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隔世の感

先月末に帰国しました。10年以上前に渡米したころと比べて多くのものが変わっていました。

その中で自分の生活に直接大きく影響することはパソコンです。自分はずっとマックを使ってきました。

渡米前、自分の仕事の分野ではマックが職場で多数を占めていました。アメリカでもフランスでもみんなマックを使っていました。ところが日本に帰ってみると今はみんなウィンドウズ。マックを使っている人は一人か二人しかいません。これは正直驚きでした。

ウィンドウズはアメリカでもフランスでも使う機会が限られて自分は基本的な操作しかできません。

今までは仕事でも私生活でもマックだけで問題なかったのですが、これからはそうもいかなくなったようです。
しばらくはウィンドウズについて勉強しないといけません。

帰国のお知らせ

6年弱滞在したパリも今年で離れ、日本に帰国することになりました。

今後、ブログを具体的にどうするかは未定ですが、パリの風景に関することや、フランスにおけるボードゲーム事情などについてアップを続けていこうかと思います。

フランス現地の情報はこれからは記事にすることができなくなりますが、ブログを訪ねてくださった方、コメントを残してくれた方に改めてお礼申し上げます。

usalapbit

地震

今回の地震で被害に遭われた皆様に慎んで御見舞い申し上げます。

倭(YAMATO)という和太鼓を使うグループのコンサートがあり、地震の義援金を募っていたのでわずかながら寄付させていただきました。

うちの家族は東京と仙台に住んでいて無事でしたが、電話が通じず、メールのやり取りで状況を把握しました。仙台では未だに食料を入手するのが困難な状況のようです。

一刻も早く状況が改善されますよう、そして原発の早期解決を祈っています。

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映画UP

ビクサーの映画「UP(アップ) 仏題:Là-haut (ラ オ)」を観てきました。

フランスの映画館では
VF(Version francaise ヴェルスィオン フランセーズ)「吹き替え」か
VO(Version originale ヴェルスィオン オリジナール)「仏語字幕」

の2通りから選びます。映画館によっては同じ映画でもVFしかないところもあります。

UP
今回はVOでこの「ラ オ」を観ました。

プレビューを見た限り子供向け映画かと思った訳ですが、見事にやられた。。。
軽い気持ちで楽しめればいいかなと期待したのですが、いい意味でその期待を裏切られました。

これは子供も楽しめる立派な大人向けの映画かも。「やれやれ」と子供についていった親が逆に子供以上に感動する映画かと。プレビューで多くを語らないのはそのため?
また説教臭いシーンはなく、いくつもさりげなくちりばめられた伏線があとで見事に生きてきてご都合主義にならないのもいい。ストーリーはちょっと子供には難しいかもしれないけれど終始笑いのシーンを取り入れて飽きさせないのもいいです。

Yahoo moviesの評価で10000近いレビューでA-という評価も納得。
なにはともあれ、レビューなどいっさい読まずに観に行くのがベストかと。

日本での公開は12月の予定。
それにしても邦題は「カールじいさんの空飛ぶ家」とは。。。

ポンピデュー・センター

友人がパリに遊びに来たおり、ひさびさに美術館にいくことに。
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行ったのはポンピデュー・センター。

センターの前を通ったことはあっても、自分にとって当たり外れのある近代アートや入場料がやや割高とあって二の足を踏んでいました。

最初にチューブのなかのエスカレーターに乗って驚いたのは、ここからパリの西側が思いのほか見渡せるということでした。(北はモンマルトルから南はモンパルナスタワーまで)

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(左)サクレクール
(右)右上奥にオペラガルニエ、その左にはサントゥスタッシュ教会、左上奥はラ デファンス。

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(左)エッフェル塔、左の金色の屋根はアンヴァリッド。
(右)モンパルナスタワー(右)とサンジャックタワー(左手前)

ここから館内は写真撮影禁止。

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最初に見たのはモビールの創始者として知られるアレキサンダー カルダー (Alexander Calder)。

今回の展示は初期の針金のアートがメイン。

彼の代表作でもあるサーカスの作品群はまず上演されているビデオを見てから観察すると
「こんなものがあんな不思議な動きをするのか」と驚かされます。

彼のサーカスの様子は動画()で見れます。

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針金だけで表現される彼のアートはシンプルだけに想像力をかき立てられます。
何本の針金が複雑に絡み合ったように見えてたら、実は一本の針金だけだったりとシンプルな作品に計算された精練さをさりげなく見せています。
それだけにとどまらず芸が細かい。とくに動物のアートは牛のXXまで針金で表現されてたりしてユーモアさも見せてくれます。それはサーカスの上演の中でも見て取れます。

針金の顔のアートは角度が悪いと最初は何が何だかわからないのに正面から見てからまたもとの角度に戻ってみて見ると顔に見えるから不思議。

絵画やモビールも展示されていましたが、自分にはシンプルな針金のアートのほうが印象に残りました。

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次に見たのはワシリー カンディンスキー

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ピカソのように時期により画風が大きく変わる画家は少なくないですが彼もはっきりと画風の変化がわかります。
初期は濃い色で輪郭を取りながらも境界線はぼかした三原色を基調としたタッチ。
それが幾何学模様を多用した画風へ。
そして日本画に影響を受けたような色彩に変わり、微生物のようなものがキャンバスに登場し始める。ロシアに生まれドイツで学びモスクワに戻り、そしてまたドイツ、最後はフランスで生涯を閉じた彼は政治や戦争などさまざまな影響を受けたのは想像に難くない。彼の画風の変化は激動の歴史とリンクしていたのでしょう。

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このポンピデューセンターにあるライブラリーは美術関連の書籍が充実していて夜遅くまでしかも日曜も営業していて便利です。