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フィリップ・オーギュストの城壁 その2

フィリップ・オーギュストの城壁はフィリップ2世の治世に1190年から建築されました。左岸側は1200年から建築され、その遺構を今でも見ることができます。

その一部がマザリーヌ通りの地下の駐車場にあります。

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フィリップ・オーギュストの城壁の説明板。駐車場入り口のそばに立っています。

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ぱっと見ではこれが800年以上前に築かれたものとは想像がつきません。

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壁にはこれがフィリップ・オーギュストの城壁であることのプレートが。

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地下2階でもその姿を見ることができます。

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パリを守るはずの堅固な城壁が800年後に駐車場の壁になっているとは時の王も想像できなかったに違いありません。

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フィリップ・オーギュストの城壁
27 Rue Mazarine
左側ACCES PIETONSから入る。
メトロ4、10番線オデオン(Odéon)駅から徒歩5分

参考:
フィリップ オーギュストの城壁 その1

フィリップ オーギュストの城壁 その3

1メートル:長さの原点

フランス国民議会は1791年、従来の長さの単位、「トワーズ」や「ピエ」から新しい長さの単位を規定することを決定しました。その長さは北極点から赤道を結ぶ子午線の長さの1000万分の1。

それが今日の「メートル」です。

このメートルの長さを基準にするために作られたものが「メートル原器」。フランス語で mètre étalon メートルエタロンといいます。

1796年2月から1797年12月の間に、このメートルを一般の人々にも精通させるため、パリの人通りの多い場所16カ所にメートル原器が設置されました。

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その一つがこの写真の「メートル原器」です。大理石でできています。

壁にある説明によれば現存するのは2つで、元来の場所にいまだにあるのはこのメートル原器だけ。

このメートル原器はリュクサンブール宮の北、ヴォジラール通りにある建物のアーケードの中にひっそりとあり、通りからはちょっと気づくにくい所にあります。

今日、メートルは光の速度によって定義されています。このメートル原器は本来の役目を終えましたが、いまなお過ぎ去った歴史をしずかに物語っています。

36 RUE DE VAUGIRARD
アーケードの下の左側の壁
最寄り駅リュクサンブール(Luxembourg)

参考:
もう一つのメートル原器