パリの井戸
1832年にパリを襲ったコレラ禍の後、パリは安全な飲料水の確保を求められていました。その一つの解決策として、地下500メートル以上の地下水を利用することが考案され、井戸が掘られました。

そのような井戸がパリには数カ所あります。そのうちの一つがラマルティーヌ小公園(Square Lamaritine)にあります。

パッスィーのアルトワ式井戸。1855年に掘られたとあります。深さは587メートルだそうです。他の井戸がすでに利用できなくなっているの対してこの井戸は未だに現役です。

蛇口の上部分を押すと水が出る仕組みになっています。

パリでは飲料水はペットボトルで売られていますが、いまだにこの井戸の水を汲みに訪れる人が絶えません。
パリの井戸
Square Lamaritine 75016
参考:
古のパリの水源には

そのような井戸がパリには数カ所あります。そのうちの一つがラマルティーヌ小公園(Square Lamaritine)にあります。

パッスィーのアルトワ式井戸。1855年に掘られたとあります。深さは587メートルだそうです。他の井戸がすでに利用できなくなっているの対してこの井戸は未だに現役です。

蛇口の上部分を押すと水が出る仕組みになっています。

パリでは飲料水はペットボトルで売られていますが、いまだにこの井戸の水を汲みに訪れる人が絶えません。
パリの井戸
Square Lamaritine 75016
参考:
古のパリの水源には
Hanabi & Ikebana (花火+生け花)「花火」
日本語のタイトルで気になっていた「Hanabi & Ikebana(花火+生け花)」を買ってみました。
Les XII Singes(レ・ドゥーズ・サーンジュ)「12頭の猿」という会社から出ています。

このカードゲームは「花火」と「生け花」という二つのゲームができます。
「花火」は協力型ゲーム、「生け花」はポーカーや麻雀のように役をつくって得点するゲームです。
花火にも花にも見えるカードは50枚、5色それぞれ10枚(1、1、1、2、2、3、3、4、4、5)で、ほかに数色のチップが入っています。

まず最初に「花火」をプレイ。説明5分。「侘び寂び」を感じさせるシンプルなルールなのに日本人の心をくすぐる「以心伝心」のゲームでいたく気に入りました。
ここでは「花火」について紹介したいと思います。
準備
50枚のカード(各色10枚)を使用します。
赤いチップを箱のそばに3枚置き、青いチップを8枚箱の中に入れます。
カードをよく切り裏向きにして各プレイヤーの手前に配ります。
2、3人の場合、カードは各5枚ずつ、4、5人の場合、カードは各4枚ずつ。
各プレイヤーは配られたカードの表を見ないようにして裏向きのままカードを持ちます。(つまり自分の手札は他のプレイヤーに見え、自分には見えない。)
残りのカードは山札としてテーブルの上に置きます。
ゲームの流れ
プレイヤーは以下の3つのアクションから一つ選びます。パスすることはできません。
1)カードの情報を教える
2)手札を1枚捨てる
3)花火を作る
注)他のプレイヤーは手番のプレイヤーに対し、いかなるリクエストも助言をすることもできません。
1)カードの情報を教える
このアクションを選んだ場合、青いチップ1つを箱の外に出します。
手番のプレイヤーは他のプレイヤーのうち、一人の手札の:
色(ただし1色のみ)か
数字(ただし1つのみ)
を教えることができます。手札の中に複数ある場合は全ての情報を教えます。
実際にカードを指差して教えてもかまいません。情報をもらったプレイヤーは手札の順番を変えてもかまいませんが、当然裏側(表)を見てはいけません。
青いチップが箱にない場合はこのアクションは選択できません。
2)手札を捨てる。
手番で手持ちのカードを一枚捨てます。捨てたカードは箱のすぐそばに置きます。その際、青いチップが箱の外にあれば1つ箱の中に戻すことができます。その後、山札から一枚引き、表を見ないようにして手札に加えます。
3)花火を作る
手番で手持ちのカードを一枚選んで自分の前に置きます。
置いたカードで花火を作ることができれば以下のルール(花火の作り方)に則ってカードを置きます。
花火を作ることができない(カードを間違えた)場合、そのカードを捨て札のある場所に置き、赤いチップを1つ箱に入れます。
注)説明書には言及されてないのですが、この後、山札から一枚表を見ないようにして引くことになります。そうしないとゲームが成立しないため。
訂正されたルールがオンラインで入手できます。
Hanabiのルール(仏語)
画面左下のrègles Hanabiのアイコンをクリック
花火の作り方
花火はどの色も1のカードから始めなければいけません。
そのあとは同じ色で2、3、4、5の順番を厳守して置いて行きます。
同じ色で同じ数字は置けません。5のカードを置いた時点でその色の花火が完成します。花火を完成させた場合、青いチップが箱の外にあれば一枚箱の中に戻します。
手番ではカードは1枚だけ置けます。続けて2、3枚のカードを置くことはできません。

例えば写真では、黒4、緑2、黄色3、赤4のどれかを出せば花火を作れますが、それ以外のカードを出した場合はお手つきで赤いチップを箱に入れます。青の花火はすでに完成しているのでどの青いカードも出したらお手つきです。
ゲームの終了
終了条件は以下の通り。
1)赤いチップを全て箱に入れてしまった場合。プレイヤーの敗北。
2)山札が尽きる前に、5色全ての花火を完成させた場合。プレイヤーの勝利。25点入ります。
3)山札が尽きた場合。各プレイヤーは最後のアクションをします。このとき当然山札から補充はできません。山札の最後のカードを引いたプレイヤーまでプレイしたらゲーム終了。これまでにできた花火のカードの総数を数え、それが得点になります。(上の写真の状態で終了した場合、3+1+2+5+3=14点)
その他
捨てたカードは全ていつでも誰でも見ることができます。
難易度の変更。
難しいと思ったら青いチップを2枚加えて(計10枚)プレイします。
簡単だと思ったら赤いチップを1枚だけでプレイします。(すなわち、一回間違えたら即敗北)

また5つの色で彩られたカードがあり、これを加えた場合、新たな6番目の色「マルチカラー」として扱います。
したがって完成させる花火は赤、青、黄、緑、黒、マルチカラーの6種類となり、全部完成させると30点になります。マルチカラーは各数字一枚しかないので難易度が上がります。
所感
最初に説明書を読んだ限りでは「なんだかなぁ」となったのですが、実際にプレイしてみると思った以上に考えさせられることが多くて驚きます。
それぞれのアクションについて
1)情報の提供
カードの情報提供は単独ではあまり役に立ちません。他のプレイヤーとの協力が必要です。このゲームは「阿吽(あうん)の呼吸」というか、「以心伝心」というか、自分の意図したことを下家のプレイヤーがうまく汲み取ってくれると楽しくなってきます。まあ、空振りした時でもそれまた一興なのですが。
最初はうまく連携が取れずに思った以上に時間がかかると思いますが、下家のプレイヤー(達)と阿吽の呼吸ができるようになるとゲームはさくさく進み、俄然面白くなってきます。
2)捨て札について
場合によってはカードを捨てざるを得ないこともあります。とはいえ、カードを捨てるのは青いチップを箱に戻す大事なアクションでもあります。この際、5のカードを捨てるのは絶対に避けたいところです。5のカードは各色1枚しかないので間違って捨ててしまうと、もうその色の花火の完成は日の目を見ないことになります。下の花火の作り方にも書きましたが安全な捨て札を確保することもゲームで重要になってきます。
3)花火の作り方について
花火の作り方次第で様々な戦略をとることができます。特定の色の花火を先に完成させれば捨て札の範囲をぐっと増やすことができます。たとえば赤の花火を先に完成させれば、残りの赤のカードは全て安全な捨て札になり、とにかく5色全部の花火を作り始めればその時点で1のカードは全て安全な捨て札になります。
ただしこういった戦略もゲーム中は相談できないので各プレイヤーの思惑を推測しながらプレイすることになります。
また「この状況ならこの情報を提供すべきなのに、敢えて提供しないのは~こういう理由だから」といった「情報を提供しないことによる情報の提供」ということが起こります。これをわかりあえるとかなりゲームも締まってきます。
誰かが花火を作ろうとカードを選んだ時、「違う、そのカードは違う!」と心の中で叫ぶことはできても相手に言うことはできません。まあ手番のプレイヤーは他のプレイヤーの顔色をうかがえば、なんとなくわかってしまうのですが、それを「ズル」とするか「お愛嬌」とするかはゲームを始める前に話し合うといいでしょう。
ゲーム毎に席順を変えたり、アクションの制限時間などを設定すればさらに盛り上がると思います。また上述したようにチップの増減で難易度を変えられますが、このゲームは阿吽の呼吸ができるようになってからが勝負なので、難易度を変えるのはそれからでもいいでしょう。
このゲームは2人から5人までプレイできますが、5人がベストだと思います。2人だと情報がすぐに煮詰まる上、なかなか欲しいカードが引けなくて手詰まりになることが多くなります。阿吽の呼吸を楽しむにはできれば4人以上でプレイしたいところです。
値段は10ユーロなのでカードの質はいまいちで、実は強い光にかざすと裏がうっすら見えてしまいます。またプラスチックのチップもチープですが、それをもってあまりあるコストパフォーマンスです。
生け花についての紹介はこちら。
Les XII Singes(レ・ドゥーズ・サーンジュ)「12頭の猿」という会社から出ています。

このカードゲームは「花火」と「生け花」という二つのゲームができます。
「花火」は協力型ゲーム、「生け花」はポーカーや麻雀のように役をつくって得点するゲームです。
花火にも花にも見えるカードは50枚、5色それぞれ10枚(1、1、1、2、2、3、3、4、4、5)で、ほかに数色のチップが入っています。

まず最初に「花火」をプレイ。説明5分。「侘び寂び」を感じさせるシンプルなルールなのに日本人の心をくすぐる「以心伝心」のゲームでいたく気に入りました。
ここでは「花火」について紹介したいと思います。
準備
50枚のカード(各色10枚)を使用します。
赤いチップを箱のそばに3枚置き、青いチップを8枚箱の中に入れます。
カードをよく切り裏向きにして各プレイヤーの手前に配ります。
2、3人の場合、カードは各5枚ずつ、4、5人の場合、カードは各4枚ずつ。
各プレイヤーは配られたカードの表を見ないようにして裏向きのままカードを持ちます。(つまり自分の手札は他のプレイヤーに見え、自分には見えない。)
残りのカードは山札としてテーブルの上に置きます。
ゲームの流れ
プレイヤーは以下の3つのアクションから一つ選びます。パスすることはできません。
1)カードの情報を教える
2)手札を1枚捨てる
3)花火を作る
注)他のプレイヤーは手番のプレイヤーに対し、いかなるリクエストも助言をすることもできません。
1)カードの情報を教える
このアクションを選んだ場合、青いチップ1つを箱の外に出します。
手番のプレイヤーは他のプレイヤーのうち、一人の手札の:
色(ただし1色のみ)か
数字(ただし1つのみ)
を教えることができます。手札の中に複数ある場合は全ての情報を教えます。
実際にカードを指差して教えてもかまいません。情報をもらったプレイヤーは手札の順番を変えてもかまいませんが、当然裏側(表)を見てはいけません。
青いチップが箱にない場合はこのアクションは選択できません。
2)手札を捨てる。
手番で手持ちのカードを一枚捨てます。捨てたカードは箱のすぐそばに置きます。その際、青いチップが箱の外にあれば1つ箱の中に戻すことができます。その後、山札から一枚引き、表を見ないようにして手札に加えます。
3)花火を作る
手番で手持ちのカードを一枚選んで自分の前に置きます。
置いたカードで花火を作ることができれば以下のルール(花火の作り方)に則ってカードを置きます。
花火を作ることができない(カードを間違えた)場合、そのカードを捨て札のある場所に置き、赤いチップを1つ箱に入れます。
注)説明書には言及されてないのですが、この後、山札から一枚表を見ないようにして引くことになります。そうしないとゲームが成立しないため。
訂正されたルールがオンラインで入手できます。
Hanabiのルール(仏語)
画面左下のrègles Hanabiのアイコンをクリック
花火の作り方
花火はどの色も1のカードから始めなければいけません。
そのあとは同じ色で2、3、4、5の順番を厳守して置いて行きます。
同じ色で同じ数字は置けません。5のカードを置いた時点でその色の花火が完成します。花火を完成させた場合、青いチップが箱の外にあれば一枚箱の中に戻します。
手番ではカードは1枚だけ置けます。続けて2、3枚のカードを置くことはできません。

例えば写真では、黒4、緑2、黄色3、赤4のどれかを出せば花火を作れますが、それ以外のカードを出した場合はお手つきで赤いチップを箱に入れます。青の花火はすでに完成しているのでどの青いカードも出したらお手つきです。
ゲームの終了
終了条件は以下の通り。
1)赤いチップを全て箱に入れてしまった場合。プレイヤーの敗北。
2)山札が尽きる前に、5色全ての花火を完成させた場合。プレイヤーの勝利。25点入ります。
3)山札が尽きた場合。各プレイヤーは最後のアクションをします。このとき当然山札から補充はできません。山札の最後のカードを引いたプレイヤーまでプレイしたらゲーム終了。これまでにできた花火のカードの総数を数え、それが得点になります。(上の写真の状態で終了した場合、3+1+2+5+3=14点)
その他
捨てたカードは全ていつでも誰でも見ることができます。
難易度の変更。
難しいと思ったら青いチップを2枚加えて(計10枚)プレイします。
簡単だと思ったら赤いチップを1枚だけでプレイします。(すなわち、一回間違えたら即敗北)

また5つの色で彩られたカードがあり、これを加えた場合、新たな6番目の色「マルチカラー」として扱います。
したがって完成させる花火は赤、青、黄、緑、黒、マルチカラーの6種類となり、全部完成させると30点になります。マルチカラーは各数字一枚しかないので難易度が上がります。
所感
最初に説明書を読んだ限りでは「なんだかなぁ」となったのですが、実際にプレイしてみると思った以上に考えさせられることが多くて驚きます。
それぞれのアクションについて
1)情報の提供
カードの情報提供は単独ではあまり役に立ちません。他のプレイヤーとの協力が必要です。このゲームは「阿吽(あうん)の呼吸」というか、「以心伝心」というか、自分の意図したことを下家のプレイヤーがうまく汲み取ってくれると楽しくなってきます。まあ、空振りした時でもそれまた一興なのですが。
最初はうまく連携が取れずに思った以上に時間がかかると思いますが、下家のプレイヤー(達)と阿吽の呼吸ができるようになるとゲームはさくさく進み、俄然面白くなってきます。
2)捨て札について
場合によってはカードを捨てざるを得ないこともあります。とはいえ、カードを捨てるのは青いチップを箱に戻す大事なアクションでもあります。この際、5のカードを捨てるのは絶対に避けたいところです。5のカードは各色1枚しかないので間違って捨ててしまうと、もうその色の花火の完成は日の目を見ないことになります。下の花火の作り方にも書きましたが安全な捨て札を確保することもゲームで重要になってきます。
3)花火の作り方について
花火の作り方次第で様々な戦略をとることができます。特定の色の花火を先に完成させれば捨て札の範囲をぐっと増やすことができます。たとえば赤の花火を先に完成させれば、残りの赤のカードは全て安全な捨て札になり、とにかく5色全部の花火を作り始めればその時点で1のカードは全て安全な捨て札になります。
ただしこういった戦略もゲーム中は相談できないので各プレイヤーの思惑を推測しながらプレイすることになります。
また「この状況ならこの情報を提供すべきなのに、敢えて提供しないのは~こういう理由だから」といった「情報を提供しないことによる情報の提供」ということが起こります。これをわかりあえるとかなりゲームも締まってきます。
誰かが花火を作ろうとカードを選んだ時、「違う、そのカードは違う!」と心の中で叫ぶことはできても相手に言うことはできません。まあ手番のプレイヤーは他のプレイヤーの顔色をうかがえば、なんとなくわかってしまうのですが、それを「ズル」とするか「お愛嬌」とするかはゲームを始める前に話し合うといいでしょう。
ゲーム毎に席順を変えたり、アクションの制限時間などを設定すればさらに盛り上がると思います。また上述したようにチップの増減で難易度を変えられますが、このゲームは阿吽の呼吸ができるようになってからが勝負なので、難易度を変えるのはそれからでもいいでしょう。
このゲームは2人から5人までプレイできますが、5人がベストだと思います。2人だと情報がすぐに煮詰まる上、なかなか欲しいカードが引けなくて手詰まりになることが多くなります。阿吽の呼吸を楽しむにはできれば4人以上でプレイしたいところです。
値段は10ユーロなのでカードの質はいまいちで、実は強い光にかざすと裏がうっすら見えてしまいます。またプラスチックのチップもチープですが、それをもってあまりあるコストパフォーマンスです。
生け花についての紹介はこちら。
遅くても
フランス語で新しい表現を教えてもらいました。
Il vaut mieux tard que jamais イル ヴォ ミユ タール ク ジャメ
「おそくても何もないよりはまし」
といった意味だそうです。
英語では
better late than never
という言い方をします。
Il vaut mieux tard que jamais イル ヴォ ミユ タール ク ジャメ
「おそくても何もないよりはまし」
といった意味だそうです。
英語では
better late than never
という言い方をします。
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