ボードゲームパーティー
ボードゲームパーティーに行ってきました。
今回はまたトランプ博物館でのプレイ。トランプ博物館と前回のゲームパーティーについてはこちら。








最初にプレイしたのはタケノコ (Takenoko)。

花火(Hanabi)や世界の七不思議(7 Wonders)の作者がデザインしたゲーム。
中央の池からヘックスを配置していきます。ヘックスには黄色、緑、ピンクがあり、同じ色の竹がのびることになります。ただし竹が伸びるにはそのヘックスが灌漑されていないといけません。
プレイヤーは以下から異なるアクションを2つ選びます。
3つのヘックスから1つ選び配置する
灌漑用の水路を入手するand/or敷く
庭師を動かして竹を育てる。
パンダを動かして竹を食べさせる
目的カードを引く
このほか、手番の始めに天候ダイスを振って、出た天候に応じた特殊なアクションをします。
得点は3種類ある目的カードに示された条件を達成することにより入ります。
1)特定の色の竹を指定された数だけ伸ばす。
2)指定された色の竹をパンダが食べる。
3)指定された色のヘックスの組み合わせを配置する。
自分が竹を伸ばそうとしても他のプレイヤーが動かしたパンダによって食べられたりします。他のプレイヤーの動きを読み取って、うまく自分の目的カードの条件を達成していかなければなりません。
ゲームの流れはシンプルでルールもわかりやすく面白かったです。ちょっとダイスとカードの運に左右されるところはありますが、もっとプレイしてみたいと思います。
次にプレイしたのはCrooks。

crookとは「悪党、泥棒」といった意味。仲間を雇って強盗を働き得点を競うゲーム。2人でプレイ。

各プレイヤーはお金を受け取り、山札に置かれたカード(仲間)を選んで強盗計画を立てます。標的は8つあり数値が大きいほど成功した場合、得られる点が高くなります。
雇う仲間は裏向きになった複数ある山札から1つ選び、その中から1枚選びます。
山札には違う枚数のカードが置かれており、枚数に応じて支払う金額が違います。たとえばカードが3枚ある山札から選んだ場合は3ドル、5枚ある山札を選んだ場合は5ドル支払う必要があります。
所持金の許す限り仲間を雇うことが出来るので、何回も山札から選ぶことができますが、お金を払った以上、山札のカードをよく覚えておかないと、無駄に後でまた同じ山札を調べることにもなりかねません。
カードを選んだら、標的を選んで仲間を表向きにして配置します。このとき1ドル払うことで裏向きに配置することも出来ます。
カード(仲間)には数字が振ってあり、標的が他のプレイヤーとかぶった場合、大きい方が勝ちます。このほかにも成功した場合、得られる得点を上げたり、あるいは下げたりする効果をもつカードもあります。この他、色分けされたギャングのグループがあり、同じ色のギャングを多く配置したプレイヤーに得点が入ります。
得点の高い標的を狙えば競争になったり、勝っても得点を下げられたりする危険性があります。
一方で得点の低い標的は狙われにくく、うまく得点を上げたりできればしてやったりです。配置する時にカードを裏向きにできるのでこのあたりで駆け引きが生まれます。
プレイ人数が変わればまた違った展開になると思います。一発勝負ではありますが、そこが一攫千金を狙って銀行強盗をするという雰囲気を短時間で醸し出しているゲームと言えます。
仲間を募って強盗を働くというテーマは物議を醸すかもしれませんが、軽い感じのゲームの割には各カードのイラストはよく描き込んであります。
ザ・シティ(The City) 仏語版

レース・フォー・ザ・ギャラクシーのデザイナー、トーマス・レーマンの作品。2人から5人までプレイできます。今回は2人でプレイ。
プエルトリコ(Purerto Rico)をカードゲームにしたのがサンファン(San Juan)というならば、サンファンをよりゲーマー向きに仕上げたのがレース・フォー・ザ・ギャラクシー (Race for the Galaxy)、サンファンをより簡単にしたのがこのシティと言えるかもしれません。
サンファンのように手持ちのカードを建設して街を大きくしていくゲームですが、ルールがさらに簡略化されています。サンファンでは建築以外に複数のアクションを選ぶわけですが、このゲームはとれるアクションを建築だけに絞っています。
カードの建築はサンファンと同じく、建築に必要なコストと同じ枚数の手札を消費します。場に自分の街の施設が増えていくと、得点が入るほか、山札から引けるカードもどんどん増えていきます。誰かが最初に50点以上になったら最後のラウンド。

カードの勝利点が0点とか1点といったカードが多く「これは時間が掛かってダレるゲームかもなぁ」と思ったのですが、予想に反してゲームは後半、点がうなぎ上りにのびていきます。
ひたすら建築して得点を稼いでいくゲームですが、サンファンとは決定的に違う要素があります。
得点がラウンド毎の累積であること、そしてサンファンでは得点は自分の建築したものだけですが、このゲームでは自分の街以外に他人の街の施設が得点源にもなるカードがあります。
そういったカードを建設して相手に牽制をするか、あるいは相手に街を作らせるだけ作らせておいて最後においしい蜜を吸うか、短時間で終わるにもかかわらずいろいろな戦略が取れる点は好印象です。
相手がどういう町づくりをしているのか顧みずに、自分の街を作ることだけに邁進していると勝利を目前にして相手に一本とられてしまいます。
この好感触はゲームとして面白いというよりむしろ、「思ったほど軽くない」、「いろいろな戦略が取れることが初めてのプレイでもわかる」というわかりやすさにあります。デザイナーのトムはサンファンを基軸としてよりゲーマー向きにレース・フォー・ザ・ギャラクシーを、ビギナー向けにシティをデザインしたのではないかと思われます。ただし易しくなっているとはいえ、単純で無味乾燥なゲームではないところはさすがです。
4~5人でプレイした場合、自分の街だけでなく、複数のプレイヤーの街を常に注意してプレイしなければならないため、「このゲームでこのカツカツ感はないだろう」といった意見が出るかもしれませんが、そこは実際にプレイしてみないことにはわかりません。やはりサンファン同様、プレイ人数が少ない方がより戦略的にプレイできると思われます。
このゲーム、日本語版や英語版が出たならば子供と一緒にプレイすると教育的効果もあるかもしれません。
日本語版なら色々な街に関する用語を、英語版なら英単語を遊びながら覚えられて一石二鳥でしょう。
セベク (Sobek)
セベク神殿の前で商人達がしのぎを削りながら商品の獲得を競うゲーム。2人から4人までプレイできますが、2人でプレイ。

ボートの前に9枚のカードが並びます。このカードには商品のカードと人物のカードがあり、前者は表向きに、後者は裏向きに配置します。
神殿から遠い方からカードを選んでいきますが、スキップして別のカードを選んだ場合、スキップしたすべてのカードを別に回収しなければならず、このカードの枚数によってあとでペナルティーが科されます。
同じ種類の商品カードを3枚以上集めたら場に出すことが出来ます。
カードにはスカラベがついているのもあり、(カードの枚数) X (スカラベの総数)が得点として入ります。つまりいくら同じ種類のカードがあってもスカラベのあるカードがないと点になりません。
カードを場に出した場合、イベントトークンを入手でき、いろいろな特典を得ることが出来ます。
人物のカードは特殊効果があるだけでなく、商品としても使うことが出来ます。
場のカードが全てなくなったらラウンドの終了。
2ラウンド終了時に100点以上とるか、3ラウンドプレイして最高得点を得た者が勝利します。
所感
2人プレイだとあまり取り合いがきつくなくてちょっとゆるい印象です。4人プレイだとスカラベのカードを取り合うことになりまた違った緊張感が生まれるのかもしれません。
次にプレイしたのはウルル (Uluru)

ウルルはオーストラリア大陸にある巨大な一枚岩。エアーズロックの名でも知られています。

プレイヤーはこの岩が描かれたボードとカラフルな鳥を受け取り、カードに指定された条件に合わせて、鳥達を指定時間内に岩の周りに配置していきます。

カードの条件とはたとえばある鳥は特定の色の鳥の隣に置かなければいけないとか、特定のマスに配置しなければいかないといったものです。ひとつひとつの条件は簡単ですが、条件が8つもあるので全て満たそうとすると思ったほど楽ではありません。カードにはいくつかのレベルがあり、レベルがあがるにつれ、鳥達を配置する条件が複雑になっていきます。間違えると減点され、もっとも減点されなかった人の勝ち。4人でプレイ。
「さてどうしますか」などと悠長に考えているとあっという間に砂時計の砂が流れきってしまうので、考えてから置くより、考えながらせわしく置いていかないと駒を全然ボードの上に置けません。レベルが高いカードがいっぱい出ていったん混乱してしまうともうアウトです。ボードの外に置き去りにされた鳥達が哀愁を誘います。
La course à l'Élysée (Tric Trac)la courseは競争、走ること。タイトル通り、プレイヤーはエリゼ宮(大統領になること)を目指して競争をします。3人でプレイ。

各プレイヤーは左派、中道派などを担当して提起された社会問題を、独自の解釈で他のプレイヤーに演説します。支持が得られたプレイヤーの駒はエリゼ宮に近づくことが出来ます。とくにこれといった戦略はなくいかに相手を納得させられるかというコミュニケーション重視のゲームといえるでしょう。

フランス人と政治の議論とは最初から勝負あったようなものですが、半分まじめで半分冗談で討論を展開して楽しみました。
明らかにフランス人好みのゲームといえるでしょう。大統領選挙戦を控えてか、この他にも「私が大統領ならば (Si j'étais PRESIDENT...)」「私を大統領に!(Élisez-moi!)(Tric Trac)」といった政治をネタにしたゲームが出ていますが、こういったゲームが市場に出回ることが出来るのも政治議論の好きな御国柄故といえるでしょう。
その他、気になったゲーム

ZONG SHI 奇麗なコンポーネントはプレイ意欲をそそります。
今回はまたトランプ博物館でのプレイ。トランプ博物館と前回のゲームパーティーについてはこちら。








最初にプレイしたのはタケノコ (Takenoko)。

花火(Hanabi)や世界の七不思議(7 Wonders)の作者がデザインしたゲーム。
中央の池からヘックスを配置していきます。ヘックスには黄色、緑、ピンクがあり、同じ色の竹がのびることになります。ただし竹が伸びるにはそのヘックスが灌漑されていないといけません。
プレイヤーは以下から異なるアクションを2つ選びます。
3つのヘックスから1つ選び配置する
灌漑用の水路を入手するand/or敷く
庭師を動かして竹を育てる。
パンダを動かして竹を食べさせる
目的カードを引く
このほか、手番の始めに天候ダイスを振って、出た天候に応じた特殊なアクションをします。
得点は3種類ある目的カードに示された条件を達成することにより入ります。
1)特定の色の竹を指定された数だけ伸ばす。
2)指定された色の竹をパンダが食べる。
3)指定された色のヘックスの組み合わせを配置する。
自分が竹を伸ばそうとしても他のプレイヤーが動かしたパンダによって食べられたりします。他のプレイヤーの動きを読み取って、うまく自分の目的カードの条件を達成していかなければなりません。
ゲームの流れはシンプルでルールもわかりやすく面白かったです。ちょっとダイスとカードの運に左右されるところはありますが、もっとプレイしてみたいと思います。
次にプレイしたのはCrooks。

crookとは「悪党、泥棒」といった意味。仲間を雇って強盗を働き得点を競うゲーム。2人でプレイ。

各プレイヤーはお金を受け取り、山札に置かれたカード(仲間)を選んで強盗計画を立てます。標的は8つあり数値が大きいほど成功した場合、得られる点が高くなります。
雇う仲間は裏向きになった複数ある山札から1つ選び、その中から1枚選びます。
山札には違う枚数のカードが置かれており、枚数に応じて支払う金額が違います。たとえばカードが3枚ある山札から選んだ場合は3ドル、5枚ある山札を選んだ場合は5ドル支払う必要があります。
所持金の許す限り仲間を雇うことが出来るので、何回も山札から選ぶことができますが、お金を払った以上、山札のカードをよく覚えておかないと、無駄に後でまた同じ山札を調べることにもなりかねません。
カードを選んだら、標的を選んで仲間を表向きにして配置します。このとき1ドル払うことで裏向きに配置することも出来ます。
カード(仲間)には数字が振ってあり、標的が他のプレイヤーとかぶった場合、大きい方が勝ちます。このほかにも成功した場合、得られる得点を上げたり、あるいは下げたりする効果をもつカードもあります。この他、色分けされたギャングのグループがあり、同じ色のギャングを多く配置したプレイヤーに得点が入ります。
得点の高い標的を狙えば競争になったり、勝っても得点を下げられたりする危険性があります。
一方で得点の低い標的は狙われにくく、うまく得点を上げたりできればしてやったりです。配置する時にカードを裏向きにできるのでこのあたりで駆け引きが生まれます。
プレイ人数が変わればまた違った展開になると思います。一発勝負ではありますが、そこが一攫千金を狙って銀行強盗をするという雰囲気を短時間で醸し出しているゲームと言えます。
仲間を募って強盗を働くというテーマは物議を醸すかもしれませんが、軽い感じのゲームの割には各カードのイラストはよく描き込んであります。
ザ・シティ(The City) 仏語版

レース・フォー・ザ・ギャラクシーのデザイナー、トーマス・レーマンの作品。2人から5人までプレイできます。今回は2人でプレイ。
プエルトリコ(Purerto Rico)をカードゲームにしたのがサンファン(San Juan)というならば、サンファンをよりゲーマー向きに仕上げたのがレース・フォー・ザ・ギャラクシー (Race for the Galaxy)、サンファンをより簡単にしたのがこのシティと言えるかもしれません。
サンファンのように手持ちのカードを建設して街を大きくしていくゲームですが、ルールがさらに簡略化されています。サンファンでは建築以外に複数のアクションを選ぶわけですが、このゲームはとれるアクションを建築だけに絞っています。
カードの建築はサンファンと同じく、建築に必要なコストと同じ枚数の手札を消費します。場に自分の街の施設が増えていくと、得点が入るほか、山札から引けるカードもどんどん増えていきます。誰かが最初に50点以上になったら最後のラウンド。

カードの勝利点が0点とか1点といったカードが多く「これは時間が掛かってダレるゲームかもなぁ」と思ったのですが、予想に反してゲームは後半、点がうなぎ上りにのびていきます。
ひたすら建築して得点を稼いでいくゲームですが、サンファンとは決定的に違う要素があります。
得点がラウンド毎の累積であること、そしてサンファンでは得点は自分の建築したものだけですが、このゲームでは自分の街以外に他人の街の施設が得点源にもなるカードがあります。
そういったカードを建設して相手に牽制をするか、あるいは相手に街を作らせるだけ作らせておいて最後においしい蜜を吸うか、短時間で終わるにもかかわらずいろいろな戦略が取れる点は好印象です。
相手がどういう町づくりをしているのか顧みずに、自分の街を作ることだけに邁進していると勝利を目前にして相手に一本とられてしまいます。
この好感触はゲームとして面白いというよりむしろ、「思ったほど軽くない」、「いろいろな戦略が取れることが初めてのプレイでもわかる」というわかりやすさにあります。デザイナーのトムはサンファンを基軸としてよりゲーマー向きにレース・フォー・ザ・ギャラクシーを、ビギナー向けにシティをデザインしたのではないかと思われます。ただし易しくなっているとはいえ、単純で無味乾燥なゲームではないところはさすがです。
4~5人でプレイした場合、自分の街だけでなく、複数のプレイヤーの街を常に注意してプレイしなければならないため、「このゲームでこのカツカツ感はないだろう」といった意見が出るかもしれませんが、そこは実際にプレイしてみないことにはわかりません。やはりサンファン同様、プレイ人数が少ない方がより戦略的にプレイできると思われます。
このゲーム、日本語版や英語版が出たならば子供と一緒にプレイすると教育的効果もあるかもしれません。
日本語版なら色々な街に関する用語を、英語版なら英単語を遊びながら覚えられて一石二鳥でしょう。
セベク (Sobek)
セベク神殿の前で商人達がしのぎを削りながら商品の獲得を競うゲーム。2人から4人までプレイできますが、2人でプレイ。

ボートの前に9枚のカードが並びます。このカードには商品のカードと人物のカードがあり、前者は表向きに、後者は裏向きに配置します。
神殿から遠い方からカードを選んでいきますが、スキップして別のカードを選んだ場合、スキップしたすべてのカードを別に回収しなければならず、このカードの枚数によってあとでペナルティーが科されます。
同じ種類の商品カードを3枚以上集めたら場に出すことが出来ます。
カードにはスカラベがついているのもあり、(カードの枚数) X (スカラベの総数)が得点として入ります。つまりいくら同じ種類のカードがあってもスカラベのあるカードがないと点になりません。
カードを場に出した場合、イベントトークンを入手でき、いろいろな特典を得ることが出来ます。
人物のカードは特殊効果があるだけでなく、商品としても使うことが出来ます。
場のカードが全てなくなったらラウンドの終了。
2ラウンド終了時に100点以上とるか、3ラウンドプレイして最高得点を得た者が勝利します。
所感
2人プレイだとあまり取り合いがきつくなくてちょっとゆるい印象です。4人プレイだとスカラベのカードを取り合うことになりまた違った緊張感が生まれるのかもしれません。
次にプレイしたのはウルル (Uluru)

ウルルはオーストラリア大陸にある巨大な一枚岩。エアーズロックの名でも知られています。

プレイヤーはこの岩が描かれたボードとカラフルな鳥を受け取り、カードに指定された条件に合わせて、鳥達を指定時間内に岩の周りに配置していきます。

カードの条件とはたとえばある鳥は特定の色の鳥の隣に置かなければいけないとか、特定のマスに配置しなければいかないといったものです。ひとつひとつの条件は簡単ですが、条件が8つもあるので全て満たそうとすると思ったほど楽ではありません。カードにはいくつかのレベルがあり、レベルがあがるにつれ、鳥達を配置する条件が複雑になっていきます。間違えると減点され、もっとも減点されなかった人の勝ち。4人でプレイ。
「さてどうしますか」などと悠長に考えているとあっという間に砂時計の砂が流れきってしまうので、考えてから置くより、考えながらせわしく置いていかないと駒を全然ボードの上に置けません。レベルが高いカードがいっぱい出ていったん混乱してしまうともうアウトです。ボードの外に置き去りにされた鳥達が哀愁を誘います。
La course à l'Élysée (Tric Trac)la courseは競争、走ること。タイトル通り、プレイヤーはエリゼ宮(大統領になること)を目指して競争をします。3人でプレイ。

各プレイヤーは左派、中道派などを担当して提起された社会問題を、独自の解釈で他のプレイヤーに演説します。支持が得られたプレイヤーの駒はエリゼ宮に近づくことが出来ます。とくにこれといった戦略はなくいかに相手を納得させられるかというコミュニケーション重視のゲームといえるでしょう。

フランス人と政治の議論とは最初から勝負あったようなものですが、半分まじめで半分冗談で討論を展開して楽しみました。
明らかにフランス人好みのゲームといえるでしょう。大統領選挙戦を控えてか、この他にも「私が大統領ならば (Si j'étais PRESIDENT...)」「私を大統領に!(Élisez-moi!)(Tric Trac)」といった政治をネタにしたゲームが出ていますが、こういったゲームが市場に出回ることが出来るのも政治議論の好きな御国柄故といえるでしょう。
その他、気になったゲーム

ZONG SHI 奇麗なコンポーネントはプレイ意欲をそそります。
pix
前回のゲームパーティーで盛り上がっていたゲームpixを紹介したいと思います。

ゲームワークス社から出ていますが、フランスではアスモデ社を介して販売されています。
絵を書いて相手に当ててもらうゲームはありますが、このゲームでは黒四角のドット(ゲームではピクセル)を使って絵を表現します。ゲームではこれをpixと呼びます。
ゲームの流れ
最初に人数に応じて指定された色のマットを説明書に則ってプレイヤーに配ります。同じ色のマットのプレイヤー同士がグループとなりチームを組みます。グループはカードを一枚受け取り、他のグループに見えないように秘密裏に確認します。カードには2つのお題が提示されており、各お題のヒントが赤字で示してあります。
各チームはカードに表示された同じお題ををどう表現するか独自に考え、全員同時にpixを他のプレイヤーに見られないようにして作り上げます。誰かが最初に完成したら「pix!」と叫び、他のプレイヤーは残り30秒でpixを仕上げます。
pixを完成させたら各プレイヤーは自分のpixに使ったビクセルの数を数えます。
黒ピクセルは1つにつき1、赤の矢は2、赤いピクセルは4とカウントされます。
グループ内でもっともピクセル数の少ないプレイヤーに優先権があります。そのプレイヤーが自分のpixを他のグループに見せます。制限時間内に誰かが正解した場合は絵を描いたプレイヤーと当てたプレイヤーに点が入ります。時間内に当てられない場合は同じグループ内で次にピクセル数の少ないプレイヤーが絵を開示します。だれかが当てた場合、当てたプレイヤーと、後から開示したプレイヤーに得点が入ります。
グループで全員が開示したにもかかわらず誰もわからなかった場合、カードに表示された手がかりを言います。誰かが当てた場合、当てたプレイヤーにのみ得点が入ります。それでもわからない場合、誰にも点が入りません。
他のグループも同様にプレイしたあと、2番目のお題をプレイします。そのあとマットを左隣の人に渡します。つまり今度は他の人とグループを組むことになります。
カードを全てプレイしきった後で得点を数え、最高得点者が勝ちます。
* * * * * * * * * * * *
このゲームではグループを組むと言っても、それはグループ内での協力ではなくグループ内の競争です。
同じお題をいかに少ないピクセル数で表示できるかが鍵になるわけですが、簡潔すぎると誰もわからず得点できない上、グループ内のほかのプレイヤーに得点されることもあるわけです。このあたりの駆け引きがよくできているといえます。
「こういうの好き」「自分には合いそうにない」、意見は様々でしょうが、アスモデ社のサイトではpixの力作群を見ることが出来ます(こちら)。いろんなpixが何を言おうとしているのを当てるのは楽しいです。

PIXの文字下中段の[DEVINER DES PIX「PIXを当てる」]をクリックします。

[CHOISIR UN PIX DANS LA GALERIE「PIXをギャラリーの中から選ぶ」]をクリック。

右の矢印をクリックするとほかのpixを見ることが出来ます。

自分の興味のあるpixをクリックします。

[saisir la réponse「答えを入力」]の場所に文字を入力してOKをクリックします。大文字やアクサン記号を使う必要はありません。

正解すると上のように「ブラボー!」と出てきて別のpixに変わります。

間違えると「失敗!もう一度トライ!」

さっぱりわからない場合、pixの右上にある「i]の文字をクリックするとヒントが表示されます。
百以上ある力作群、いくつ当てられるでしょうか。
ところで最初の画面、[DEVINER DES PIX「PIXを当てる」]の代わりに[PROPOSER UN PIX]をクリックすると、自分でpixを作ることが出来ます。ゲームの予行のために練習してみてはどうでしょうか
ちなみに上のpixの答えは「ET」(反転させると見えます)

ゲームワークス社から出ていますが、フランスではアスモデ社を介して販売されています。
絵を書いて相手に当ててもらうゲームはありますが、このゲームでは黒四角のドット(ゲームではピクセル)を使って絵を表現します。ゲームではこれをpixと呼びます。
ゲームの流れ
最初に人数に応じて指定された色のマットを説明書に則ってプレイヤーに配ります。同じ色のマットのプレイヤー同士がグループとなりチームを組みます。グループはカードを一枚受け取り、他のグループに見えないように秘密裏に確認します。カードには2つのお題が提示されており、各お題のヒントが赤字で示してあります。
各チームはカードに表示された同じお題ををどう表現するか独自に考え、全員同時にpixを他のプレイヤーに見られないようにして作り上げます。誰かが最初に完成したら「pix!」と叫び、他のプレイヤーは残り30秒でpixを仕上げます。
pixを完成させたら各プレイヤーは自分のpixに使ったビクセルの数を数えます。
黒ピクセルは1つにつき1、赤の矢は2、赤いピクセルは4とカウントされます。
グループ内でもっともピクセル数の少ないプレイヤーに優先権があります。そのプレイヤーが自分のpixを他のグループに見せます。制限時間内に誰かが正解した場合は絵を描いたプレイヤーと当てたプレイヤーに点が入ります。時間内に当てられない場合は同じグループ内で次にピクセル数の少ないプレイヤーが絵を開示します。だれかが当てた場合、当てたプレイヤーと、後から開示したプレイヤーに得点が入ります。
グループで全員が開示したにもかかわらず誰もわからなかった場合、カードに表示された手がかりを言います。誰かが当てた場合、当てたプレイヤーにのみ得点が入ります。それでもわからない場合、誰にも点が入りません。
他のグループも同様にプレイしたあと、2番目のお題をプレイします。そのあとマットを左隣の人に渡します。つまり今度は他の人とグループを組むことになります。
カードを全てプレイしきった後で得点を数え、最高得点者が勝ちます。
* * * * * * * * * * * *
このゲームではグループを組むと言っても、それはグループ内での協力ではなくグループ内の競争です。
同じお題をいかに少ないピクセル数で表示できるかが鍵になるわけですが、簡潔すぎると誰もわからず得点できない上、グループ内のほかのプレイヤーに得点されることもあるわけです。このあたりの駆け引きがよくできているといえます。
「こういうの好き」「自分には合いそうにない」、意見は様々でしょうが、アスモデ社のサイトではpixの力作群を見ることが出来ます(こちら)。いろんなpixが何を言おうとしているのを当てるのは楽しいです。

PIXの文字下中段の[DEVINER DES PIX「PIXを当てる」]をクリックします。

[CHOISIR UN PIX DANS LA GALERIE「PIXをギャラリーの中から選ぶ」]をクリック。

右の矢印をクリックするとほかのpixを見ることが出来ます。

自分の興味のあるpixをクリックします。

[saisir la réponse「答えを入力」]の場所に文字を入力してOKをクリックします。大文字やアクサン記号を使う必要はありません。

正解すると上のように「ブラボー!」と出てきて別のpixに変わります。

間違えると「失敗!もう一度トライ!」

さっぱりわからない場合、pixの右上にある「i]の文字をクリックするとヒントが表示されます。
百以上ある力作群、いくつ当てられるでしょうか。
ところで最初の画面、[DEVINER DES PIX「PIXを当てる」]の代わりに[PROPOSER UN PIX]をクリックすると、自分でpixを作ることが出来ます。ゲームの予行のために練習してみてはどうでしょうか
ちなみに上のpixの答えは「ET」(反転させると見えます)
ボードゲームパーティー
先月ボードゲームパーティーに行ってきました。







最初にプレイしたのは極悪非道(NEFARIOUS)
レース・フォー・ザ・ギャラクシー(RftG)のように各アクションを選択してイカれた発明品を開発して得点していくゲーム。ただし選べるアクションは4つしかなくRftGよりは簡素なイメージです。このアクションカードには「投資」「発明」「研究」「労働」があり、4枚のカードから1枚選んでプレイヤー全員が同時に伏せて場に出します。誰かが20点以上獲得した時点で最高点のプレイヤーが勝ちます。3人でプレイ。
得点は手持ちのカードを「発明」することで入ります。各カードの左上に発明に要するコストが、左下には発明することにより入る得点が記載されています。発明品によっては自分が得をしたり、他のプレイヤーがカードを得る/失うなどの効果があるものがあります。
この発明品というのがおかしなものばかりで笑えるかどうかは気分や人次第です。

投資のアクションは手下駒1つを自分のプレイマット上の4つのアクションに配置することが出来、あとで隣のプレイヤーが手下を配置したアクションを選択した場合、そのアクションに配置した手下の数だけお金を入手することが出来ます。
この投資により、他のプレイヤーに牽制をかけることができます。
カードの得点は多様ですが、15点前後になると勝負どころになります。点の高いカードがあってもお金がないと発明できないし、お金は十分にあるのに点の高いカードを引けなくて負けということも起こります。
所感
RftGに比べると発明品の効果は単発で大雑把感を拭えませんが、投資のアクションのルールを加えることで違いを出しています。またこの他にTwist Cardというカードがあります。このカードにはあるプレイ条件が課されており、毎回違った展開のゲームが出来るようになっています。
ただRftGと比べるよりは、マッドサイエンス気取りでノリを楽しむタイプのゲームと言えるでしょう。

次にプレイしたのはテン デイズ イン ヨーロッパ (10 days in Europe)

プレイヤーは10日間のヨーロッパ旅行の日程を組み立てるカード立てを受け取ります。カード立てには各日程にタイルが一枚ずつ置けるように数字が割り振ってあります。
タイルには国や飛行機や船などの交通手段が記されています。最初にタイルを1枚ずつ計10枚とり、入手したタイルを各日程のところに配置して旅行を完成させることを目指します。国同士の移動には次のような手段があります。
隣り合った国は徒歩で移動でき船や飛行機などの交通手段は必要なし。飛行機は同じ色同士の国を移動できる。船はおなじ海域に面した国同士を移動できる。
これらの条件を満たして1日目から10日目まで10日間の旅行を完成させれば勝利。
10枚カードを入手してからゲームを開始。手持ちのタイルを山札や場に出たタイルと交換して旅行日程を完成させます。
3人でプレイ。さあゲーム開始というところでスタートプレイヤーのフランス人はタイルとにらめっこをして何度も確認した後で、「あれ、あがっているよ。」と。。。
天和ですか。。。麻雀放浪記(映画)のワンシーンを思い出しました。もう一度仕切り直してゲーム開始。
なかなかタイルの交通手段と国が揃わなくて計画を変更しようと思ったらあっさりと他のプレイヤーに完成させられたおしまい。旅行をするというよりはパズルをしているような感触を受けました。
つぎにプレイしたのはフラッシュポイント - 火災救助隊 (Flash Point: Fire Rescue)
パンデミックのような協力型ゲームということでネットでも話題に上がっているゲーム。5人でプレイ。

パンデミックのように各プレイヤーが協力しながら火の手の上がった家で消火活動と人命救助にあたります。一定人数救助できれば勝利。移動、消火、救助とプレイそのものはシンプルです。各プレイヤーがプレイ後、新たに火の発生する場所が2つのダイスによって決まります。
救助すべき人々の位置もその都度ダイスによって決まるというのは「?」ですが、狭いトイレから3人も人が出てきた時はみんな苦笑い。
今回は一番簡単なルールでのプレイだったのであっさりクリアしましたが、難易度を上げると面白さが見えてくる作品かもしれません。

オリンポス (Olympos)
古代ギリシアを舞台に自分の勢力を拡大し得点を競うゲーム。アクションポイント(AP)制のゲームですが、APが時間の概念になっています。つまり「多くのアクションポイントを消費する=多くの時間を消費する」ということになり、その分次の手番が後回しになってしまいます。この時間消費の度合いはボードの周囲に表示してあり、最後尾のプレイヤーが先にプレイすることになります。一定の時間を消費するとカードに依存したイベントが発生します。これはプレイヤーにとってプラスになる場合とマイナスになる場合があります。
各プレイヤーは北部からプレイし、自分の勢力を南下させていきます。南部の島を抑えると点が高くなるのでみんな南進していきますが、海を渡るとそれだけ消費するアクションも多くなります。
自分の勢力が生産する資源をもとに発見タイルなどを入手できます。これらのタイルは移動力や武力を向上させたり、あとでボーナスが入る効果を持つものもあります。ただし入手するのに7アクションポイントも消費するので、タイルを買いまくるといろいろと選択肢が増やせるものの自分の手番がそれだけ遅くなります。
このゲームは3人から5人までプレイできますが今回は5人でプレイ。武力を大きくしたプレイヤーに自分の土地を取られて苦戦。得点源となるカードを入手して反撃のチャンスをうかがっていたのですが、カードを全て捨てるというイベントが発生して計画がおしゃか。得点する方法が限られてしまいました。
どこを重視すべきか戦略的な要素は多いですが、カードのイベントで明暗が左右されてしまいます。この不確定なイベントは吉と出れば楽し、凶と出れば辛い要素で90分のゲームでどうかなぁという感じはします。

そのあとでプレイしたのは遺言(Der Letzte Wille 英:Last Will)。手持ちのお金をなるべく早く浪費したら勝利というゲーム。5人でプレイ。

プレイヤーは邸宅や農場を購入し、人や犬、馬などの「助け」を借りて効率よく?豪華に浪費することを目指します。
なるほどお金を稼ぐというのは難しいものですが、うまく浪費するというのも簡単ではないようです。邸宅などを購入するとそれもまた「資産」になってしまうわけで、これを後でいかに安く売り払うかも考慮にいれて購入を考えなければいけません。
今回はいろいろな種類のカードが出て来て、どういう風にすれば効率よくプレイできるか掴めませんでしたが、カードの構成を覚えれば2回目以降もう少し戦略が取れて楽しめそうなゲームです。
時間が迫って来たので最後は短めのゲームで締め。
ホプラディ ホプラダ (Hoppladi Hopplada!)

ダイスを使ったヘックメックのようなゲーム。3人でプレイ。

ダイスにはウサギ、ニンジン、ウサギ小屋(2、3、4、5部屋の面があります。このうちウサギ小屋2部屋にはウサギが2匹入っていて、ウサギ2匹分かウサギ小屋2部屋分か選択できます。
ウサギの面は1点、ウサギが2匹入ったウサギ小屋は2点、ウサギの面が2つ出ると10点として数えます。
ダイスを振った時にウサギ(ウサギかウサギが2匹入ったウサギ小屋いずれか)を必ず確保しなければなりません。同時にウサギ小屋を確保するとウサギの点数にウサギ小屋の部屋の数を掛けることができます。ただし最初は2部屋、次は3部屋、4部屋。。と順番通りに選ばなければなりません。残ったダイスは再び振ることが出来ますが、ウサギを確保できないと無得点になります。
このようにバーストがありますが、ヘックメックとの違いはウサギの面を最後のダイスまで出すことに成功させると、ウサギのダイスを回収してプレイを続けることが可能な点です。。いままでのウサギの数はそのまま引き継ぐことができます。もちろんウサギを確保できなければ出なければ失敗(無得点)。自信がなければそこでプレイをやめてそれまでの点を得ることが出来ます。
途中で終了させた場合、次の手番のプレイヤーはそのまま現状維持で少ないダイスで危険を冒しても高得点を狙うか、全てのダイスを回収して0からやり直すか選択できます。
後のプレイヤーの点数や心境も考えてプレイしなければならないので心理的に追いつめられて挑戦し結局失敗ということも起こります。
ヘックメックと比べると成功した場合と失敗した場合のギャップがかなり激しいです。
「成功は地道な努力によってのみ報われる」というのが絶対信条の人には向かないかもしれません。
その他気になったゲーム、アイテムなど

PIX
ピクショナリーのようにお題を当ててもらうゲームですが、絵の描く手段はペンではなく四角いドット。テレビゲームのように正方形のドットを組み合わせてお題を表現します。4人から9人までプレイできます。
好みが割れるゲームかもしれませんが、デジタルの概念をボードゲームに投影させた点はユニークと言っていいでしょう。

MIL (1049)


「リアル」アングリーバード。御薦めできるかは別として気になる人は気になるでしょう。


アグリコラ、野菜駒や動物駒を使ってのプレイ。フランス人のアグリコラーというべきですか。ここまでしてプレイするゲーマー魂に脱帽です。







最初にプレイしたのは極悪非道(NEFARIOUS)
レース・フォー・ザ・ギャラクシー(RftG)のように各アクションを選択してイカれた発明品を開発して得点していくゲーム。ただし選べるアクションは4つしかなくRftGよりは簡素なイメージです。このアクションカードには「投資」「発明」「研究」「労働」があり、4枚のカードから1枚選んでプレイヤー全員が同時に伏せて場に出します。誰かが20点以上獲得した時点で最高点のプレイヤーが勝ちます。3人でプレイ。
得点は手持ちのカードを「発明」することで入ります。各カードの左上に発明に要するコストが、左下には発明することにより入る得点が記載されています。発明品によっては自分が得をしたり、他のプレイヤーがカードを得る/失うなどの効果があるものがあります。
この発明品というのがおかしなものばかりで笑えるかどうかは気分や人次第です。

投資のアクションは手下駒1つを自分のプレイマット上の4つのアクションに配置することが出来、あとで隣のプレイヤーが手下を配置したアクションを選択した場合、そのアクションに配置した手下の数だけお金を入手することが出来ます。
この投資により、他のプレイヤーに牽制をかけることができます。
カードの得点は多様ですが、15点前後になると勝負どころになります。点の高いカードがあってもお金がないと発明できないし、お金は十分にあるのに点の高いカードを引けなくて負けということも起こります。
所感
RftGに比べると発明品の効果は単発で大雑把感を拭えませんが、投資のアクションのルールを加えることで違いを出しています。またこの他にTwist Cardというカードがあります。このカードにはあるプレイ条件が課されており、毎回違った展開のゲームが出来るようになっています。
ただRftGと比べるよりは、マッドサイエンス気取りでノリを楽しむタイプのゲームと言えるでしょう。

次にプレイしたのはテン デイズ イン ヨーロッパ (10 days in Europe)

プレイヤーは10日間のヨーロッパ旅行の日程を組み立てるカード立てを受け取ります。カード立てには各日程にタイルが一枚ずつ置けるように数字が割り振ってあります。
タイルには国や飛行機や船などの交通手段が記されています。最初にタイルを1枚ずつ計10枚とり、入手したタイルを各日程のところに配置して旅行を完成させることを目指します。国同士の移動には次のような手段があります。
隣り合った国は徒歩で移動でき船や飛行機などの交通手段は必要なし。飛行機は同じ色同士の国を移動できる。船はおなじ海域に面した国同士を移動できる。
これらの条件を満たして1日目から10日目まで10日間の旅行を完成させれば勝利。
10枚カードを入手してからゲームを開始。手持ちのタイルを山札や場に出たタイルと交換して旅行日程を完成させます。
3人でプレイ。さあゲーム開始というところでスタートプレイヤーのフランス人はタイルとにらめっこをして何度も確認した後で、「あれ、あがっているよ。」と。。。
天和ですか。。。麻雀放浪記(映画)のワンシーンを思い出しました。もう一度仕切り直してゲーム開始。
なかなかタイルの交通手段と国が揃わなくて計画を変更しようと思ったらあっさりと他のプレイヤーに完成させられたおしまい。旅行をするというよりはパズルをしているような感触を受けました。
つぎにプレイしたのはフラッシュポイント - 火災救助隊 (Flash Point: Fire Rescue)
パンデミックのような協力型ゲームということでネットでも話題に上がっているゲーム。5人でプレイ。

パンデミックのように各プレイヤーが協力しながら火の手の上がった家で消火活動と人命救助にあたります。一定人数救助できれば勝利。移動、消火、救助とプレイそのものはシンプルです。各プレイヤーがプレイ後、新たに火の発生する場所が2つのダイスによって決まります。
救助すべき人々の位置もその都度ダイスによって決まるというのは「?」ですが、狭いトイレから3人も人が出てきた時はみんな苦笑い。
今回は一番簡単なルールでのプレイだったのであっさりクリアしましたが、難易度を上げると面白さが見えてくる作品かもしれません。

オリンポス (Olympos)
古代ギリシアを舞台に自分の勢力を拡大し得点を競うゲーム。アクションポイント(AP)制のゲームですが、APが時間の概念になっています。つまり「多くのアクションポイントを消費する=多くの時間を消費する」ということになり、その分次の手番が後回しになってしまいます。この時間消費の度合いはボードの周囲に表示してあり、最後尾のプレイヤーが先にプレイすることになります。一定の時間を消費するとカードに依存したイベントが発生します。これはプレイヤーにとってプラスになる場合とマイナスになる場合があります。
各プレイヤーは北部からプレイし、自分の勢力を南下させていきます。南部の島を抑えると点が高くなるのでみんな南進していきますが、海を渡るとそれだけ消費するアクションも多くなります。
自分の勢力が生産する資源をもとに発見タイルなどを入手できます。これらのタイルは移動力や武力を向上させたり、あとでボーナスが入る効果を持つものもあります。ただし入手するのに7アクションポイントも消費するので、タイルを買いまくるといろいろと選択肢が増やせるものの自分の手番がそれだけ遅くなります。
このゲームは3人から5人までプレイできますが今回は5人でプレイ。武力を大きくしたプレイヤーに自分の土地を取られて苦戦。得点源となるカードを入手して反撃のチャンスをうかがっていたのですが、カードを全て捨てるというイベントが発生して計画がおしゃか。得点する方法が限られてしまいました。
どこを重視すべきか戦略的な要素は多いですが、カードのイベントで明暗が左右されてしまいます。この不確定なイベントは吉と出れば楽し、凶と出れば辛い要素で90分のゲームでどうかなぁという感じはします。

そのあとでプレイしたのは遺言(Der Letzte Wille 英:Last Will)。手持ちのお金をなるべく早く浪費したら勝利というゲーム。5人でプレイ。

プレイヤーは邸宅や農場を購入し、人や犬、馬などの「助け」を借りて効率よく?豪華に浪費することを目指します。
なるほどお金を稼ぐというのは難しいものですが、うまく浪費するというのも簡単ではないようです。邸宅などを購入するとそれもまた「資産」になってしまうわけで、これを後でいかに安く売り払うかも考慮にいれて購入を考えなければいけません。
今回はいろいろな種類のカードが出て来て、どういう風にすれば効率よくプレイできるか掴めませんでしたが、カードの構成を覚えれば2回目以降もう少し戦略が取れて楽しめそうなゲームです。
時間が迫って来たので最後は短めのゲームで締め。
ホプラディ ホプラダ (Hoppladi Hopplada!)

ダイスを使ったヘックメックのようなゲーム。3人でプレイ。

ダイスにはウサギ、ニンジン、ウサギ小屋(2、3、4、5部屋の面があります。このうちウサギ小屋2部屋にはウサギが2匹入っていて、ウサギ2匹分かウサギ小屋2部屋分か選択できます。
ウサギの面は1点、ウサギが2匹入ったウサギ小屋は2点、ウサギの面が2つ出ると10点として数えます。
ダイスを振った時にウサギ(ウサギかウサギが2匹入ったウサギ小屋いずれか)を必ず確保しなければなりません。同時にウサギ小屋を確保するとウサギの点数にウサギ小屋の部屋の数を掛けることができます。ただし最初は2部屋、次は3部屋、4部屋。。と順番通りに選ばなければなりません。残ったダイスは再び振ることが出来ますが、ウサギを確保できないと無得点になります。
このようにバーストがありますが、ヘックメックとの違いはウサギの面を最後のダイスまで出すことに成功させると、ウサギのダイスを回収してプレイを続けることが可能な点です。。いままでのウサギの数はそのまま引き継ぐことができます。もちろんウサギを確保できなければ出なければ失敗(無得点)。自信がなければそこでプレイをやめてそれまでの点を得ることが出来ます。
途中で終了させた場合、次の手番のプレイヤーはそのまま現状維持で少ないダイスで危険を冒しても高得点を狙うか、全てのダイスを回収して0からやり直すか選択できます。
後のプレイヤーの点数や心境も考えてプレイしなければならないので心理的に追いつめられて挑戦し結局失敗ということも起こります。
ヘックメックと比べると成功した場合と失敗した場合のギャップがかなり激しいです。
「成功は地道な努力によってのみ報われる」というのが絶対信条の人には向かないかもしれません。
その他気になったゲーム、アイテムなど

PIX
ピクショナリーのようにお題を当ててもらうゲームですが、絵の描く手段はペンではなく四角いドット。テレビゲームのように正方形のドットを組み合わせてお題を表現します。4人から9人までプレイできます。
好みが割れるゲームかもしれませんが、デジタルの概念をボードゲームに投影させた点はユニークと言っていいでしょう。

MIL (1049)


「リアル」アングリーバード。御薦めできるかは別として気になる人は気になるでしょう。


アグリコラ、野菜駒や動物駒を使ってのプレイ。フランス人のアグリコラーというべきですか。ここまでしてプレイするゲーマー魂に脱帽です。
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