士が交差するマス(「井」字のマス)にある駒は2マス、
同様に縦横3本同士が交差するマスにある駒は3マス移動できます。
ただしこれだけが制限ではなく、相手が駒を動かしたとき、その駒が留まったマスと同じ種類のマスにある駒しか動かせません。
例:相手の駒が「井」字のマスに止まった場合、「井」のマス上にある自分の駒しか動かせない。
ただしどの駒もそのマスにない場合は好きな駒を動かすことが出来ます。自分の駒をうまく動かすことでこの条件を発生させるのが鍵です。当然相手もこれを狙っていることを考慮に入れなければいけません。
相手の大名を獲った方が勝ち。
相手の動きを制限するだけでなく、自分の動きを制限することで逆に自由度を上げるゲームでちょっと慣れが必要です。
今回は2回プレイして2回ともスタッフの術中に嵌ってしまい負けました。
最初にどうするかわかりづらいゲームではありますが、相手の駒を獲ることを目的とするだけでなく、いかに相手をこちらの術中にはめるかを考えるのに熟達していければ楽しめるかと思います。コンポーネントが全て紙でも木でもプラスチックでもないのは珍しいのではないでしょうか。四半世紀前に発表されたゲームですが、パリ近郊で行われるボードゲームクリエイターの国際コンクール(Concours International de Créateurs de Jeux de Société)で賞をとった作品だけにロングセラーなのでしょう。
過去の受賞作品リスト (英語)
最近ではウィッティークロノス、東海道などがあります。
オキヤ(OKIYA)

その後でスタッフが薦めたゲーム。写真はデモンストレーション用です。
場にあるタイルを自分の芸者タイルに置き換えます。場に置かれた各タイルには2つの情景が描かれています。たとえば「もみじに短冊」、「梅に月」など。相手がタイルを取って自分の芸者タイルに置き換えたら、相手がとったタイルの情景のうち一つがあるタイルを自分の手番でとらなければなりません。
例:相手が「菖蒲に鳥」のタイルを取ったなら「菖蒲に〜」か「〜に鳥」のタイルを取らなければならない。
最初は端側からタイルを獲らなければなりません。自分の芸者タイルを縦か横あるいは斜め一列揃えるか、縦横2マスずつの正方形を作るか、あるいは相手が先の条件でタイルを引けなくなるのいずれかになった場合勝利します。
「とりあえず角から」と始めましたが、次の手が相手が取るタイルに依存するのでそれほど選択肢はありません。限られた選択肢の中でうまく勝利条件を満たすように配置するわけですが、しっかり先を読まないとすぐに相手にしてやられてしまいます。
というわけで、今回はまたスタッフに負けました。
慣れたプレイヤー相手に気を抜くとすぐに終わってしまいます。同レベルのプレイヤー同士でプレイするのがいいでしょう。
アブストラクトの熟練者なら最初の状況を見ただけで手を読み切ってしまうかもしれませんが、短時間で終わるアブストラクトと考えるとゲームの雰囲気でも楽しめるでしょう。
明らかに花札を意識したデザインは気に入る人もいると思います。
このメーカー、ジャクタレア社は小粒ながらなかなか興味深いゲームを出しています。日本ではブルーライオン(The Blue Lion)などが紹介されています。
ブルーライオンのプレイレポート(こちら)
終わりに
今回のイベントではフランスのみならずベルギー、イタリアのメーカーも参入していました。また子供を意識したゲーム、設備が整っていました。プロトタイプのブースもかなり力が入っているように企業だけでなく個人レベルでゲームを発表できる機会が大きくなっているようです。多岐に渡って規模が大きくなった今年のイベント。去年の規模を比較考慮すると来年はまたより大きくなっていくのではないでしょうか。
副作用
英語からフランス語を予想できる単語はいくつかありますが、なかには全く予想がつかないものも多いです。
薬の「副作用」の話になったときに、英語ではside effectといいますが、フランス語でなんというか訊いてみたところ
effet secondaire エフェ スゴンデール
というそうです。
secondaireは「二次的な、副次的な」という意味がありますが、日本語からも英語からもちょっと思いつきませんでした。
薬の「副作用」の話になったときに、英語ではside effectといいますが、フランス語でなんというか訊いてみたところ
effet secondaire エフェ スゴンデール
というそうです。
secondaireは「二次的な、副次的な」という意味がありますが、日本語からも英語からもちょっと思いつきませんでした。
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